舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Na mamo maka noe

2013-01-30 18:15:21 | ダンス話&スタジオM
今日は特別に、2/4 Lei Na Hoku宇都宮公演でお披露目する衣装をご紹介しましょう


といってもホンの一部の一部、ヘッドドレスのとある部分です。
全体を見るとそりゃもう想像を絶するゴージャスさなのですが、まあドレスや他の小物も含めた全体像の公開は本番当日までのお楽しみという事で


なぜ黒い羽根かと申しますと、この衣装で踊る曲の中に「マモ (mamo)」という黒い鳥が出てくるからですね。
本当はこの鳥は一部が黄色なのが特徴的なんですが、まあマモが主題ではありませんし、ナーレイ・オ・カホロクーの真似みたいになるのもアレなんで(ってアレはオーオーだったんだけどね)、そこまで厳密には再現してません。
つーか、色彩感覚的に今回の衣装に黄色入れるのはムリ(笑)。


マモが出てくる一節はna mamo maka noe(霧を愛するマモ達)とあり、このヘッドドレスはまさにその部分から着想を得て作られてます。
霧にけぶる中で鳥達が戯れ、雫が黒い羽の上でキラキラと輝く、そんな情景です。


ちなみに、キラキラした雫は霧のせいばかりではなく、この場所(舞台になっているのはオアフ島のヌウアヌ。到着後の一日観光でよく行かれる、メチャ風の強い崖が有名)に雨が降っているためでもあります。
この雨はKiowaoという名で、霧や風を伴って山沿いに降る比較的冷たい雨です。


ヘッドドレスだけでなく、今回のスタジオ衣装がピーカン晴れのワイキキかなんかの元気な色よりもむしろロンドン辺りをイメージしそうなシックな色合いなのは、この雨が降っているからですね。
ついでにいうと、普段なら「new」の絵文字はを好んで使っている私が、今回の衣装について書く時だけはを使っているのもこのためです(笑)。


ただし、この衣装をただシックだとばかり思っていると後半で大きく裏切られる事になります。
まあ、予想なんてのは裏切られた方が楽しいですから、とりあえずシックなだけだと思って観ててくださいね(笑)。


他にも色々歌詞の意味とリンクさせている部分はあるのですが、まあ今回やるのはアウアナですしコンペじゃないんですから、そんな深い事は意識せず、ドレスとしてのシルエットの美しさ、ゴージャスさを堪能していただければと思います


ちなみにこのヘッドドレス、「見た目が美しい」「歌詞の意味とリンクしている」という特徴のほかにもうひとつ、我々もまったく予期していなかった3つ目の効能(?)があることが、じっさいにみんなで装着してみて初めて分りました。
コレを付けて踊ると、ありがたいことにおそろしいことに踊った時に頭が揺れ動いちゃう人が一発でバレバレなのです。
まあ、実際には凪いでいてもあたかも風が吹いているかのごとく見えるように出来てますから、当然っちゃ当然なんですけどね。

ウチは元々「頭を揺らさないよーに」ってことに関してはけっこうウルサイ教室ですので、皆さん日頃の基本レッスンである程度の土台は出来ていると思われ、絶望的かつ致命的に揺れちゃってダメって人は幸い見当たらないのですが、なまじみんなが静かなだけに、たまに少~し揺れちゃう人とか、首ごと下向いちゃう人などがものすごく目立つのです。

これってもしかして、私や子供時代から来ている生徒さん達がかつてケイキクラスのレッスンでやらされた、頭上にカセットテープのケースのせてステップする練習と、かなり近い効果があるんじゃないでしょうか?
だとしたら、せっかくですからこの機会に「頭がまったく動かないフラ」を習得しないテはないでしょう。


フラでは感情表現が非常に重要ですが、それは「決して必要以上には頭を振り動かさない」という条件下の事です。
どんなに感情豊かに踊っていても、そのために背中を丸めたり、頭がうるさく動いたりしては台無しという事なのです。

ここはひとつ「レイポオ」(頭に被るレイ)を想像してみてください。
あんなものをピンも使わず頭に乗っけたまま踊り続けるためには、どう考えたって頭の動きが静かである事が必要不可欠です。
姿勢よく顎を下げないでおくのはもちろん、どんなアップテンポであっても、バレエやジャズダンスではやり放題のスピンネックなどは禁物。手の動きなどに合わせて顔の方向をかえる時だって、あくまでも姿勢を崩さぬままやんわりと向かなければなりません。

コレを自然に行うよう心がけつつ、表情もしかるべき(つまり断じて「貼り付いた笑顔」などではない)表情にしなければならないのですから、フラも真面目に踊ろうとすると結構大変です。
完璧にやりおおせるのはなかなかハードだと思いますが、心がけるだけでだいぶ違ってきますので、ぜひ常に心がけておく事をおススメします。


ともあれ、そんな「ある意味非常に実用性の高い」ヘッドドレスで練習出来るのも最大であと3回!!
今回出演される皆さんは、一回一回を大切にしつつ、またいつものように愉快に本番を迎えましょう。

"DARTH VADER and son"

2013-01-30 03:36:13 | ぼくはこんな本を読んできた
"DARTH VADER and son"
Jeffrey Brown
Chronicle Books, 2012



今日は絵本のご紹介です。
と言ってもコレ、絵はめちゃくちゃカワイイけど、完全に子供向けじゃないよね。


タイトルを一目見れば分るとおり、この絵本の元ネタはスター・ウォーズです。
っつーかタイトル一目見ちゃうとモロ究極のネタバレなんですがいいんですかね。
訳題は『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』…って、こっちはもっとネタバレじゃん。いいのかホントに。


……と、ともあれ、スターウォーズ旧三部作の表向きの主人公であるルーク君と、おそらく真の主役であろうダース・ヴェイダー卿のあまりにも、あまりにもほほえましい親子の物語が描かれているのが当作です。
そんな素晴らしい絵本が刊行されたというのを聞いた時からずっとゲットしたいと願っていたのですが、このたびようやく原書を入手する事が出来ました。ありがとう丸善。


この絵本、ルーカスフィルム公認ではありますが、元ネタのスターウォーズを知らなくても、普通の親子のお話として充分に楽しいです。
4歳の男の子に振り回され、泣かせちゃマズい状況でギャン泣きされて肩身の狭い思いをし、何とか親の望む方向に育って欲しくて涙ぐましい努力をし、悪い影響を与える「お友達」とは何とか引き離そうとし、添い寝で腕がシビレ、いつも付いて回られてプライバシーの欠片も無くなり、ほとほと困らされる事も多いけれど、それでも憎めぬ我が子のために心を砕く、そんな微笑ましい(そして経験者にはあるあるネタ満載の)親の姿が実にリアルに描かれてます。

ただ普通の親子と違うのは、その親がヴェイダー卿だって事ですね。

ヴェイダー卿は悪の支配者。多くの配下を従えて君臨しているわけですが、自分が君臨している職場に思いっきり息子を同伴してます
いいのかオイ。そりゃー私だって自分の子供を職場に連れて行ってるが、ヴェイダー卿ともあろうお方がそんなコトしたら、職場の士気に関わるんじゃないでしょうか。
緊張感も悪のムードも台無し。ダークサイド感ゼロです。

しかしながら、そこがこの絵本の魅力でもあります。
可愛い我が子に対して不器用ながらも一生懸命な親ぶりを発揮するヴェイダー卿という図が、ミスマッチなようでいてものすごくハマっているのです。
もちろんずっとあの黒仮面を被っている訳ですが、彼が息子の一挙手一投足にいちいちハラハラしたり喜んだりする姿を見ていると、黒仮面が表情豊かにすら見えてくるんですから不思議です。
まあ、ヴェイダー卿が元々非常に魅力的なキャラクターだからこそ成立した作品といえましょう。


この本、スターウォーズ好きの方には是非ご覧いただきたい。
もう最初の1ページ目でかなりグッと来る事間違い無し。
あと、スカイウォーカー父子の他にもいろんなキャラが出てくるのですが、本編を知る方ならその顔ぶれにニヤリとさせられるはずです。
会話の中だけに出てくるヨーダも、子連れヴェイダーを前にして全然暗黒じゃなくなってるマスターも、登場の仕方が素晴らしすぎるレイアもハンソロもみんな素敵。もちろんもっと脇役の人々(…人?)も登場します。
背景に描かれている景色も、「コレあの場所じゃん」的な発見があって楽しめます。


この絵本は断然英語の原書を読む事をおススメします。元ネタの映画だって英語だものね。
なんたって4才の男の子が中心の作品ですし、ストーリーの連続性も無い(1ページずつ別のシーンが展開される)ので、言葉の壁は殆ど無いと思います。たぶん。

1月29日(火)のつぶやき

2013-01-30 02:43:59 | 徒然話

今朝の怒涛の宅急便ラッシュを経て、スカートや小物第3弾が到着しました♪ 皆で着けたら非常にゴージャスだった~。早くフル装備してみたいわ!


今月号のディズニーファンにランドのダイヤモンドホースシューで始まる新ディナーショーが紹介されてた。なんだこの色気の無い内容は!? 酒場のムードたっぷりの素敵なハコが泣くぞ! ついでに私も泣くぞ(;_;)


20年以上前にあすこで上演されてたのはショーじゃなくてショウな感じで、大人の色香がたっぷりで、3歳頃からそのテのショウを愛していた私は、色っぽいお姉様が私の祖父に絡む姿にクラクラきたもんだ。今の健全すぎるほど健全なディズニーじゃもう演らないんだろうなぁ、ああいうのは。



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