KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

月鉾。

2021年08月23日 | 歳時記
月鉾。
TSUKI HOKO。


鉾頭に新月型
(みかづき)を
つけているので、
この名で呼ばれる。

真木のなかほどの
「天王座」には
月読尊を祀る。

古い鉾頭と
天王の持つ櫂には

元亀4年(1573)
6月吉日
大錺屋勘右衛門
の刻銘がある。

また正徳4年(1714)の
鉾頭もあるが

昭和56年から
田辺勇蔵氏寄進の
18金製の
鉾頭にかえている。

屋根裏の
金地彩色草花図は
天明4年(1784)
円山応挙(1733~95)の筆。

天井の金地著彩源氏
五十四帖扇面散図は
天保6年(1835)に
町内の住人
岩城九右衛門の筆。

破風蟇股の彫刻は
左甚五郎の作と
伝えられる
立派なものである。

軒桁貝尽しの錺金具は
松村景文(1779~1843)の下絵、

四本柱の錺金具、
破風飾の金具などは
いずれも華麗なもので
山鉾のなかでも
最高のものである。

天水引の霊獣図刺繍は
天保6年(1835)
円山応震の下絵である。

前懸、後懸は
華麗なインド絨毯、
胴懸はインドや
トルコの絨毯を用いており、

北面の
「中東蓮花葉文様」は
平成22年(2010)に、
南面の「幾何菱文様」は
平成23年(2011)に
復元新調された。

近年下水引は
皆川月華作の花鳥図に、
見送も同作の
湖畔黎明図にかえている。

また、
平成12年(2000)には
前懸のインド絨毯も
復元された。

(祇園祭公式サイトより転載)

京都より
来訪の朋友から

「月鉾保存会」の
扇子をたまわった。

聞けば「祇園祭」は
貞観5年(863)
疫病が流行したため

勅命により
神泉苑で行われた
御霊会が起源という。

1467年には
応仁の乱のため
「祇園祭」は中止
となったというから
歴史に重みを感じる。

令和2年(2020)から流行する
疫病(コロナ)を収めてください。
月鉾パワーに期待します。kyokukenzo
コメント
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