
本年も娘の学校は昨年と同じ日、8月14日に参加が決まった、『第46回 東京都高等学校 吹奏楽コンクール』。 昨年同様、府中の森芸術劇場にて行われるというので、演奏を聴きに行ってきた。 空は青く、大きな白い雲が漂う夏らしい日。 劇場のガラスの壁にもくっきりと雲が写っていた。
例年通り、娘は夏休みが始まって以来毎日のクラブ、一週間の合宿も終え、文字通り休み無しの練習。 特に、今年はコンクールでの演奏の順番が5番目と決まっていたので、早朝から身体をアップできるように、コンクール一週間前からは朝早い集合時間となり、緊張した日々を過ごしてきた。


水場で遊ぶ子供たちを見て、娘たちが小さな頃はお天気がいいと、5分でも早く公園に出かけていこう!なんて張り切っていたことを思い出したりしていた。
演奏時間も近づき会場に入る。 2つ前の学校の演奏から聞き始めた。 みんな充分上手に聞こえる。 いよいよ娘の学校の出番になる。 サックスを吹く娘はたいてい一番前のほうに座る。 わたしも会場の前のほうの席に座っていたが、なるべく気づかれないように小さくなっていた。

それでも演奏後はすぐに立ち上がることができず、あと2校くらいの演奏を聴いてからようやく外に出た。 すると廊下に娘の姿が見えた。 何も言わずに通り過ぎようかな、とも思ったが、軽くひじの辺りを突っついて通り過ぎた。 すると娘はこちらを見て「おぉっ!」という顔をしていた。 いやな顔ではなかった。

にこにこ顔で帰ってきた娘に、「ケーキはあるけど、ご飯は普通。」と言うと「いいよー。」とご機嫌だった。 部員みんなで喜び合ったことを、ポツポツと話してきた。 金をとっても全国大会に出場できるわけではないのだが、それでもとてもうれしそうにしている娘を見て、わたしもうれしかった。