茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

湯圓と兎子燈のある元宵節

2014-02-15 16:37:34 | 日常

昨日は、旧暦の正月の15日にあたります。中華圏では、元宵節(yuan2 xiao1 jie2)を祝う一色です。


元宵節に必ず頂くのは、白玉団子のような湯圓(tang1 yuan2)です。写真(上)は、黒ゴマの餡。写真(下)は、豚肉の餡。他に、ピーナツのアン、こしあん、野菜アン、色々です。それを食べると、お正月がそろそろ終わり、気持ちを引き締めなくてはならないと思わせてくれます。

そして、元宵の夜に、子供達が兎子灯(tu4 zi deng1)というコロのついた提灯を引っ張り、街を「過灯(guo4 deng1)」します。

その由来を、改めて調べてみると、唐の時代に遡るそうです。当時の人々は、兎が縁起の良い動物とされています。旧暦の15日に、兎の提灯が盛んで、今の引っ張るタイプの兎子灯の始まりだそうです。

かつて、私もウキウキして、その兎子灯を家の前で引っ張る一人でした。


今の兎子灯は、プラスチックでできています。昔は、親の手作りで、紙でできていることが多かったです。真ん中に、今のように電球ではなく、一本の蝋燭でした。

巷口に出る前に、引っ張っていた兎子灯が転倒し、燃やしてしまい、大泣きしてしまう記憶もあります。

ああ、懐かしい…^ ^

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紅葉に思わせる茶殻

2014-02-15 11:25:54 | 中国茶・世界のお茶
天然な蜂蜜やフルーツの香り、深い琥珀色の湯色。東方美人に魅了される方々は、実に多いです。

青心や白毫は、東方美人のもっとも一般的品種ですが、茶通で東方美人の紅心に出会ってから、すっかり紅心の虜になってしまいました。

台湾新竹県峨眉郷石井村の徐燕謀茶師によって作られる東方美人の紅心は、マスカットとハニーをミックスしたような香り、口に残るその醇厚の余韻。何しろ紅葉のような茶殻を初めて目にしたときの感動は、今でも覚えています。

(上)紅心 (下)青心
茶葉は、青心のほうが若干細いけれど、色みはさほどの差がないように見えます。

茶通さんの紅心の正式名称は、硬枝紅心です。触ってみると、名の通り、幾分しっかりしています。

けれど、茶湯に淹れると、見事に化けてみせます。


よほどの時でないと、大事にとっておいてあります。

雪かきにがんばった今日は、一杯淹れました。

口に含むと滑らかで甘く芳醇で、自分への最高のご褒美です。

その後、茶殻を雪の上に挿してみました。

どれを取っても綺麗な一芯二葉です。茶農さんの丁寧な仕事ぶりが、茶殻を見て伺えます。

深みのある真紅、しっかりした茎、一枚一枚厚みのある芽と葉、葉にくっきりとした脈絡。なかなか見応えのある茶殻です。

紅心を頂く日は、つい、しばらく茶殻を観察してしまうような、そんな東方美人です。プレスできれば、ぜひしおりにしたいぐらいです。

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