4月19日に鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR九州が熊本総合車両所にて15年前より開発されているフリーゲージトレインの試験車両を報道陣に公開した。
フリーゲージトレインは、九州新幹線の長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間で在来線の路線が使われる予定で技術的な確立は必須となっており、20日未明より走行試験が開始された。
試験が順調に進めば、JR九州は2016年度中に営業車両の設計に着手する方針としている。
日本の鉄道の大きな問題点の一つは、明治時代に狭軌の1067mm幅のレールを採用した点にある。このレール幅は別名「植民地規格」とも呼ばれており、新幹線がいわゆる標準軌の1435mm幅を採用するまで日本の旧国鉄時代より現在でも、鉄道関係者の悩みの種となっている。
フランス等は標準軌を採用しているため、高速鉄道のTGVでも一般の列車が走る路線でも速度を落として走行は可能だが、日本では狭軌の1067mm幅が障害となってこのような芸当は出来ず、東海道山陽新幹線に代表される高架橋ルートの新設か、山形新幹線や秋田新幹線のように、従来のレール幅を1435mm幅に交換や併設をすることでしのいできた。
フリーゲージトレインは、路線やトンネルなどの使用状況が許す限り、レール幅を専用の施設があれば調整変更して運用が可能になる画期的な車両だ。これにより、例えば新幹線の未開通区間や埼京線、東海道線のような新幹線と併走するような路線にも、狭軌規格に合った新幹線車両を走行させることが可能となる。
フリーゲージトレインとは別に、JR北海道では、鉄道活性化対策としてバスと列車との相の子とも言える「デュアル・モード・ビークル」の実用試験を何度も実施し、静岡県や徳島県などでも導入を検討している。これも新たなる鉄道の活性化に繋がるものだ。
フリーゲージトレインの技術が確立してリニアモーターカーと共に国際的に認知されたら、将来、広軌1520mm規格のシベリア鉄道にも宗谷海峡や間宮海峡をトンネルで繋げることで走行することも可能になり、国際鉄道や国際貨物の新たなるルート開拓にも役立つだろう。
一日も早い実用化に期待したい。
本日の有料記事
与那国島で沿岸監視基地建設に着手 建設の狙いは南西諸島の要塞化だ
4月19日に防衛省・自衛隊は、日本最西端の沖縄県与那国島にて、レーダー監視などを国的とする人員150人規模になる沿岸監視基地の建設に着手、小野寺防衛大臣も出席して起工式が現地で執り行われた。計画では2015年度末までに運用を開始する予定で、戦後沖縄の復帰以降初めて自衛隊の施設が新たに沖縄に作られることになる画期的な出来事だ。
その翌日の20日には、南西諸島とその周辺の警戒監視活動強化のため、E-2CやE-767で編成される警戒航空隊を改編し、「飛行警戒監視群」及び「第601飛行隊」を青森県三沢基地に新編するとともに、「第602飛行隊」を静岡県浜松基地に、「第603飛行隊」を沖縄県那覇基地に、それぞれ新編した。
これら一連の基地建設や部隊新編の狙いは「南西諸島の要塞化」だ。
(以下 リンク先 くる天):http://blog.kuruten.jp/shinseinihon_int
※1ヶ月1000円で定期購読ができます。
フリーゲージトレインは、九州新幹線の長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間で在来線の路線が使われる予定で技術的な確立は必須となっており、20日未明より走行試験が開始された。
試験が順調に進めば、JR九州は2016年度中に営業車両の設計に着手する方針としている。
日本の鉄道の大きな問題点の一つは、明治時代に狭軌の1067mm幅のレールを採用した点にある。このレール幅は別名「植民地規格」とも呼ばれており、新幹線がいわゆる標準軌の1435mm幅を採用するまで日本の旧国鉄時代より現在でも、鉄道関係者の悩みの種となっている。
フランス等は標準軌を採用しているため、高速鉄道のTGVでも一般の列車が走る路線でも速度を落として走行は可能だが、日本では狭軌の1067mm幅が障害となってこのような芸当は出来ず、東海道山陽新幹線に代表される高架橋ルートの新設か、山形新幹線や秋田新幹線のように、従来のレール幅を1435mm幅に交換や併設をすることでしのいできた。
フリーゲージトレインは、路線やトンネルなどの使用状況が許す限り、レール幅を専用の施設があれば調整変更して運用が可能になる画期的な車両だ。これにより、例えば新幹線の未開通区間や埼京線、東海道線のような新幹線と併走するような路線にも、狭軌規格に合った新幹線車両を走行させることが可能となる。
フリーゲージトレインとは別に、JR北海道では、鉄道活性化対策としてバスと列車との相の子とも言える「デュアル・モード・ビークル」の実用試験を何度も実施し、静岡県や徳島県などでも導入を検討している。これも新たなる鉄道の活性化に繋がるものだ。
フリーゲージトレインの技術が確立してリニアモーターカーと共に国際的に認知されたら、将来、広軌1520mm規格のシベリア鉄道にも宗谷海峡や間宮海峡をトンネルで繋げることで走行することも可能になり、国際鉄道や国際貨物の新たなるルート開拓にも役立つだろう。
一日も早い実用化に期待したい。
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与那国島で沿岸監視基地建設に着手 建設の狙いは南西諸島の要塞化だ
4月19日に防衛省・自衛隊は、日本最西端の沖縄県与那国島にて、レーダー監視などを国的とする人員150人規模になる沿岸監視基地の建設に着手、小野寺防衛大臣も出席して起工式が現地で執り行われた。計画では2015年度末までに運用を開始する予定で、戦後沖縄の復帰以降初めて自衛隊の施設が新たに沖縄に作られることになる画期的な出来事だ。
その翌日の20日には、南西諸島とその周辺の警戒監視活動強化のため、E-2CやE-767で編成される警戒航空隊を改編し、「飛行警戒監視群」及び「第601飛行隊」を青森県三沢基地に新編するとともに、「第602飛行隊」を静岡県浜松基地に、「第603飛行隊」を沖縄県那覇基地に、それぞれ新編した。
これら一連の基地建設や部隊新編の狙いは「南西諸島の要塞化」だ。
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