山吹(ヤマブキ kerria japonica)、別名 三月花。
野花の中では、飛び切り目につくような存在感。
日本人の九割ほどが山吹色と聞いたら、この色のイメージがつくとか、暖かみのあるお色。
枝が細く弱々しく風になびいて揺れ、山を振り動かしているように見える、と古くから「山振(やまぶき)」と呼ばれ、「山吹」はそこからの演変のようだ。
平安時代の古歌には、山吹の一種である八重山吹のことを好んで詠まれたとか。
その訳とは、八重山吹には実がつかないことから、
山ほど花が咲くのに、食える実がつかないほど情け無い
との解釈があるとか。
方や、中国語名 棣棠花(di4 tang2 hua1)
家屋を取り囲むフェンス(花篱)として使われることがある
四月、五月摘んだ花を天晒しし、薬としても使える。煎湯6-15g
◆性
味微苦、涩、性平
◆帰経
帰肺、脾、胃経
◆効能
化痰止咳、利湿消腫(風湿関節痛、むくみ解消)、解毒
残されたおしべも
可憐で愛しい