KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2025

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

太公望呂尚伝。

2021年08月25日 | 歳時記
今日もしつこくこの一節。

覆水は盆にかえらず。
(失敗は嘆いても仕方がない。)

太公望呂尚伝。

紀元前11世紀ごろ。
古代中国・周の軍師。
のちに斉の始祖となる。

周の国に仕えるまえ
呂尚はある女と結婚した。

だが彼は仕事もせずに
読書ばかりしていたので
女から離縁された。

周の国の文王(西伯)は
いずれ聖人が現れて
周を隆盛に導く
という
父(太公)の予言を信じていた。

文王が狩りに出ると
黄河の支流・渭水で
釣りをする呂尚と出会った。

二人は意気投合し、
文王は「父が望んだ人」と
呂尚を「太公望」と号し登用した。

顕位に上ると女が現れ
呂尚に復縁を申し出たが

呂尚は盆の水を床にこぼし
一度こぼれた水は
二度と盆に戻らない。
あなたと私も元には
戻らないから諦めなさい。


覆水は盆にかえらず。
と復縁を断った。

呂尚の活躍で
その後、周は殷を打倒。
周王朝280年の基礎が築かれた。

その功績で太公望呂尚は
斉王に封じられることとなった。

日本で「釣り人」を
「太公望」とよぶのもここから。kyokukenzo
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