わたしは
わたしは
わたしは
あれからずいぶん時間がたったわ。
あなたも私が誰だか、わかったでしょ。
わたしは
わたしは
わたしは
真実を知っているの。
あなたの中の真実を。
全ては虚構の世界とあなたが思うなら。
あなたの世界はもうおしまいね。
いらないのよ。
だって、あなたが見ている世界は、あなただけのものだから。
誰も、侵入することのできない世界だから。
もし、外の世界があるとして。
その世界からの言葉が気になっても。
それは、あなたの真実の投影でしかないわ。
あなたが何もしたくないのなら。
世界はそのままよ。
しなければ、いいじゃない。
もう。
わたしと一緒になってしまえば。
わたしも。
そう、わたしも
あなたの真実の一つでしかないから。
望みは何。
何を望むの。
いくつも死体を見てきたわね。
若いころから。
あなたはその場所にいることが多かった。
普通の人はね。
そんなに死体を見ることはないのかも。
でも、それも・・・・・。
あなたの真実よ。
どんなに愛しても。
どんなに憎んでも。
どんなにみじめな思いをしても。
終局を迎えるの。
それに向かっているだけなのよ。
だから。
いいじゃない。
わたしと。
一緒になってしまえば。
まだ、見たいものがあるの・・・・・。