goo

憎っくきは世田谷区、なのか!?

世田谷区の街づくり条例改正案に関する区民と議員の懇談会に行ってきました。
前回同様参加してくれた区議は野党側のみ。困ったもんです。
で、会では色々な発言があったりしたのですが、一応の整理として、今回の改正案には

1.地方分権、地域主権、区民参加といった内容の盛り込みが
 前回改正(1995)以降の世の中の流れや、それが反映されいる
 他の自治体の同種の条例と比較して少ないのではないか。
2.街づくりは公共的なものである、と言う意識に欠けているのではないか。
 「都市整備方針(=都市マスタープラン)」に沿っていればそれでよいのか。
3.議会、都市計画審議会、区民、専門家等の関与の程度が低く、
 行政主導と言う面が強すぎるのではないか。

といった疑問があるのではないか、ということが共有されたように思います。
(まあ、「共有されていますよね」とワザワザ確認したのは私ですが)

ところがこの先がやや悩ましい展開に。
というのは、今回の参加者は実際に長年世田谷区内で色々な街づくり活動をして来た経緯から、
区のやり方に不信、不満を持たざるを得なくなってしまった方々が多かったんですよね。
その結果、上記が「問題意識」でなくいきなり「既定事実」になって
「区は信用できん!」「行動あるのみ!」見たいな発言が・・・。

まあ、気持ちも理由も良く分かりますし、私だって正直そう思いますが、
(実際今回の改正作業だってあれだけ区民参加で揉んでおきながらっ!)
多くの一般の善良な区民、すなわち今まで問題にぶち当たったことがない人は、フツー
行政って言うのは自分達の街が良くなるように考えて日々活動しているものだ
と漠然と信じている訳です。なんでいきなり
「行政は信用できない、理由は赫々云々である、故に街づくり条例改正に反対すべきである」、
なんていう話をして受け入れられるか、っつうことです。
そーゆー区民の方とも問題意識を共有できる論理なり回路なりを持たなくて良いのでしょうか?

*例えば「マンション反対!!」とかは「自宅の隣にマンションが建ったら・・・」
 と言う意味では問題意識を共有してもらうきっかけを掴みやすいともいえますが、
 マンション問題(に限らず街づくり全般)の仕組み自体を思考しようと言う
 「街づくり条例」について問題意識を共有してもらうのはなかなか難しいはず。

もし上手く問題共有ができなければ、残念ながら
一部のプロ区民の偏った意見として区民からも拒否・排除されてしまう可能性もあるのではないかと。
区は9月議会で改正案を成立させたい考えらしいですから、この夏はまさに正念場ですね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )