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アフガニスタンは歴史的に東西の十字路であり難しい地域、武士道を以て対処せよ!!舐めた真似はNG!!

2021-08-26 00:00:00 | 防衛
タリバンが政権掌握したアフガニスタンは、地政学的には内陸国家で、かつ海洋勢力の進出が難しい「ハートランド」の近くにありますが、ある意味では日本に似た地域でもあります。

それは、歴史的に西洋と東洋の文化が交差する東西の十字路といった点です。
正に、日本、トルコと似ているのです。

逆に申し上げれば、舐めた真似をする国家や勢力は、必ず手痛いしっぺ返しを喰う事になります。

ですから、アフガニスタンからの邦人退避作戦を遂行中の日本にとって、細心の注意を払う必要があるのです。

8月24日にzakzak by 夕刊フジが「自衛隊機、アフガン派遣 邦人退避へ「人道的観点から極めて重要な責務」岸防衛相」の題で次のように伝えました。

『政府は24日未明、イスラム原理主義勢力「タリバン」が実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人や、大使館や国際協力機構(JICA)で勤務していた現地職員らの退避支援に向け、航空自衛隊のC2輸送機1機を出発させた。同日、C130輸送機2機も派遣。週内にもアフガンの首都カブールからの退避を開始したい考えだ。

 「人道的観点から、退避させることは極めて重要な責務だ」

 岸信夫防衛相は23日、記者団にこう語った。

 対象者として現地職員の家族も含めて数百人規模を想定している。自衛隊法84条の4で規定された措置で、外国人を同乗させれば初めて。

 防衛省によると、入間基地(埼玉県)から23日午後6時25分ごろ、C2輸送機1機が離陸し、美保基地(鳥取県)に移動。24日未明、別のC2輸送機1機がアフガン近隣国に向けて美保基地を離陸した。

 派遣する自衛隊員は計数百人規模で武器を携行する。アフガン情勢が流動的であることから、治安が安定している近隣国に拠点を設置。後発のC130輸送機2機がカブールの空港から対象者を近隣国にピストン輸送する段取りを描いている。

 政府は、退避希望者に自力で空港に来るように求めている。空港周辺には国外脱出しようと2万人以上が詰めかけて大混乱している。』

更に問題なのは、アフガニスタンの歴史的背景です。

19世紀には英国の侵略があり、それを退けた歴史もあります。
有名な「シャーロック・ホームズ」シリーズの探偵小説で、ホームズの助手で医者のワトソン博士は、設定上、アフガニスタンの戦争で従軍して負傷した事になっています。

また、20世紀には旧ソ連がインドへの道を確保しようと侵攻しましたが、敗戦続きで撤退。
21世紀には米国が「テロとの戦い」で圧倒的な空軍力や無人機攻撃で制圧しようとしましたが、結果はご覧の通りになり、みじめにも「ベトナム戦争終結時のサイゴンの陥落」の現状を呈しています。

同日、同メディアが「【日本の解き方】タリバンと「怒りのアフガン」 ソ連も米国も支配できず撤退…中国も失敗の歴史を繰り返すのか」の題で次のように指摘しています。

『(前略)

アフガニスタンというと、1988年のシルベスター・スタローン主演の映画「ランボー3/怒りのアフガン」を思い出す。その映画は、ソ連(当時)によるアフガニスタン支配をベトナム帰還兵のジョン・ランボーが打倒するというものだ。

 ランボーを案内するアフガン人は「アフガニスタンには、昔、アレクサンダー大王、チンギス・ハンがやってきて、さらにイギリス、今やソ連だ。でもアフガン人は負けない」と語る。ソ連部隊の捕虜となった米軍将校トラウトマンは「母国のために死ぬことを恐れない人がいる国は征服できない。我々はそれをベトナムで体験した」とも言う。ランボーらは絶体絶命になりながらもアフガン戦士らに助けられてソ連軍を打ち破り、「この映画をすべてのアフガン戦士たちに捧げる」という文言が出る。

 実際の歴史はさらに面白い。この映画の製作後、ソ連はアフガニスタンに負け、撤退せざるを得なかった。その後、ソ連そのものが崩壊した。

 米国が支援し、映画で英雄だったアフガン戦士は内紛に陥り、サウジアラビア出身のテロリスト、ウサマ・ビンラーディンや、今回のタリバンを生み出した。

そして今度はタリバンが米国を追い出すことになった。アレクサンダー大王、チンギス・ハン、英国、ソ連、そして米国にもアフガニスタンは負けなかった。今や中国がアフガニスタンに手を伸ばそうとしている。歴史は繰り返すというが、中国もアフガニスタンを支配しようとすると、手痛いしっぺ返しを食らうだろう。

(中略)

米国はアフガニスタンから撤退後、対中国で全体主義への対抗に力を注ぐだろう。これは、米国と同じ民主主義陣営の日本としては悪いことではない。

 米国は、自国のシェール産出で「産油国」並みになっているので、かつてほど中東などの資源国に関与すべきことが減っていることも、今回の撤退方針の背景にある。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)』


アフガニスタンは歴史的に東西の十字路であり難しい地域、武士道を以て対処せよ!!
舐めた真似はNG!!







アフガニスタンからの邦人退避のため、現地に派遣・支援派遣された航空機
(上):B-777政府専用機
(中):C-2輸送機
(下):C-130H輸送機
出典:全て航空自衛隊 HP


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