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吉野彰旭化成株式会社名誉フェローがノーベル化学賞受賞決定!!今後も日本は世界の最先端の位置に!!

2019-10-11 00:00:00 | 報道/ニュース
10月9日夕方、大きな、そして巨大な発明でありリチウムイオン電池の実用化の大きな業績を挙げられた吉野彰旭化成株式会社名誉フェローが、ノーベル化学賞受賞が決定しました!!

おめでとうございます!!

安倍首相は同日、首相官邸HPにて「ノーベル化学賞 内閣総理大臣コメント」の題で次のように慶びのコメントを公表しました。

『ノーベル化学賞
内閣総理大臣コメント

 旭化成株式会社 吉野 彰(よしの あきら) 氏に本年のノーベル化学賞の受賞が決定しました。
 日本人の受賞を心からお慶(よろこ)び申し上げますとともに、吉野氏の御業績に心から敬意を表します。

 今回の受賞は、リチウムイオン電池の開発に関する業績が世界で高く評価されたものです。
 日本人研究者の独創的な発想による真理の発見が、人類社会の持続的な発展や国際社会に大きく貢献し、世界から認められたことは、日本国民として誇りに思います。

 政府としても、あらゆる分野でイノベーションを起こし続けることを目指し、独創的で多様な研究をしっかり支援していくとともに、研究を担う人材の育成を強力に進めてまいります。

令和元年10月9日
内閣総理大臣 安 倍 晋 三』

リチウムイオン電池は高い蓄電能力や持続性で今こそ多くの分野で活躍していますが、開発当初は安定性や安全性が大きな課題でした。

同日22時04分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「リチウムイオン電池は「信念の結晶」 ノーベル化学賞の吉野彰氏」の題で「ノーベル賞に吉野氏」の特集項目にて、次のように伝えました。

『ノーベル化学賞に輝いた旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)が開発したリチウムイオン電池は、さまざまな新技術の結晶だ。開発過程では多くの困難に直面したが、「社会に必要とされるものを作る」という強い信念で実用化につなげた。

 川崎市にある同社研究所の係長だった吉野さんは昭和56年、ポリアセチレンという高分子を使って何か新しい研究ができないか模索していた。電池の負極材料に使うことを思い付いたが、電池として実用化するには、小型化に適した別の材料が必要だった。

 特殊な炭素繊維が社内で研究されていることを知り、これを使えば小型化できることを突き止めた。しかし、この繊維はまだ試作段階だったため、量産は不可能。市販されている炭素材料を100種類以上も試したが、どれも使い物にならず、肩を落とす日々が続いた。
 そんなある日、都内の石油精製企業を訪問すると、製品展示コーナーに銀色にきらめくコークスがあるのを見つけた。石炭を蒸し焼きにして作る炭素燃料だ。「間違いなく、よい性能が出る」と直感した。

 提供してほしいと申し出たところ、企業の担当者は「使用目的を明らかにしないと提供できない」。リチウムイオン電池を開発していることは企業秘密で、話せるはずがない。「1キログラムでも」と食い下がったが、「通常の取引量は船1杯分」と担当者。「せめてトラック1杯分を」と頼み込んだが、無駄に終わった。

 「このままでは開発が止まってしまう」。青ざめていた吉野さんの元に200リットルのコークスが届いたのは半月後だった。これをリチウムイオン電池の初期の負極材料に使った。「担当者には今も感謝している」と吉野さんは話す。

 部下が突然、刑事の訪問を受けて慌てるハプニングもあった。電極に使う樹脂の候補として入手した試料の成分が、銀行強盗が使った催涙スプレーの成分と一致。国内ではほとんど出回っていない物質だった。社外秘の説明に窮した部下に対し、刑事はますます疑いを強めた。結局、吉野さんが事情を説明して何とか納得してもらったという。

 リチウムイオン電池の電極は、材料の混ざった液体を金属箔(はく)に塗って作る。開発段階では、この工程に使う装置を粘着テープメーカーから借り上げて試験を進めた。金属箔は当初、無数のしわが入り使い物にならなかったが、部下が原因を調べて解決してくれた。

 10年後、この部下は「もう時効だから」と吉野さんに打ち明けた。しわの原因を特定するため、100度を超える高温の熱風と、有毒な有機溶剤が蒸発している装置内に入り込んだのだという。「命に関わる危険な行為で、事前に聞いていたら許可しなかった。ただ、彼の働きで開発が進んだのも事実」と、複雑な思いを今も抱いている。

 開発過程で吉野さんの印象に最も強く残るのが、昭和61年の夏に行った野外での安全性試験だ。重りで電池を潰すと、従来の金属リチウム電池は発火。一方、リチウムイオン電池の試作品はへこんだだけで燃えなかった。これにより、致命的な問題はないとの判断が下り開発が本格化。「この試験こそ、リチウムイオン電池が誕生した瞬間だった」と振り返る。

 吉野さんは「研究開発には普遍的に大切なポイントが2つあり、そのバランスが大切」と話す。一つは、社会で何が必要とされるかをきちんと考えること。もう一つは、その実現のために新技術を生み出すことだ。「当たり前のようだが、現実は一方に偏りがち。リチウムイオン電池は、このバランスが取れて成功した」と話す。』

製造業の経歴が長い筆者には、全てがありありと目に浮かぶ苦労の連続の光景が実感出来ます!!
外部、他社を含めて多くの方々のお陰でリチウムイオン電池が誕生したのです!!
このような素晴らしい日本の研究開発力を今後益々強化していきたいですね!!


吉野彰旭化成株式会社名誉フェローがノーベル化学賞受賞決定!!

おめでとうございます!!

今後も日本は世界の最先端の位置に!!



吉野彰旭化成株式会社名誉フェローへのお祝いの電話をしてその功績を称える安倍首相
出典:首相官邸HP



2019年ノーベル化学賞の受賞者の似顔絵による発表(右側が吉野氏)
出典:安倍首相自身のツイッター

『吉野博士、ノーベル化学賞受賞、誠におめでとうございます。リチウムイオン電池は、携帯電話の登場など、世界中の人々の暮らしを一変させました。大いに誇りに思います。今後の更なるご活躍を期待しています。』


【お知らせ】
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