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タンゴ老人が、熱い

東急文化村のル・シネマが火曜は1,000円と言うことで唐突に映画を見に行くことにした。
その映画は「アルゼンチンタンゴ・伝説のマエストロたち

2006年にタンゴのそれこそ伝説の域に達しているマエストロたちを集結させて
「cafe de los Maestros」というCDが録音されたのだそうだが、
その時の模様と、同時にコロン劇場で開催されたコンサートをドキュメントしたのがこの映画。
手法的には手堅いドキュメンタリーなのだが、とにかくマエストロな爺さん婆さんが、良いっ!
彼・彼女らは1920年代前後に生を受けて30年代のタンゴ全盛期に活動を始めた世代で、
基本80代、一部90代だったりする?、という超ベテラン。
で、アレンジも今回の企画者が当時のタンゴに敬意を表して、
50~60年代当時の音源から採譜したものを使っていたりするのだが、、、

音が全然レトロじゃないです。

もう切れがよくってエネルギッシュでめちゃくちゃかっこいい。
「伝説のマエストロ」とか言うと何となく過去の偉業を称える感があるけど、
まったく現役な音楽でありんすよ。
DVDがでたら改めてじっくり見直したいし、コンサートの映像もフルで見てみたいっす!

Cafe De Los MaestrosCafe De Los Maestros
Various Artists

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あとね~、完全に余談ですが、ブエノスアイレスの街が良いんだわ。
会場のコロン劇場は19世紀末に建設が始まったボザールなオペラ劇場ですが(完成は1908年)、
とにかく何段にも積み重なった馬蹄形な観客席が素敵っ!、可視線とか言う意味では辛そうだけど(笑)
そして街にも歴史的建造物がゴロゴロ転がっていて素敵っ!、建替えるお金が無かっただけかも知れないけど。

もうこういう都市を見てしまうと日本の都市は本当に奥行きが無くて駄目だね。
数少ない都市の資産を都市再生とかいって平気でぶっ壊しているんだから。馬鹿すぎ。
三信ビルをかえせー、歌舞伎座をかえせー、ですわよ。

因みにコロン劇場は老朽化のため2006年から改修に入り、100周年の2008年完成の予定、
だったんだけどそれには間に合わず、2年遅れの今年5月に完成したんだそうだから(爆)、
この映画は改修前の劇場をドキュメントしていると言う意味でも貴重かも。
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