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あなたも学ぶべき三菱スペースジェット開発中止の経緯

2023-02-12 00:00:00 | 防衛
2月6日に発表された三菱スペースジェット(旧MRJ)の開発中止報道。

貴方も貴女も、驚いたニュースであったかと存じます。

コロナ禍とその不景気で航空業界の縮小の中、何故、今、開発中止なのか??


結論から申し上げるならば、時代の荒波に飲まれてしまったからでしょう。


2月6日16時23分にAviation WireがYAHOO!JAPANニュースにて、「【独自】スペースジェット、開発中止決定 次期戦闘機に知見生かす」の題で次のように伝えました。

『三菱重工業(7011)は、ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を中止する方針を固めた。近く正式発表する。同社は取材に対し「開発を中止した事実はない」とコメントした。国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」を取得しても事業として成立しないため、これ以上の投資は難しいと判断した。スペースジェットの開発で得た知見は、日本と英国、イタリアの3カ国で共同開発する次期戦闘機などに生かす。

(中略)

三菱重工は「一旦立ち止まる」との表現で、スペースジェットの開発を2020年10月30日 に事実上凍結。関係者によると、TC取得に関する費用は今後も数千億円規模でかかる見通しで、開発を続けても事業として成立しないとの結論に至ったという。

 スペースジェットの納期は当初、2013年だった。2008年に開発がスタートし、納期は6度もの延期で2021年度以降としていたが、ついに未完の航空機となった。

 開発する子会社の三菱航空機は、三菱重工に資産を移管するなどの準備を経て清算する見通し。

(中略)

三菱重工の泉澤清次社長は、2022年11月1日の決算会見でスペースジェットの開発で得た知見などについて、「設計ツールとか、シミュレーションツール、検証ツールを再整備をして色んな所に使えるように準備している。次期戦闘機などにも活用を検討していくことも進めており、作ったものは使えるようにしていく」と、航空自衛隊の次期戦闘機開発などに役立てたいとしていた。
(以下略)』


この記事からもお分かりかと存じますが開発の遅延が三菱スペースジェット開発中止に至った最大の原因でしょう。

更に、型式証明の問題や人員・資金等の投入の問題、次期戦闘機開発やH-3などの新たなる航空宇宙分野への開発や投資促進、そして何よりも三菱スペースジェットが中型機であり、時代は大型機の潮流になった事も大きな変化でしょう。

経営の神様と言われたP・ドラッガーは「予測など全く役に立たない」「最も恐れるべきは趨勢ではない、趨勢の変化である」と喝破しています。
正に、三菱スペースジェット開発中止という、残念な結果に終わったプロジェクトそのものを示していますね。


あなたも学ぶべき三菱スペースジェット開発中止の経緯

趨勢の変化に対応せよ!!




開発中止となった三菱スペースジェット
出典:三菱重工 HP


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