別冊文芸春秋に2001年頃連載されていて、あまりにも面白いので、Ⅰ禿鷹の夜 Ⅱ無防備都市、と読んだのである。
そして今回、この銀弾の森を文庫で読んだのである。
昨夜は宿直で本日は日直であったので、ゆっくり読んでやろうと思っていたら、昨夜読み始めたら止められず、今朝3時半頃まで一気に読んだ。
一回読んでいるとはいえ、連載でよむのと一気に読むのではゼンゼン違う。
ともかく、途中で止めるのが惜しいので、時間もあるし、誰にも気兼ねをしないで読める環境であったので、久々に「一気」してしまった。
さて、物語は東京渋谷の神宮署生活安全特捜班の刑事:禿富鷹秋が、渋谷の裏社会で競り合っている、渋六興行と敷島組と南米マフィアのマスダをいいように突っついて事件を巻き起こすのである。
で、この悪徳刑事通称「ハゲタカ」(ちなみにハゲタカなんていったら命の保証はないので面と向かって言わないように、そして私がハゲタカと呼んでいるということをチクらないように願いたい)のすごいところは、何を目的に何を狙ってそのようなことをしているのか、ということがゼンゼンわからないところである。
私が思うに、ハゲタカは単にそのときの気分で行動しているのではないだろうか。あまり長い計画や計算はしていないと思うのである。
短期計画はあるだろうが、中長期の計画はないと思われる。
もっとも中長期の計画は必要がないのだ。なぜなら彼は一人で行動し一人で生きているからである。
時に「仲間」のような渋六興行の水間だって、仲間のようではあるが、じつは単に利用しているだけである。
しかし、ハゲタカを取り巻く人々は、ハゲタカが何を目的にしているのか、とか、これから何をしたいのか、ということを仕切りと想像し推理する。
しかし、ハゲタカは気まぐれで天邪鬼なのである。
だから、予想はみんな外れる。
それにしてもこのような人とはお近づきになりたくないものである。
なにしろヤクザのほうがかわいそうになってしまうほどなのである。
こんな人物を警察の内部にだって放っておけないと考える人もいるのである。そして彼の悪事を暴こうと、本庁の捜査一課管理官の朝妻警視が直に事情聴取をするのである。
しかし、ハゲタカは、逆に朝妻のある行動について話し出し、朝妻も追及できなくなってしまうのである。
こういう人物は、こっち側にいてみている分には面白いのであるが、絶対にお知り合いになってはいけないのである。お知り合いになったとたんに、抜き差しならない状態に陥ってしまうのである。ともかく全身悪意のかたまりなのである。
これでは全身善意のかたまりの人ならお近づきになったほうがいいのか、というとこれも気をつけたほうがいい。
人は矛盾しているからいいのである。
すでに第4巻も出ている。週刊文春に連載されていたような気がする。
これを文庫が出るまで待つか、単行本で読むか、問題である。
そして今回、この銀弾の森を文庫で読んだのである。
昨夜は宿直で本日は日直であったので、ゆっくり読んでやろうと思っていたら、昨夜読み始めたら止められず、今朝3時半頃まで一気に読んだ。
一回読んでいるとはいえ、連載でよむのと一気に読むのではゼンゼン違う。
ともかく、途中で止めるのが惜しいので、時間もあるし、誰にも気兼ねをしないで読める環境であったので、久々に「一気」してしまった。
さて、物語は東京渋谷の神宮署生活安全特捜班の刑事:禿富鷹秋が、渋谷の裏社会で競り合っている、渋六興行と敷島組と南米マフィアのマスダをいいように突っついて事件を巻き起こすのである。
で、この悪徳刑事通称「ハゲタカ」(ちなみにハゲタカなんていったら命の保証はないので面と向かって言わないように、そして私がハゲタカと呼んでいるということをチクらないように願いたい)のすごいところは、何を目的に何を狙ってそのようなことをしているのか、ということがゼンゼンわからないところである。
私が思うに、ハゲタカは単にそのときの気分で行動しているのではないだろうか。あまり長い計画や計算はしていないと思うのである。
短期計画はあるだろうが、中長期の計画はないと思われる。
もっとも中長期の計画は必要がないのだ。なぜなら彼は一人で行動し一人で生きているからである。
時に「仲間」のような渋六興行の水間だって、仲間のようではあるが、じつは単に利用しているだけである。
しかし、ハゲタカを取り巻く人々は、ハゲタカが何を目的にしているのか、とか、これから何をしたいのか、ということを仕切りと想像し推理する。
しかし、ハゲタカは気まぐれで天邪鬼なのである。
だから、予想はみんな外れる。
それにしてもこのような人とはお近づきになりたくないものである。
なにしろヤクザのほうがかわいそうになってしまうほどなのである。
こんな人物を警察の内部にだって放っておけないと考える人もいるのである。そして彼の悪事を暴こうと、本庁の捜査一課管理官の朝妻警視が直に事情聴取をするのである。
しかし、ハゲタカは、逆に朝妻のある行動について話し出し、朝妻も追及できなくなってしまうのである。
こういう人物は、こっち側にいてみている分には面白いのであるが、絶対にお知り合いになってはいけないのである。お知り合いになったとたんに、抜き差しならない状態に陥ってしまうのである。ともかく全身悪意のかたまりなのである。
これでは全身善意のかたまりの人ならお近づきになったほうがいいのか、というとこれも気をつけたほうがいい。
人は矛盾しているからいいのである。
すでに第4巻も出ている。週刊文春に連載されていたような気がする。
これを文庫が出るまで待つか、単行本で読むか、問題である。