
『蓮、睡蓮の話』でモネの話が出たこともあり、無性にマスターピースを見たくなったことも事実です。
『ゴッホ展』も見損なったし、横浜の『ルーブル美術館展』も終了しましたし、ここは早く手を打たねば、と。。。
今回上記サイトを見て興味を持ったのは、ワシントンDCのフィリップス・コレクションにはオキーフの作品があるということ。一度本物を見てみたかったのです。
サイト内の作品解説にオキーフの名はなかったのですが、一枚くらいあるかも、と期待して行きました。

睡蓮ではないですが、モネの作品を見ることも出来ました。
メインとなっていたのはルノワールの『舟遊びの昼食』でしたが、確かに美しく魅力的な作品でした。穏やかな色使い、筆使いかと思うと妙にリアルな部分があり、まるで今にも楽しげな話し声さえ聞こえてくるような。人の肌の表現がとても不思議で、消え入りそうな輪郭なのに妙にリアルで本物の唇、本物の腕がそこにあるように見えました。本当になんとも不思議で美しい作品です。
モネ、ゴッホ、ドガなども好きでした。小学生の頃あんなに理解できなかったピカソも美しく見えました。

森タワー52階 東京シティービューより
フィリップス・コレクションを創設したダンカン・フィリップスについてのビデオも上映されていました。彼の芸術にかける情熱、そして美術品を収集し見せようと思っただけでなく、子供達に美術の教育を本物の作品を通して行った教育的使命の遂行にも感動してしまいました。
また、ワシントンDCにある"THE PHILLIPS COLLECTION"の映像も見られました。もとダンカン・フィリップスの自宅だったと言うこの美術館での作品の飾り方は、まるで素敵なおうちのソファーに腰掛けゆっくり作品と対話する事ができるような雰囲気。
それはもうすばらしい。。。

東京シティービューにて コーヒーブレイク モネの栞を買った。
彼が『舟遊びの昼食』を購入した時「この絵を見に何千マイルも離れたところから人々はやってくる。」と言ったそうです。
確かに、東京でこの絵を見て、その他の作品も見ましたが、あのワシントンDCの"THE PHILLIPS COLLECTION"でこれらを見たらまたぜんぜん違ったものがあるだろう、と容易に想像がつきます。そして、ダンカン・フィリップスの言ったとおり、私でさえ何千マイルも越えてそこに行きたい、と今思っています。
六本木ヒルズの展望台も素敵でしたが、『フィリップス・コレクション展』は本当に良かった。夜10時まで開館していますので、夜景も含めみなさまごらんになってみませんか?