
久々、写真にある紫砂茶壺を手に取りました。中国茶を勉強したて頃の急須です。
ある日、後片付けをしていた時、取っ手の一部が折れてしまいました。その時のショックが今でも覚えています。もっとショックなのは、折れた取っ手を、主人が捨ててしまいましたこと。
破損した部分を取ってさえおけば、金継ぎでもなんでも選択肢ができたのに、その時はがっかりの一言に尽きます。
時が経つにつれ、不完全美を思わせる茶壺と感じることもありました。
しかし、これで熱々のお茶を淹れるとなりますと、やはり少々の不具合を感じます。

思い出の詰まった茶壺ではありますが、飾ることもなく、棚のどこかで眠らせてしまいました。
ところが、今日は、とっさにその茶壺で花を飾ってみたくなりました。
ベランダに植えてある花草を適当に摘み、生けてみました。


