一つの仕事が終わる。一定の達成感はある。また次の仕事に移る。
新しい仕事だったので、やりがいもあり、興味もあり、変化もあった。
世の中も右肩上がりで、明るくて、楽しくて、青春時代のど真ん中の
ようだった。サラリーマン時代は、大企業に勤めることができ、その
中でも好きな分野で働くことができた。一生懸命やればそれなりに、
評価してくれていた時代でもあったのだ。
後半はそうではなかった。情報化社会を生き抜く会社にとっては、経験
だけでは、生きていけない。新しい力、斬新な企画力がいち早く必要に
なってくるのだ。還って昔の経験が邪魔をすることさえあるのだ。
経験は生かせない。情報社会なのに人間としての「情」が次第に離れて
行く空しさ、そして無力感が漂うかえりの新幹線のなか・・・
退職後、また振り出しに戻った第二の人生?
今度働く場所は「会社」ではなく「社会」と180度の転換?
ボランティアの経験を得て、NPO法人へ。
空しさ、無力感が消えた。僕でも他人にしてあげられることがある。
それは他人に「よりそうだけ」「話しを聞いてあげるだけ」
「一緒に泣いてあげるだけ」そして世の中も女性の時代、男性も女性化
されていく・・・