ライオンミドリ la cantine du lionmidori

気の利いたつまみ、おいしいナチュラルワイン、ちょっと珍しいお酒、幸せなチーズ、明日も頑張れる気持ちになるデザート。

この人の作るワインを飲んで欲しくてお店をやってます~3/フランスの黒板五郎さん=ジェローム・ジュレ

2018-11-22 11:28:04 | ワイン


黒板五郎さんとは、もちろん倉本聰さんが作ったあの名作ドラマ『北の国から』の五郎さんです。

北海道の荒れた土地に水道を引き、丸太小屋や石の家を自身で造ってしまう黒板五郎さん。

武骨ながらも自分の暮らしを黙々と自分の力で作り上げていく、静かな力強さを持つ信念の人ですが、

南フランスの造り手のジェローム・ジュレさんが何故、黒板五郎さんかと言いますと・・・・・・

ジェローム・ジュレさん、自然派ワイン造りを目指して様々な研修を受け勉強した後、

地元に戻り、ブドウ栽培農家であった父親から畑を受け継ぎます。

その中には、登るのも険しい山の頂きにあったため、何百年間誰も手をつけていなかった

荒れ果てた農地もありました。そこはかつて修道士達が開墾したものだったそうです。

おそらくシトー派の修道士達が厳しい修行のもと切り開くような本当に厳しい土地で

あったんではないかと思われます。

彼は1人で、何百年も放置されていたその土地を、山のふもとからその畑へ続く道から整え始め、

山頂に再び畑を開墾してブドウの木を植樹したのです。

なんとも途方もない作業…

その土地に何かインスピレーションのようなものがあったのでしょうか。

しかし彼はなんて事ない様子でこの途方もない作業に取り組んでいたそうです。

さらに、ワインの醸造所もプロ顔負けのレベルのものを父と二人で建築。

ワインを熟成させるドーム型のレンガ造りの熟成庫(超オシャレな造り)も自分で建ててしまいました。

ブドウの木の枝を整えるために打つ杭は、土壌へのストレスを軽減するために、

山から切り出した腐りにくい樹木を自分で切り出して使っています。

この話を聞いた時、オイラ的にはすぐに五郎さん(田中邦衛さん)の顔が浮かんできた訳です!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

田中邦衛さん、実にカッコイイ人ですが(青大将の頃からです)

ジェローム・ジュレさんも相当イケメンです! 

そんでもって造るワインの味わいは、軽やかな飲み口ですが、

清らかさの中に「大地喜和子さん」が持つような色気が存在する美味しいワインです。


# パザパ 2016 (赤/カリニャン) ¥5600

# ラ・クロッシュ・クゥール 2016 (赤/シラー・メルロー) ¥6000

# ジャヴァ 2016 (赤/グルナッシュ・シラー) ¥6600

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新着、オススメのしあわせなチーズ

2018-11-21 12:35:17 | しあわせなチーズ
ライオンミドリには、毎月2回美味しいチーズが届きますが

22日(木)に到着予定の中には

白ワインに漬けこんで熟成させたイタリア・ヴェネト州の牛乳のセミハードタイプのチーズや

刻んだ白トリュフを混ぜ込んで熟成させたイタリア・トスカーナ州のペコリーノ(羊乳のチーズです)。

ワインで有名なロートシルト家が造るフランスの白カビチーズの王者、ブリ・ド・モー。

ゲヴェルツトラミネールのマールで洗ったフランス・アルザス地方の名産のウオッシュチーズや

イギリスのアップルパイチーズ等々が定番のチーズと一緒に届きますので

是非、ご賞味ください。


食べると幸せな気持ちにさせてくれるチーズ5種類の盛り合わせ ¥1280-


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奇跡の男気(棚ぼた)ワイン/イル マイオーロ

2018-11-19 14:12:16 | ワイン


イタリアのエミリアロマーニャ州の造り手イル・マイオーロの驚異的な棚ぼたワインです。


イル・マイオーロの当主フランチェスコさんは本職が弁護士の為、

ワインのセールスに費やせる時間がもともと少なかったのですが

ここ3~4年はお母様の介護でますます時間が取れなかった等の様々な事情が重なって

手塩にかけて造ったワインを積極的に販売をすることはなく、地元での販売に留まっていました。

ワイン自体も本来の美味しさを発揮するのに永年寝かせておかないといけないタイプのワインでしたので

そのため、生産量の多くをストックすることになり、10年以上も静かに眠っていたワイン達。

時を重ねて、より美味しさを増していきました。

しかし、あまりにストックが増えたため、次回のボトリングの費用を捻出せねばならなくなった

フランチェスコさんは、投げ売りに近い価格でフランスのインポーターに売ろうとしたらしいです。

フランチェスコさんが苦労しながら美味しいワインを造っているのを知っている、

彼の友人でワインの造り手アルベルト・アングイッソラさんがその状況を知り

自分自身が取引をしている信頼のおける日本の輸入元さんに、イル・マイオーロの上質なワインが

考えられない低価格でフランスに売られるのはどうしても避けたい。

もう少し高い金額でのオファーになるが何とか購入してくれないか?と相談。

以前からイル・マイオーロのワインの美味しさを知っていた日本のインポーターさんでしたが

今回のサンプルを試飲してオファーの金額に全く見合わない超上質の味わいだったため

すべての在庫を引き受けることとなり、2004年、2005年、2006年の物が日本に届きました。


今回、両者の仲を取り持ったアルベルト アングイッソラさんですが、

彼の造るワインも真価を発揮するのに相当に時間を要するタイプのワインでしたので

彼いわく「数年後に美味しくなるのは分かっているが、今時点で味わいの閉じているワインを

積極的に売る気にはなれなかった」というポリシーの人ですので一時苦境の時期があったそうです。

アルベルトさんの場合は、味がはっきりしたこってり系の食事を好む地元の食の好みに着目して

2007年と2008年はこってり系の食事によく合う微発泡のワインを造る事にやむをえず方向転換、

秋に収穫したブドウを翌春には瓶詰め、自然な瓶内2次発酵で微発泡になるワインの為

6月~7月くらいから販売できるので、コストの回収も早くできるというメリットもありました。

そしたらこのワインが、ワイナリーから最も近いトラットリア(食堂です)で大ブレイク!

生産量のほとんどを一軒のトラットリアが消費してしまいました。

この2年間を乗り切ったことで余裕が出てきて、本来の自分がやりたかったワイン造りに戻したそうです。

そのような経験をしてきたアルベルトさんでしたので、

同じようなタイプのワインを造るフランチェスコさんをどうしても助けたかったそうです!


イル マイオーロ 2004年 ¥4900-

           2006年 ¥4900-








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トマトとオリーブのスパゲティー

2018-11-17 11:42:22 | フード メニュー

ヌーヴォーを試飲した後、今年のワインの味わいに合うように、数種類のオリーブ等を配合し

トマトソースを作り、パスタとソースと具材をつなぐ為の野菜のブイヨンを昨日仕込みました。

ここ数日間は黒板に書き加えられる、ボジョレー・ヌーヴォー対応のメニューです。

トマトとオリーブのスパゲティー  ¥1100-

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グレースケリーのような気品のあるワイン/ファランギーナ[2013]ラ・グアルディエンセ

2018-11-13 13:57:57 | ワイン


イタリアのカンパーニャ州の土着ブドウ、ファランギーナ100%で造られる白ワインです。

イタリアで権威のあるワイン評価誌『ガンベロ・ロッソ』で

2013年と2014年のヴィンテージで、2年続けて最高評価のトレビッキエリを獲得しましたが、

そのバックヴィンテージの2013年物が少量ですが届きました!

グレースケリーのような気品のある味わいの白ワインです。


ファランギーナ ラ・グアルディエンセ 2013   ¥5400-


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