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大盛況

坂倉・前川展シンポジウムに来ています。なかなかの大入り。
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住宅を「買う」な!ぁぁぁ?

いつの頃からか住宅を「買う」と言うのがフツーの言葉になってしまいました。
昔は「建てる」といったんですが、今はマンションや建売を「買う」のが大勢だし、
ハウスメーカーの住宅も多分みなさん「買う」っていう感じじゃないんですかね~、
展示場もあるし、パンフレットもあるし。
「一生に一度の買物」という言い方は設計を頼もうとする方からも聞きますしね。
でも僕ら設計者としては住宅を「買う」という表現に違和感が。。

で、先日某官庁関係の方と雑談していた時に
「我々はなんでもすぐ法律上の根拠根拠って考える(考えてしまう)んですが
 逆に民間の方は全く考えないみたいですね。」
と、これは文化論でいい悪いの話では無いのですが、まあ、こんな話が出たのです。

そこではたと気がついたのは、やっぱ僕らのかかわっている住宅、
法律上もクライアントは買っている訳ではないということ。
つまり、設計事務所が設計した住宅は建設会社が工事して建てる訳ですが、
ここで結ばれる契約は「請負契約」であって「売買契約」ではないのです。
民法なんかでは契約の種類の違いがあると
双方の権利義務なんかにも違いがあるということになっているらしく、
例えば建築の請負契約だと完成(引渡し)しちゃった/されちゃったら
瑕疵(かし)(<はは、またこの話かよ、と言われそう)を理由に
契約を解除することは出来なかったりする(民法635条)。

つまり、「受け取ったけど傷ものだったから返します、お金は払いません」
というのは出来ない。(・・・やっぱスィートかも)

だから、住宅を「買う」のと「建てる」のは感覚的な問題だけでなく、
法律の面からも全然違う、ということに改めて気がついた、ってことでありました。

・・・あら?これだと買った方がいいじゃない、という話しになっちゃうか(爆)
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