ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

街歩き探検隊の第三弾は神楽坂から巣鴨などを 前半

2011-12-14 17:23:19 | 街めぐり

 夫婦二人でここのところ続けての街めぐりは探検なんぞとカッコヅケしてからは三回目、女房にどこに行こうかと聞いたら、マスコミでしょっちゅう紹介されているのにまだ縁が無かった神楽坂あたりを徘徊してみたいと、それだけで時間が余るようならそこからそんなには遠くない巣鴨にも大昔に行ったきりだから回って見ようかということになって。

 神楽坂は南北線ができてから飯田橋まで一本で行けるようになったのに、イメージとして夜の街というのがアタマにあってついぞ昼間に行ってみようとは思っていなかった。都内では山手線の中の中心部で古い街の雰囲気を残しているのは下町では谷根千があるが、山の手側では六本木辺りは再開発が進んでしまって、麻布十番あたりと神楽坂周辺がまだ懐かしい風情を残しているらしい。特に神楽坂周辺では町名が何丁目何番何号というように大まとめされた味気ない町名に変えられるのにあくまでも頑強に抵抗してか、昔のままの小地名をまだ名乗っているように思われてこれは嬉しい限り、神楽坂の町名に便乗して皆がその何丁目とならないところがいいよね。

                  本多横丁にあった案内地図

 ということでそういう町名を保存する地域全体を巡ってみたいという気はあるが、まず最初は神楽坂主要部とその裏通りを探検して、これは面白いと興味が湧くようならさらに範囲を広げてみようかという心積もりで、まだ店もあんまり開いていないだろうと思われる午前10時には飯田橋駅に、そこからはすぐに神楽坂中央通りとなっている早稲田通りの東端の坂の下に到着する。この通り沿いはかなり賑やかそうな商店街になっていて、坂を上りきった先までずっと町が連なっているのを確認してから、この町特有だという左右の路地をまだ人出が少ないうちに可能な限り探索しておこうと、アッチコッチと歩き回ることに。ここは中央と並行するもう一本の道路以外は迷路みたいになっていて、独特の街を形成しているようですな。

            メインの神楽坂通り                  

            並行するもう一本の道

 色町の名残を残すように黒塀に囲まれた石畳の細い路地(冒頭写真もそのひとつ)は特にいい雰囲気ですなぁ、我々同様にこういう路地を初めて行き来するらしい観光客にも時々出会いながら、ああこれは有名な店がこんなところに、エッ!こんなに擦れ違いもキツイ狭い路地じゃ火事でもあったらどうするの、よく新しい建物も建てられたもんだねぇなどと、それに路地も坂道が多いから歩き難さも逆にタイムスリップ感覚を加えることになって、この奥の路地は表からは想像できない異空間ですなえ

                  こんなに狭い路地が

             迷路の先にこんなところが

 江戸の歴史が残る土地ということで本多横丁という元旗本のお屋敷の名前を残す標識があったり、お寺は毘沙門天と赤城神社がランドマークになっているしで、これらが街の風景に余裕を生み出している。毘沙門天では狛犬じゃなく二体の虎が本殿前を守っているのはお決まり通りだし、赤城神社のほうは奥の左手の高台からは眺望が利いていて、もしもビル群の向うに富士山が見えたらなんて期待しちゃったぞ。

 しかし神楽坂全体の店の構成を見たところ飲食店が圧倒的に多くて、物販で頑張っているところが少ないし特徴ある品揃えの店がやや不足している感じ。裏手にはまだ和風民家が多く残っていてそれらを店として活用しているのや古い銭湯が残っていたりするのは好印象、でも飲食店などは夜のみの営業だったり物販などチラホラだから手軽さに欠ける。銭湯などと同様にあんまり裏道のポツンとした店や夜だけの飲食店だと外来者街めぐり者には利用しにくい、これは街の雰囲気とは別問題で別途工夫しないとまずいのでは。しかしこういう路地には、山の手というよりむしろ下町のホノボノとした雰囲気も感じられるね。

                  本多横丁の由来標識

              毘沙門天善國寺           

             赤城神社

             赤城神社奥からの眺望

                    我家でも使えそうな松飾を見つけた

                   看板猫か

                 レトロな銭湯

 ということで坂の頂上までの中央通りに付随する路地までをほぼ歩き回って、赤城神社から先のほうに向かえば矢来町となって昼時が近づいてきた。神楽坂で昼という予定でチェックしてきたのが矢来町にあるフレンチのブラッスリ・グーという店、つい先日のブログでおフランス料理は苦手と書いていたのに安くてボリュームもとなればそんなことは飛んでしまい、それと女房が好きだからと言い訳を。ここはコストパフォマンスが高いとかなりの人気のようだから11時半には入店しないとと急げば、中央通りから曲がって入って行くこの店までの通りは賑やかなところからドンドン外れていって、かなり先まで歩いたところにあるのにもうかなりの客が席に着いているではないか。

            

   店は入口の左側窓部分も客席で意外と席数はある、右隣りはこの前NHKで山形料理の紹介で出た山塞という店

 予約ですかと訊かれて一瞬満席かとギクッとしたが、入口に連なる部屋だけでなく奥にも同じ大きさの部屋が並んであって我々の後は二人掛け席が二つ残っただけ、平日でもこんなにと驚きだ。ランチメニューを見たら前菜とメインをいくつかから選ぶ1050円と、前菜盛合わせに本日の魚料理と3種類から選ぶ肉料理がついてデザートもある2100円のコースとなっていて、せっかく来たんだからデザートがある2100円にしましょうという女房に甘党では決してない僕も付き合う。先に食べていた隣の人の1050円の様子を見れば、前菜も多めだしメインの料理もボリュームがあって、これで1050円かと目を見張ってしまった。我々のほうの前菜は鴨肉ロースト、スモークサーモン、赤ピーマンムースにサラダ、魚料理は鯛のポワレ、肉料理は僕は牛フィレステーキで女房は牛ホホ肉赤ワイン煮、デザートはフランボワーズのアイスクリームに洋ナシのタルトという内容で、メインのそれぞれは1050円のものよりやや少な目だったから腹がパンクというまでではなかった。どちらにも飲物は付かないので我々はエスプレッソを追加したが、なかなかに充実した内容でこれは人気となるはずだ。

               前菜盛合せ

               鯛のポアレ

               牛フィレステーキ

               牛ホホ肉赤ワイン煮

               デザート

          

                    パン二人分                      エスプレッソ

 また神楽坂中心部の戻ってきてからの買物は神楽坂五十番の有名な肉マンとパリからのパン屋PAULで佐久のteteに似ているパンだけを買っただけ、その途中でも見逃していた路地を発見して探索したりと午後2時ぐらいまで歩き回って、これはまた何回か来てもいいなと後の楽しみをとっておくことにして、巣鴨にも回ってみることに。

            神楽坂五十番

            PAUL


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