黒板五郎さんとは、もちろん倉本聰さんが作ったあの名作ドラマ『北の国から』の五郎さんです。
北海道の荒れた土地に水道を引き、丸太小屋や石の家を自身で造ってしまう黒板五郎さん。
武骨ながらも自分の暮らしを黙々と自分の力で作り上げていく、静かな力強さを持つ信念の人ですが、
南フランスの造り手のジェローム・ジュレさんが何故、黒板五郎さんかと言いますと・・・・・・
ジェローム・ジュレさん、自然派ワイン造りを目指して様々な研修を受け勉強した後、
地元に戻り、ブドウ栽培農家であった父親から畑を受け継ぎます。
その中には、登るのも険しい山の頂きにあったため、何百年間誰も手をつけていなかった
荒れ果てた農地もありました。そこはかつて修道士達が開墾したものだったそうです。
おそらくシトー派の修道士達が厳しい修行のもと切り開くような本当に厳しい土地で
あったんではないかと思われます。
彼は1人で、何百年も放置されていたその土地を、山のふもとからその畑へ続く道から整え始め、
山頂に再び畑を開墾してブドウの木を植樹したのです。
なんとも途方もない作業…
その土地に何かインスピレーションのようなものがあったのでしょうか。
しかし彼はなんて事ない様子でこの途方もない作業に取り組んでいたそうです。
さらに、ワインの醸造所もプロ顔負けのレベルのものを父と二人で建築。
ワインを熟成させるドーム型のレンガ造りの熟成庫(超オシャレな造り)も自分で建ててしまいました。
ブドウの木の枝を整えるために打つ杭は、土壌へのストレスを軽減するために、
山から切り出した腐りにくい樹木を自分で切り出して使っています。
この話を聞いた時、オイラ的にはすぐに五郎さん(田中邦衛さん)の顔が浮かんできた訳です!
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田中邦衛さん、実にカッコイイ人ですが(青大将の頃からです)
ジェローム・ジュレさんも相当イケメンです!
そんでもって造るワインの味わいは、軽やかな飲み口ですが、
清らかさの中に「大地喜和子さん」が持つような色気が存在する美味しいワインです。
# パザパ 2016 (赤/カリニャン) ¥5600
# ラ・クロッシュ・クゥール 2016 (赤/シラー・メルロー) ¥6000
# ジャヴァ 2016 (赤/グルナッシュ・シラー) ¥6600