横浜美術館のこのアングル
眺めるたびにセーヌ河畔のオルセー美術館と重なる。
1902 青い肩かけの女
当時のピカソが貧しい暮らしの中で描く女性。物憂げな表情と沈んだ色調。
1923 肘かけ椅子の女
青年ピカソの繊細と厭世感的な気分を顕になっています。
1927 肘かけ椅子で眠る女
ピカソが妻のオルガと結婚して、子が生まれた時。穏やかな心境が伺える作品
1960 座る女
愛人のマリーを作り、彼女をモデルにした作品。口の造形などに見られる表現は、当時険悪な関係に陥っていた妻オルガの面影をしのばせます。
目まぐるしく作風を変化する芸術家ピカソ
幼少期の写実から晩年の奔放、
女性を描き続けてきました。
一貫した画題で一連の作品を違う視野で鑑賞できました。
良い企画展でした。
夕暮れの横浜美術館