地下鉄に乗ろうして、階段を下りていました。
すると男性が一人倒れていました。
みんなはその姿を横目でいては知らん振りをしてそそくさと消えていきました。
中年のサラリーマン風の方、意識がなく、呼吸も止まっています。
ありゃ、大変!
回りの人に「救急車を呼んでください!」と言っても返事もしません。
みんな居なくなるのです。
ふるらんが携帯で電話しようとしても「あ、ここの場所名前がわからない・・」。
ふるらんは誰か~手伝ってよ!~と怒り!!
大きな人だったのでとにかく階段の踊り場まで運ばないと・・蘇生もできないし、う~火事場のバカ力発揮じゃ~!
そのとき高校生の女の子が二人来まして、「どうしたんですか?」と声をかけてくれたので「駅員さん呼んで、救急車呼んで。男性一人、呼吸と脈が止まってるって言えばいいから」と言うと「はい!」と言って一人が呼びに行き、もう一人が運ぶのを手伝ってくれました。
ちなみにその間、男性が数人通りましたが手伝ってくれません。
途中でおばさんが手を貸してくれました。
階段のおどり場で私一人で蘇生開始。
途中で若い男性が入ってくれて、私が心臓押して・・
救急車が遅く感じるときってこんなときですよね・・・
う、呼吸と脈が戻った!!やった~!
救急隊と交代して、・・あ・・気がつけば汗まみれ・・・
さすがにぺたんと座ってしまいましたわ・・・
一緒にしてくれた男性に「疲れたね~でもありがとう」というと、
「いや~気がついたら手伝ってましたよ」
「偉い偉い。みんな逃げるのよ~」と会話しましたわ。
そばにいた高校生にも「ありがとう」と頭を下げると
「びっくりしましたけど、でもよかったですね」とみんなで笑顔。
手伝ってくれたおばさんがジュースをおごってくれました。
一口飲んだら、あ~生き返えるわ・・・
「あの・・にゃんごしさんですか?」と高校生に聞かれたので、
「元ね」と答えると
「見ていて凄いな~と思いました。顔真剣ですものね」
「ははは、めったに出さない顔だから」
「でも大変ですよね。でも感動しました」
「みんなのおかげだよ」と輪になってジュースを飲んでいました。
病院での勤務の事は忘れても、あのときの事はいまだに忘れられないです。
それからしばらくして・・・
ある百貨店で女性に声をかけられました。
「あのときのにゃんごしさんですよね?」
「え?」
「ほら地下鉄の・・」
「あ・・え?高校生だった・・あ~お久しぶり!」
「お久しぶりです、あれから卒業して・・今にゃんご学校に行ってます」
「え!?にゃんごしになるの?」
「はい、あれを見て、決意したんです」
「あ・・大変だよ~」
「はい、でも、がんばれると思います。人が助かるところを見て自分もそうしたいと思ったから」
「えらいなぁ~~」
人の姿を見てまたその人が人生のきっかけになることが多々あります。
料理に感動して35歳から料理人になったり、仏様の姿を見て38歳から仏師になったり、提灯にあこがれて長年のサラリーマンをやめて提灯職人になったり、竿作りの人にあこがれて50歳で竿師になったり・・・
OLをやめて占い師になったり、にゃんごしをやめてインテリアデザイナーになったり・・・
ちなみに以上の方々は30過ぎての転職の方ばかりですよ
私も本物の○能者さんの言葉や、行動をみてにゃんごしをやめてこの道を選びました。
さぁ、あなたは自分の道をあるいて、周りの人に笑顔を振りまいてください。
そして、どんどん幸せパワーを広げてくださいね。