新生日本情報局

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近年増加する一方の大雨豪雨や土砂災害・洪水等に対応するには更なる治山・治水対策が必要不可欠!!

2021-08-16 00:00:00 | 防衛
西日本を中心に各地で、前線の活発化による記録破りの大雨による洪水や浸水、土砂災害等の被害が相次いで伝えられています。

筆者より、亡くなられた方に対して心から哀悼の意を表しますと共に、ご遺族らに対して心からお悔やみを申し上げます。
また、全ての被災者の皆様や関係者らに対して、心からお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復旧やご回復をお祈り申し上げます。

さて、今回の豪雨被害の根本原因について、8月13日19時43分に読売新聞オンラインがYAHOO!JAPANニュースにて、「長さ2000キロ超、豪雨もたらす「大気の川」出現…西日本から東北へ北上に警戒」の題で次のように伝えました。

『停滞する前線の影響で西日本で続いている大雨について、上空に大量の水蒸気が帯状に流れ込む「大気の川」と呼ばれる現象が発生していることが、筑波大の釜江陽一助教(気象学)の解析でわかった。

釜江助教は日本を中心とする東アジア上空の水蒸気量を、人工衛星の観測データを基に解析した。その結果、13日午前8時には大量の水蒸気が南シナ海付近から長さ2000キロ・メートルを超える帯状になり、西日本付近に流れ込んでいたことがわかった。水蒸気は上空3キロ・メートルまでに集中し、九州北部や、大雨特別警報が発表された広島市周辺で特に多かったという。

 大気の川は、死者が300人を超えた西日本豪雨(2018年7月)や球磨川(くま)が氾濫した九州豪雨(20年7月)でも出現し、甚大な被害をもたらす原因となった。

 釜江助教は「西日本豪雨の時と状況が似ている。大気の川は、17日頃にかけて東北などに北上するとみられ、全国的に注意が必要だ」と呼びかけている。』


一方、中国では日本以上の被害が既に台風6号等で発生しているにも関わらず、治山・治水の失政から習近平国家主席に批判が集中しているようです。

8月14日にzakzak by 夕刊フジが「習近平政権を揺るがす「治水」問題 洪水以上に渇水が課題に」の題で次のように厳しく指摘しました。

『7月は西ヨーロッパと中国で大規模な水害が生じた。中国では黄河中流域に位置する河南省の被害が大きく、公式発表による8月2日までの死者は302人、行方不明者も50余人に及んだ。都市部までが冠水の被害を受けた同省では、農地面積約96万ヘクタールのうち約37万ヘクタールで今年の収穫が見込めないという。中国の歴史における「治水」の重要性について、歴史作家の島崎晋氏が解説する。

中国河南省を襲った「1000年に一度」と言われる大洪水の報道から、中国における治水の重要性を改めて思い知らされた。五帝と総称される神話伝説上の聖帝はみな、治水の功績によりその座についた。実在の為政者にとっても治水は重要で、より具体的に言えば、黄河と長江の二大河川、あるいはこれに淮河を加えた三大河川とそれぞれの支流を制御し、未然に氾濫を防ぐことが統治の要だった。

 氾濫が起きた場合、皇帝は被災者の救援に全力を尽くす必要があった。住む場所も食べるものもない大群衆が野に満ちれば、社会不安どころか、いつ反乱が起きてもおかしくなかったからである。

 中国史上屈指の名君とされる清の康煕帝(在位1661-1722)は、黄河の「治水」と「漕運」の整備を政策の柱として掲げ、あわせて130回も巡察に出かけている。そのうち6回は江南地方(中国南部・長江流域)へも足を延ばしていた。

 康煕帝が気をかけていたのは三大河川と大運河の管理である。前述の「漕運」は黄河と長江を結ぶ大運河を利用した水上による物資輸送のことで、これが経済の大動脈でもあった。

 河川も大運河も、定期的に底に溜まった土砂を浚渫しなければ、船の通行を妨げるだけでなく、氾濫の原因ともなる。堤防の修築も同様で、手抜き工事で浮いた金を懐に入れる地方官吏の不正が後を絶たなかったため、康煕帝はみずから睨みを利かせる必要を感じ、遠出を厭わなかったのだという。

 水害が政権の命取りになると考えはもっと古くからあり、司馬遷『史記』の「周本紀」では、三川地方(黄河の中流域)が大地震に見舞われたことを受けての、周の太史(記録官)伯陽甫の予言を記している。

 「国の存立は必ず山川の力によるもので、山が崩れ、川が尽きるのは亡国の兆候である。川が尽きれば必ず山が崩れる。もし国が滅びるなら十年のうちだろう。十は数の終わりで、天の棄てるところ、十年を過ぎることはあるまい」

 これに続いて「周本紀」は、伯陽甫の予言が的中したことを記す。周の都が反乱軍に攻め落とされ、幽王は殺害。生き残った王族により王朝の再建と秩序の回復が図られるまで、長い歳月を要することとなった。

 ◆現代中国の治水の課題は「断流」問題

 水害といえば氾濫・洪水ばかり連想するかもしれないが、氾濫・洪水と渇水は河川に起きる大惨事の表と裏で、自然環境にも人にも害となる点は共通している。現代中国の事件としては街を濁流が呑み込む映像ばかりが流されがちだが、水害でより深刻なのは渇水で、中国では河口まで流れが届かず途絶える現象を「断流」という。

 断流が深刻化しているのは、「母なる大河」とされる黄河である。原因として「源流地域での氷河の後退」や「降雨量の減少」が指摘されているが、より大きなものは「農工業の開発と都市化の急速な進展に伴う水需要の急増」で、これに工業・家庭排水による汚染が加わり、利用可能な水のさらなる減少を招いている。

 具体的な数値を挙げると、黄河下流域にあたる花園口と利津の2か所では、1950年代から1960年代は1年間に約500億トンの水が流れていた。それが1990年代には花園口で257億トン、河口近くの利津では145億トンにまで減少。ついには一滴の水も流れてこない「断流」が珍しくなくなったという(佐藤嘉展・総合地球環境学研究所上席研究員の2007年の講演録「なぜ、黄河断流が起こったか」より)。

 また『ナショナルジオグラフィック』2008年5月号の特集「黄河崩壊 汚染と水不足の現実」によれば、中国の水資源の量はアメリカ合衆国とほぼ同じだが、総人口の違いを考慮すれば、中国は同じ水資源量でアメリカの5倍近い人口を養わなければならないという。

 つまり、中国政府には黄河の氾濫を防ぐのはもちろん、水資源の確保と水質の改善が求められているわけである。堯・舜に代表される五帝に倣わなくては、達成の難しい大事業だが、それをしなければ中国全土で水不足が恒常化して、どれだけの混乱が生じるか見当もつかない。冷静に考えれば、一党独裁の堅持より大事なはずだが、それに気づいて有効な政策がとれないなら、退場を迫られるのもやむなしだろう。

 治水を制するものが中国を制する--。これは古くて新しい金言である。

 【プロフィール】しまざき・すすむ/1963年、東京生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務、歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している。『ざんねんな日本史』(小学館新書)、『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)など著書多数。』

実に、厳しく鋭い指摘です!!

日本でも、2009年の民主党政権で「コンクリートから人へ」と称して、ダムやスーパー堤防の建設中止等をした結果が、昨年夏の熊本県球磨川の水害被害を大きくさせました。
世界的には進んでいるとは言え、まだまだ日本の治山・治水対策は万全には程遠いのが実情です!!


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赤線で囲まれた地域が「大気の川」
出典:Disaster warning account 災害警鐘アカウント ツイッター



ツイッターで救助を求める方法
出典:Disaster warning account 災害警鐘アカウント ツイッター



土砂災害等の異変や前触れについての解説
出典:Disaster warning account 災害警鐘アカウント ツイッター


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激動そのものの厳しさを増す国際情勢の中、今後の日本の防衛はどうあるべきか??


戦後76年、世界は日本の都合で動いてくれません。

核兵器廃絶運動一つをとっても、広島、長崎の原爆被害やビキニ環礁の水爆実験の被害を訴えても、世界は「他人事」として取り合わず、核兵器や生物・化学兵器を含む大量破壊兵器の開発や配備が進み、その防護対策にも世界の政府や国防関係者らの頭を悩ませています。
そして、遠距離・長距離攻撃手段のミサイルや各種無人機等の飛躍的な発達で、先日、日本のチャーターした民間タンカーがドローンによって攻撃され、死者が出ています。

これが、世界の現実です!!
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