どんよりと暗く、この先確実に雨になりそうな雲行きの朝でした。
きのうから身体が重く、あちらこちらの古傷もうずく有り様で、よろよろと格好もへったくれも無しと言ったていであります。
気分転換にグエンブラッドリーさんの好んだと言う、紫紺のハイネックのシャツを着て、上に濃紺に白いラブラドールのロゴ
の入ったトレーナーを羽織ってみました。
馬子にも衣装とは良く言ったもので、普段はむさくるしいポンコツもひとつふたつは若返ったようであります。(と、自己満足)
◇雨の降らない内に、手際良く犬舎の作業を済ませ、連れて行った五頭の犬達をそれぞれのメニューでたっぷりと遊ばせました。
足の具合を悪くしているデュークは、依然サークルの中での運動だけに限られ、不満タラタラと言った様子で隣のレモンに不満を
ぶつけていました。
マギーはと言えば、意外にも気の合うバーバラの相手をして、せっかく綺麗になった(シャンプーして)自慢のコートを汚しています。
姐さん格のレモンは、万事スローモウなソーニャを事あるごとに挑発していますが、さっぱり相手にされず枯れた芝生に穴をあけて
ウップンを晴らしています。
10時になる前、すっかり満足した犬達は、掃除の終わったクレートに入ってお休みです。クレートには薄手のブランケットをかけて
安眠を促します。さらに念を入れて除湿機を強風で稼働させておきました。
◇膝のお皿(膝蓋骨)の滑りが有って、長い期間歩行を制限していて、立ったり座ったりの動作が苦しくなってしまったWanが
います。
歩くのには特別不自由はないのですが、座る時だけ足がブルブル震えてしまい、痛々しい限りです。(立ちあがる時は、造作も
なく、さっと立てるのですが、、、、、、)
◇念入りに調べてみますと、「末梢神経」系統の障害が疑われます。
背骨の一節一節を首の方から圧迫して反応を調べてみますと、ある部分で顕著な反応を示します。
◇特定した部分を、さらに肛門から指を入れて、直腸の側から(圧迫して)調べてみます。
背中側から特定した部分に、直腸がわからも確かな反応が出ました。
その後、神経の専門医による診察を受けた結果、この大型のWanは、明らかに神経系統の炎症などから障害を負っている事
が判りました。
改善を図るための有効なお薬を調合してもらい、先ずは内科的治療に専念することになりました。
◇障害にいたった原因として、幾つかの要素が考えられますが、室内飼育される犬にはこれから多くなってくる障害のように思
えます。
予防法としては、先ず基本的に「肥満」にさせないことが言えます。(見た目だけではなく、体形や体質などとの関連性があります。)
年齢に見合った適度な運動を日常的に心掛け、ある日だけ、広い場所やドッグランなどで疾走させたりしないこと。
低い段差であっても、日常的に、飛び降りたり飛び乗ったりと言う動作をむやみに繰り返さないこと。
前足を持ちあげて、後ろ足だけで飛び跳ねたりすることを繰り返させないこと。(ラブラドールの体形から、前足をあげて立ちあ
がった姿勢からの動作は、あらゆる面での良くない結果を生みます。)
筋力などの体質の影響も大いに関係がありますが、「気力」の問題も障害の発生に大いに影響するものと考えられます。
覇気に欠けている時や、僅かな疲労でも回復する間もなく遊ばされたりしている時などは、頭からの指令に筋肉が反応できなく
て問題発生に至ってしまうことがあります。
日常の愛犬の様子を良く観察し、当たり前の様ですが、適度な給餌と適度な運動を心掛けていれば良い予防となるでしょう。
◇「馬尾症候群」と呼ばれる障害が有りますが、ラブラドール種に発生する殆どのものは、「飼育方法」のまずさ(間違い)から
起こっています。症状は様々であり、軽微なものから深刻なものまで、ポンコツの見る限り街角で見かけるラブラドールの多く
に見掛けられる、憂慮すべき症状の一つでもあります。(ゆゆしきことに、各種競技会場やドッグショーの会場でも見られます)
専門医(神経科・整形外科)に診断されるものの多くは、程度も軽くはなく、障害を背負ってしまったWanの多くは、は生涯痛み
を伴う症状に悩むこととなります。
◇こちらは、「爪の傷」(切除した)と、腹部に出来た腫瘍(脂肪腫でした。除去手術)の検査に訪れたWan。
見たところ、かなりの過保護犬であることが判ります。決して褒められたことではありませんね~、、、、、、。
◇ラブラドール種の病気や障害に関して、病院へ行くのに、早いに越したことはありません。
「暇がないから、仕事が忙しいから、車が出払っているから、、、、」等など、ひっくり返って泡を吹いていたり、血がボタボタと垂
れてでもいない限り、愛犬の不具合はわかっていても、我慢させてしまう飼主は少なくありません。ひどいですね~~。
とかく我慢強い犬種なので、手遅れになってしまって悲しい思いをするのは飼主のようですが、犬の悲しみはそれ以上のものが
あるのではないでしょうか、、、、。
◇犬舎の横の梅が満開です。
お天気が良くないせいか、サッパリ香りが漂ってきません。
梅の花は桜の花と違って、見た目と香りが一体になっていないと宜しくないですね~。
これでは、「梅観で一杯」と言うわけにはいきません。困ったものです、、、、。
◇ある地方から、友人が突然出てきました。
引退後、所在が無くなって、寂しくなって出てきたものと窺えます。
生憎我が身は忙しく、希望通り相手をしてあげるわけにはいきません。
この本を渡して、行ってみたらよかろうと言う店に印を付けてあげました。
どの店も、一人で行くに相応しい店ばかり。
何をするにも、一人が一番気が合いますからね~。
◇その友人が、汽車の中(顔に似合わず高所恐怖症なので、飛行機には乗れない)で読んできたという本を呉れました。
人に厳しく、自分に優しい奴なので、今頃になってこんな本を読んで見たくなったのでしょうか、、、、?
「勉強になった」と言っていましたが、一生涯忘れなければ良いのですが、、、、。
◇「生涯一捕手」「可憐草」などなど言ってはみても、幸せそうな晩年を送っている様に見えますが、努力の結果が現れている
のでしょう。見習ってみたい人物ではありますね~。
この本、読み終ったら、読後感想文を書いて、郷土の銘酒に添えて送ってやろうと思っています。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
毎日の出来事などを、これからものんびりと綴ってまいります。気楽に観て頂けたら幸いです。
それから、気が付いた事など、お気軽にコメント頂けると励みになります。
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