読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

華の棺 西村京太郎 週刊朝日連載(終了)

2006-11-09 23:18:34 | 読んだ
週刊朝日に「短期集中連載」ということで4週にわたって掲載された。

山村美沙没後10年、30年来の恋人であった西村京太郎が、愛惜の思いを込めて描く鎮魂の小説

だそうである。

この連載に大幅に加筆訂正を加えて単行本が11月7日に出版されるとのこと。
なんというか、すごいなあ。

物語は、女流作家・夏子(山村美沙でしょう)がエジプトの取材を終えて帰国、ところが帰ってこない、ところから始まる。
夏子は、京都に帰らず沖縄の石垣島に行っていた。
それは、恋人の小説家・矢木(西村京太郎)が浮気をしていたことが原因らしい。

という流れから、石垣島で大物ミステリー作家の志賀芳彦に会った夏子は、志賀と石垣島で過ごす、そこで、志賀のライバル作家・蔵田と志賀の確執について知る。
蔵田とはエジプトの取材良好で一緒だった・・・・

兎も角、だからどうなんだ?!と叫びたくなるような小説で、いったい何をこの小説から読み取ればいいのか悩んでしまうのである。

以前にも週刊朝日で西村京太郎は山村美沙との関係について小説を発表しているが、そちらのほうが断然よかった。

私が断然よかったというのは、よく話の内容がわかる、ということである。
私は具体的によくわかる話しか認めず、抽象的な表現方法をとるものは認めない、ということが確認できたということが、この小説を読んで得たものなのだろうか?

わからない。
ということは、いらつく。
ということもわかった。
コメント
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