写真集『Early Color』より
亡きニューヨーク写真家ソールライター展を観てきました。
車の下から覗かせるハイヒール
雨粒が滴るウィンドウガラス越しの人物や街の景色
水溜に映る青信号
そしてライターの写真にしばしば登場する雨傘と雪道に残る足跡
全体がシンプルな色味の背景に、明るい色を少しだけ入ることでアクセントになる作品の数々。
きっと雨や雪の日に、積極的に近所へ出かけ、住まいだったイーストヴィレッジ周辺のスナップ写真撮影を楽しんでいたのでしょう。
そんな光景を目に浮かびながら、鑑賞を楽しんでいました。
生前では誰かに見せるために撮り続けるわけでもなく、純粋に写真そのものを楽しんでいたライターの生き方。
久しぶりに体の芯まで温かいものが体中に流れていました。