舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

インストラクターの話

2008-08-30 03:07:26 | about スタジオMダンスアカデミー
私共スタジオMダンスアカデミーには、公認インストラクターはおりません。
また、福田真澄の許可を得て指導にあたっている者も一人もおりません。
現在スタジオMが公認している教室は日光市のスタジオのクラス、および福田真澄本人が直接指導に出向いているクラスのみです。



むぅ~、当り前だ(笑)。「そんな当り前のこととっくに知っとるわいッ」と四方八方から突っ込まれる話ですな。
当り前と思うので今まで言ってなかったんですが、無責任な噂や嘘が飛び交うのは放っとけないため、敢えて改めて宣言しておこうと思います。
もしこれを読まれた方の側に間違った情報をお持ちの方がいたら、どうか本当のことを教えてあげてください。


せっかくなので一度フラの先生というモノについてご説明しておきましょう。
現在のところ、本国ハワイに統一されたクム(先生)の資格制度はありません。

ハワイでクムになる方法は流派によってものすご~く様々です。
昔から多くの伝統文化で行われてきたように、後継者と定めた子供(血縁の有無は問わず)を幼少からクムになるべく育て上げ、やがて看板を継がせるケースもあります。
また(たぶんアンティ・マイキが一般的にした方法だと思いますが)広く募った生徒に然るべき教育を施し、達成できた者のみに資格を与えるという方法もとられます。
さらに、類い稀な才能や実績によってクムとして社会的に認められた人もいます。

クムになるための儀式(ウーニキという)が必要かどうかとか、一種の霊感が備わっていないとダメ(先祖に夢で技を伝授されてクムになる)とか、実は本国ハワイでも諸説紛々でしばしば論争の種になります。
さっき「現在は資格制度がない」と言いましたが、あまりにもその定義が人によって異なるため、今後も統一された国家資格のようなものができることはないでしょう。

そうすると何が起きるか。
ぶっちゃけ、「クム」の称号はお金で買えます
もちろん相応しい人にしかクムの資格を与えない教室もありますが(というか、正しい教室ならそうであるべきです)、ごく一部とはいえお金で購える場所がある以上、もはや「クム」の名だけでその人の実力をはかるのは非常に危険な状況です。

だから誰かのプロフィールで「正式なウーニキによってクムフラになった」云々の記述を見ても、それが黄門様の印籠とはゆめゆめ誤解されませぬよう。
ハワイには30年からフラを教え続けているのに「自分には(まだ)資格がないから」とクムを名乗らないでいるような人が大勢いるのです。

ハワイがそのような状況ですから、いうまでもなく日本国内にも全国共通のクムやインストラクターの資格制度はありません。
さっきから「本国」ハワイとさんざん強調して言っているのは、本国ハワイでさえ無いものが日本になどあろうはずもないという意味ですね。
というより「あってはいけない」と思います。
本国に存在しないものを日本で勝手に作るなんて、フラやハワイ文化に対してとても失礼です。

というわけで、「日本で資格を取った」とか「都道府県で認められた」などと喧伝している人を見たら肩書きを信用するなどころかきわめてウサン臭いと思った方がいいかもしれません(笑)。
うちもこれまでの二十数年間、数えきれないほど県や市町村主催のイベントやレッスンに呼んでいただいてますが、だからといって県や市町村から認められたなどと豪語する気は毛頭ありません。

だいたい肩書きに頼ろうとするのは自分の実力を自分で信用してない証拠です。自分自身が信じてないものを、人から信じてもらえるわけがありません。
医師や弁護士みたいに取得のきわめて難しい特殊なライセンスが必要な職種でさえ、すべての人が均一に優秀な能力を持っているわけではないのですから。
世界中で数十人しかライセンスを持てないF1レーサーすら、その実力にはだいぶ違いがあります。

だから最終的には「自称」に惑わされず実力を見極める目を個々人が身につけていかなければならないわけですが。
まあ、うちに関しては見極めがたいへん分りやすいですね。本物の「公認インストラクター」は存在しないのですから、もし自分でそう言ってる人(あるいはそう噂されてる人)がいたとしたら、それはすべて偽物ということになります。

てかそれ、本当にいたらめちゃくちゃ経歴詐称じゃん。犯罪じゃん!!!
「と学会」の山本弘会長は「模倣が出たら人気も本物かな」なんておっしゃってたけど、犯罪になっちゃまずいでしょう。
そんな人が実在しないことを祈ります。

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