昔の慣習、シキタリにとらわれることなく、現代社会は人それぞれ多様に
活きる。そして都会では死に対する考え方も、儀式も人それぞれであるようだ。
家で死ぬことのできる人は少ない、病院で死に、家族のみで見送られる。それ
以上に家族さえなく、孤独死もある。無縁社会とも言われる。その中にあって、
死んだ後に残った人に、本当の幸せとはと言う活き方を教えてもらった気がする。
脚本家のことば
生きる意味を見失った大人に幸せの見つけ方をそっと教えてくれる物語。
かなしいけれど、人が本当の意味で幸せに気づくのは、それを完全に失った後
かもしれない。
製作者のことば
生きている時、妻に「おいしかった!」とたった一言が言えなくて・・・
僕はこの頃とくに涙腺がゆるみ、涙なくして見られなかった。そしてこの
「四十九日のレシピ」だなんてしゃれた題名に感心させられた。