ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ 静かな一日~火曜日・・・

2011年01月18日 | トリプルスターの日常

  

「忙中閑あり」とでも言いましょうか、ポンコツも犬達も停滞気味の静かな一日を送らせていただきました。
と言うのも、朝のお世話が終わって(給餌~排泄~収納)ホッとした頃、急にベスの挙動がおかしくなってしまったのです。
リビングの一か所にうずくまってしまって、身体を着刻みに痙攣させています。少ししてから少量の脱糞をしてしまいました。
目は大きく見開いていて、不安そうに周りを見渡す素振りを止めません。力の抜けた伏臥の姿勢で、前肢腋の下の筋肉だけが
小刻みに震えています。体温は正常値、呼吸もそう早いわけでもなく、脈も正常値の範囲内です。失禁はありません。
傍で見守りながら20分も経ったでしょうか、立たせてみたところフラフラしながらも自力で歩けそうです。
リビングから廊下を歩いて子犬部屋(飼育室)に入り、そして庭に出てぶるっと身体を震わせた瞬間、ぐらっと大きくよろけました。
何とか立ち直って排泄を済ませ、子犬部屋への低い階段を上り、部屋の子犬達には目もくれず少しふらつきながらリビングに戻
りました。
自分のマットに上がってから、ゆっくりと(怖々と見える)伏せの姿勢になって休みました。
相変わらず小刻みな震えは止まず、兎に角不安そうな目付きで落ち着かない様子です、、、。
こんな日ではなくてはと言うことで、傍で見守る事にしましたが二時間ほどした8時半頃にはいつものベスに戻ったようです。

その後夕方までベスの様子は変わらず、定刻に排泄をして定刻に水やヨーグルトを飲んだり、そして定刻にきまった夕食を食べま
した。
いちおう、治ったのかしらん?年齢が年齢(15歳)なので、専門病院でMRI等の精密検査を受けることも考えてみましたが、、、、。

◇ラブラドールに関しての色々なご質問がありますが、今回「歯」に関してのご質問を取りあげてみました。

ある方からの最近のご質問です(赤字は原文のままです。)
ポンコツ


 はじめまして ブログ楽しく拝見させていただいています。
私どもで 飼育している ラブラドール (♂ 1歳7ヶ月 黒 去勢済)の右上の犬歯 1本だけが 昨年の12月半ばごろから 
ピンク色に変色してきました。 
動物病院 で伺っても 症例がないので わからないとのことで 少し経過を 見てみましょうということになりました。 
 白石様であれば 数多くのラブラドールを育てておられるので 何が原因なのか お分かりにならないでしょうかと思い メール
しました。
 ぶしつけなお願いですが 何卒 いいアドバイスを いただければと思います。 よろしくお願いします。
                                                                  ご住所  ご氏名

我が家の、6歳6ヶ月齢の元気な牡。一部(先っぽ)変色した犬歯。

同じく反対側の犬歯と、その他の歯の損傷の様子。下顎の切歯は折損している。
※要注意:豚のヒズメ(牛のヒズメ)を恒常的に与えている犬に共通する問題点があります。
一つは訓練の効果(訓練効果が上がづらい)に関して、もう一つは歯の折損です。
ヒズメを噛む事によって折れやすい歯は、犬歯と上顎第四前臼歯、それに切歯です。

普通、酷いものは根元まで変色していて、やがて灰褐色になってしまう。
良い写真が無くてスミマセン


とりあえず簡潔にメールでお答えしました(原文に一部削除・加入個所があります)
▽◇○○様
ご質問にお答え致します。

歯の変色⇒特に「犬歯」に起こりやすい事が知られています。


ラブラドール達の場合、「歯の変色」はある種の行為や用具を使ったトレーニング中に良く起こる事が経験上から判っています。
変色の原因は、訓練用具等により打撲や捻じれ、過剰な圧力が歯にかかった場合等に良く起こります。
ボール投げのボールを直接受けさせたり、訓練中に木製のダンベルなどを無理な力で外した場合等、また重すぎる(過剰な荷重
のかかる)ものを運ばせたりした時などにも稀に起こります。
特殊な例では、不正噛合を矯正する為(昔は、訓練及び繁殖関係者等の間で行われていた)強い圧力のゴムバンドなどを犬歯に
長時間かけておいた場合等にも起こりやすいものです。(人間同様、噛合を矯正する歯科専門獣医師は沢山いらっしゃいます)
変色(ピンク色・黄色・茶褐色・黒ずみ)は、原因があって数日あるいは数ヶ月たってから起こる事が多いようです。
変色したからと言って、歯がすぐに抜けてしまうわけでもなく、生涯そのまま実用(歯として)になる個体もいますし、暫くしてから歯
や歯茎の病気を誘発して抜歯に至る個体もいます。


「歯科専門獣医師」の見解によれば、
『変色の原因は、何らかの外力によって歯が大きく動き、不安定な脱臼状態になった場合等に歯髄内で内出血し、更に歯の根っ子
の部分で血管の欠陥が起こり、歯神経が千切れてしまったりする事が一つの原因です。』と言われます。


えてして、外傷直後は歯髄内の出血が透過して「ピンク色」に見えるのですね。つまり外傷を受けてから数日間の変色は、歯髄内の
出血が原因と言われます。
やがてそれも時が経つにつれて、嫌な色(茶褐色から灰色)に変色する事が多いようですね。
歯髄内に出血がなくても何らかの原因で血液が循環しなくなって歯髄が壊死し、時間がたってから変色する場合もあります。
(長時間無理な外圧がかかった場合等に考えられることです⇒ゴムバンド等)


我が家の犬の中にも、少なくない数で犬歯の変色や欠損したものがいます。口腔ケアは犬を健康に保つ上で(長生きさせる)非常に
重要です。出来れば「歯科専門獣医師」を探して、一度検査を受けると良いでしょうね。


以上、お役に立てれば幸いです。


PS 特例として、質疑応答の経緯をブログに書かせていただきます。問題があれば削除しますので、その場合はお手数ですがメール
でご連絡下さい。

リトリーブや探索のトレーニングに使われる梅の木の枝(男子の二の腕程度のサイズ)です。
与えたままにしておくと、皮を剥ぎ取り、端の方から破壊が始まりますが、歯石が付着する事を効果的に防ぐ働きがあります。
市販されている牛のヒズメや人工骨等のように、歯にとって悪い影響は与えませんが、投げたものを直接キャッチさせたり、犬同
士で奪い合いなどさせると、簡単に歯を欠いたり無理な力を加えて歯を変色させる原因にもなります。


 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
今年も昨年同様に、ポンコツ犬舎に起こる様々な出来事を中心に書いてまいりたいと思っております。
ブリーダーと言う立場上、書かれる記事の中に一般の皆さまには理解できない内容もたまには有るかと思いますが、長い目で
読まれ、温かな目でブログの主旨を正しくご理解いただければ幸いに存じます。
ブリーダーの毎日は、みなさんが思っている以上に遥かに過酷なもので、ついつい言動も顔付も険しくなる時があります。
しかしブリーダーの元に暮らす沢山のラブラドール達は、毎日変わらず皆一様に幸せに満ちた顔付きをしています。
そんな笑顔のラブラドール達に学び励まされ、動けなくなるまでラブラドールと共に歩んで、好い顔つきになれたらいいなぁと思う
毎日です。四季折々、日々犬舎に巻き起こるドタバタを、拙い文章でこれからものんびりと綴ってまいりますので偏屈な作者(ブリ
ーダー)の奇妙なブログですが、今迄以上に気楽に覗いて頂けましたら幸いです。

「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。
質問の内容によっては、「ご住所と電話番号」を明記願います。 内容によっては此方からお電話させていただく事もあることを
(メールなどでは十分に伝わらないことがありますので)ご理解下さい。特に「繁殖に関わる」ご質問に関しては、電話番号の明記
をお願いいたします。


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