なぜか こうなるんです

私のニャーが出ていってしまいました

大事な大事なニャーだから

スーツも靴も時計もネクタイも私が買ってあげました

お休みの時ようにジーパンもスニーカーもティーシャツもダウンも私が買ってあげました

私のいない時間に何をしているかなんて聞いたこともありません

パチンコしたいときはお小遣いもあげました

自由な時間は私よりもいっぱいあったと思います

絶対に私には必要な人でした

お料理もできないし、お掃除は苦手、いえ、嫌いだし、お洗濯も面倒くさいし

そんなわたしなのに

初めてでした

ダメ女とか　それでも女かとか　信じられないねえ女だろとか

ニャーは言いませんでした

そんな男子は初めてでした

こんな私を許してくれる人がやっと現れたと思っていました

このお部屋の家賃だって私が払っていました

ニャーはやさしい　ほんとに優しい人でした

どうして

でも

ふと思ったんですよ

ニャーがしたいことって

ニャーは私といて何がしたかったんだろう

ニャーのこと　私は何にもわからない

何にも知らないかも

淋しいよう

サビシイヨウ