晴れのち曇り、天気予報は見事に外れて残念ながら雪は舞いませんでしたね。
朝の作業を無事に終えて、遅い朝食を摂ってからベッドに寝転んでDVDを観ました。
テレビ放映を含めると三回目の鑑賞になる「戦場のピアニスト」、K子さんは敬遠する作品ですが、またも観てしまいました。
午後になって、足を痛めたと言うWanが運ばれてきました。8か月になる大型の牡で、地面に降ろすと右脚を拳上しています。
慎重に歩かせてみると、当然跛行(はこう)が酷く、身体が大きく傾いでバランスをとるのがやっとのようです。痛々しく見えました。
こうなってしまった原因は何なのでしょうか?思い当たることを飼主さんに聞いても、、原因はよく判らないとの事でした。
身体を横たえて詳細に調べてみましたが、どうやら膝関節若しくは股関節に問題を抱えているようです。
病院に行くのなら専門医(整形外科)と言うことになるのでしょうが、、。とりあえず今日のところは、少し(何日か)様子を観てもらう
ことにしました。飼育管理上の注意点を話して(外出禁止・絶対安静)、問題が解決しない様であれば再度連れて来て戴かなけれ
ばなりません。
※丁度7・8・9ヶ月齢になる頃、怪我をしたり、それに近い大小のトラブルを起こすWanが比較的多く見うけられますね。
相談を受けに来る犬達を見ていて、一つには飼育環境の問題、それからもう一つに躾(しつけ)の問題が有るように思っています。
まだ完全な形(かたち)として出来上がっていない時期に、急激に増えた体重を支えなくてはいけない関節は、通常持であっても非常
に危険な状態になっている時があります。その状態を把握するのは一般の飼主さんにとって極めて困難です。
フローリングや絨毯敷きなどの飼育環境では、若いWanの筋肉や腱が数カ月もかかって疲労を蓄積してしまうことが良く有ります。
正しい躾がなされず、室内に無制限に解放されているWanや、時々スイッチが入ってトリッキーに駆けまわったりするWanの場合は
特に注意しなければならないでしょう。
蓄積した疲労で弛んだり柔らかくなっている関節は、ほんの少しのストレスが加わっただけで、靱帯が延びたり断裂したりし易いも
のなのです。そして日常の慣れ合いや僅かな不注意が、深刻な事態を生むこととなってしまうのです。
一番星シャリー嬢のトレーニング。
余り北風が吹かなかったので、トレーニングは広場を使って行いました。
「どんな時でも、飛びついてはいけませんよ」と言う訓練もしました。
元気な性格のシャーリー嬢、嬉しかったり何かの欲求の度に、子供らしく飛びついてしまう癖があります。
絶対にいけない行為なので、厳格に注意し、どんな事があっても飛びつくことの無いように訓練を重ねます。
自然体で立って、一か所で動かず、正しい姿勢を保つ練習もしましたよ。
お互い「アイコンタクト」を使って意志の伝達を行っています。
上級になってくると、アイコンタクト無しで意志の伝達が行えるようになって来ます。駄目な子もいますが、、、、、、、、、。
集中を切らさないように、シャーリー嬢の大好きな玩具や、美味しいレバーなどを手に隠し持っています。
いったいぜんたい何のお話をしているのでしょうかね~
犬と人間(飼い主)との関係で一番大切なのは、「距離感⇔間合い」が有るか無いかと言うことだと思っています。
うえ(上)した(下)にも、左右にも、Wanとの間には「絶対的な距離感」を持つべきだと思いますが、如何ですか皆さんは。
潤いのある「距離感⇔間合い」が存在するから、親密な関係(信頼関係)が構築されるのですね。
歩く練習も大事ですね。
歩くときは、どんな時でも、「真っ直ぐ」に「前を向いて」歩きます。
顔を下げたり、地面の匂いを嗅ぐように首が下がってはいけません。
顔を下げずに歩くことが身につくまでは、常に注意してリードにテンションをかけて訓練します。
日常のお散歩の時などは、恰好の(訓練)チャンスの時であると言えますね。
決められた場所にじっとして待つ練習?しました。
きょろきょろウロウロ、何にでも興味を持って落ち着きの無いオニキス。
梅の剪定をしている間、ずっと高いグルーミングテーブルの上で待たせました。
剪定の手を休めて、大人しく待っていたご褒美にレバーの塊りを齧らせてあげました。
どんな場所でも、バランス良く、自然な姿勢で立つ練習。
足を付く位置等を矯正し、固定された姿勢で立つ事。バランス感覚を身体に覚え込ませます。
ここで教えられたことは、地上に降りても忘れることはありません。身体が覚えているからですね。
悪かった姿勢のWanも随分と改善されて、日に日に良くなっていくんですよ。
まだ幼いシャリー嬢にも、同じことを、、、、、しました。
特徴的な体質の為、背線が弛む傾向のマーブル嬢。
背中の筋肉を増強する運動を多く取り入れて、改善の為の訓練にあたります。
今日の様子は、16日のドッグショーの時よりは若干ですが改善されて見えました。
この子は、たぶん大きくなる体質の子なんでしょう、、、。以前にも、こんな子を何頭も育てた事があります。
明日27日に、三歳の誕生日を迎えるペコちゃんの飼主さんから、誕生記念のワインを戴きました。
ニュージーランドワイン。
ラベルのブラックドッグは「ノートン」と呼ばれるワイナリードッグです。
父犬と親子二代にわたって、20年間も害獣等からワイナリーを守ってきたことが、ボトルの後ろのラベルに書いてありました。
勿論、味も香りも言うこと無しでしたよ。 ペコちゃん、美味しかったよぉ~~
◇足を痛めた♂Wanのことが気になります。
帰さなかった方が良かったのかもしれません。
悪くなってしまったら、きっと責任問題でしょうねぇ~
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
今年も昨年同様に、ポンコツ犬舎に起こる様々な出来事を中心に書いてまいりたいと思っております。
ブリーダーと言う立場上、書かれる記事の中に一般の皆さまには理解できない内容もたまには有るかと思いますが、長い目で
読まれ、温かな目でブログの主旨を正しくご理解いただければ幸いに存じます。
ブリーダーの毎日は、みなさんが思っている以上に遥かに過酷なもので、ついつい言動も顔付も険しくなる時があります。
しかしブリーダーの元に暮らす沢山のラブラドール達は、毎日変わらず皆一様に幸せに満ちた顔付きをしています。
そんな笑顔のラブラドール達に学び励まされ、動けなくなるまでラブラドールと共に歩んで、好い顔つきになれたらいいなぁと思う
毎日です。四季折々、日々犬舎に巻き起こるドタバタを、拙い文章でこれからものんびりと綴ってまいりますので偏屈な作者(ブリ
ーダー)の奇妙なブログですが、今迄以上に気楽に覗いて頂けましたら幸いです。
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