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ピアソラの迷宮(その2 の後半)

で、迷宮の見取り図を描くべく。

図書館に予約していた「タンゴ:ゼロアワー」(1986)が廻って来ました。
(その2 の前半)で言っていた、「スタジオ録音のオリジナル盤」という範疇に入るものです。
わくわく。

さて、その前に、せっかくだから少しお勉強した事をメモにしておきましょうね。
(あくまでも素人のニワカ勉強だから信用しないように)

アストル・ピアソラ(1921-1992)の音楽活動を年代でざっくり分けると;

1946-59 模索期 途中パリでクラッシックを勉強したり、NYで新境地を模索したり。
1960-73 前期 タンゴの変革者としての地位の確立。編成;五重奏団、八重奏団、九重奏団(コンフト9)
1974-77 中期 イタリアに移住、フュージョン的な展開。「電化ピアソラ」(コンフト・エレクトロニコ)
1978-90 後期 世界中でライブ活動。編成;五重奏団、(ちょっとだけ)六重奏団

*他のアーティストとのコラボレーション(共演や曲提供)多数

有名な曲(ものすごく適当、ピアソラは基本は自作曲を演奏するアーティスト);

リベルタンゴ
ロコへのバラード
ブエノスアイレスの四季
ブエノスアイレス零時
アディオス・ノニーノ
・・・等々

*同じ曲を(ライブだけではなくスタジオ録音でも)何度も取り上げることがあるみたいです。

それにしても50歳代になってから「電化」という大きなチャレンジをし、
その後も更に20年近く第一線でライブ活動しまっくっていたというのだから、凄いですよね~。
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ピアソラの迷宮(その2 の前半)

アドリアネの糸が見つかった?かもしれません。
先日紹介した佐藤充正さんのBLOGを読んでいたら、
2004年8月13日付エントリーの終わりの方に下記のような記述を発見しました。

> ピアソラを手っ取り早くベスト盤で済ませたいという方は、BMGの『ベスト・オブ・アストル・ピアソラ』と
> ポリドールの『アストル・ピアソラの輝かしき軌跡』をセットで揃えるといいでしょう。
> ピアソラのほとんどの編成はこれで網羅されますよ。

な~んだ、もっと大々的に紹介してくれればいいのにぃ~。
(CDショップでみたら、この二枚、共に斉藤さん監修による日本独自企画盤でしたので、
 ご自身のお仕事をあまり大々的に宣伝するのも、という事でひっそりと記述されているのかも。)
でも迷宮から脱出するには非常に重要な情報であるので、ばっちり引用させてもらっちゃいまいました。
で、その二枚はこれ
ベスト・オブ・アストル・ピアソラベスト・オブ・アストル・ピアソラ
アストル・ピアソラ アストル・ピアソラ五重奏団 コンフント9
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とこれ
アストル・ピアソラの輝かしき軌跡アストル・ピアソラの輝かしき軌跡
アストル・ピアソラ

ユニバーサルインターナショナル 2000-06-28
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後の方のはジャケットもなかなかカッコ良いし、お値段もなかなか良心的ですね。
で、私が早速この2枚を買ったかといいますと・・・買っていません(爆)。
それにはイロイロと理由があるのですが、一つは私が「オリジナルアルバム原理主義者」であるから。
LPレコードというフォーマットがピアソラにとって何らかの意味を持っていたか、
という事の関しては全く知識がないので、拘る必要があるかは不明なのですが、
まあ、ロック世代の性ということでしょうかねえ・・・はい。

で、取り敢えず図書館にお世話になる作戦続行中なのでした。

<おまけ>
ところでこのエントリーを読むと、前回紹介した古典タンゴを取り上げているのに「ベスト」と名がついているCDは
買ってはいけないという事がわかります(汗)。
詳しくは斉藤さんのエントリーを読んで頂きたいのですが、ピアソラの古典タンゴ集として
正しいのはこちら!
ピアソラの夜~ベスト・オブ・アストル・ピアソラピアソラの夜~ベスト・オブ・アストル・ピアソラ

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まーそれにしても5種類も6種類もベストと称する盤があるのも困るが
ベストでないベスト盤、しかもより良いものが出ているのに知らんフリ、
というレコード会社とかって消費者馬鹿にしてませんかね?

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