近江町市場でベジフルを堪能した後、ちょうどランチの時間になったので、
私が以前から気になって食べてみたかったお店に行ってきました。
それは、加賀麩のお店。
金沢では麩は有名なようです。
金沢で作られている治部煮の中にも入っていますよね。えっと…確か、すだれ麩
加賀麩?
普通の麩屋さんと違うの???って思いますよね。
違うようですよぉ
加賀麩とは。。。
麩は日本には仏教を通して中国から伝わり、
厳しい修行僧たちの重要な蛋白源として豆腐・湯葉とならんで麩料理が広められ、
精進料理が盛んに作られるようになりました。
金沢へは、中世末期の一向一揆以来、庶民の生活の中に密接に仏教が染み込み、
各地の寺の行事や報恩講など通して、精進料理が普及し、
次第に麩への認識も浸透していったのだと思われます。
しかし、この時代の麩はグルテンそのものを丸めたもので、
江戸時代の中期頃まではグルテンそのものを煮たり、揚げたりして使っていました。
これを現在の形に改良したのは、
金沢の前田家の料理人 初代舟木伝内であると伝えられています。
享保10年(1725年)に、グルテンにいろいろな素材(小麦粉、米粉、餅粉 等)を混ぜて食味をよくし、
煮ても切れない麸を完成。さらに改良を重ねて現在の生麩が生まれたという事です。
<参考文献:100の素材と日本料理 上巻 魚・珍味篇>
全国に先駆け、現在の「生麩(なまふ)」に近いものが金沢で作られ、全国に普及していったそうです。
なので、金沢には何軒も老舗の「麩」専門店があって、
現代においても加賀麩は、「加賀百万石の城下町」金沢の郷土料理に欠かせないだけでなく、
金沢の食文化を代表する食べ物として、全国に広く知られています。
(おいしい店ドットコムさんのHPより参考)
なるほどねぇ~
なぜ金沢が有名なのかがわかりました。
今回、お邪魔したのは、
慶応元年創業。加賀麩ひとすじ
『不室屋』さんです。
昭和57年開設の日本初の麩料理専門店『茶寮不室屋』さん。
本店に併設された蔵で麩料理をいただきます。
とってもシックな内装です。
ランチメニューの
『麩久箱膳』を頼みました。
二人分の料理がテーブルいっぱいに並びます。
■蓋裏膳
・さしみ生麩、湯葉、空豆旨煮の梅肉がけ
・車麩、芹、人参の胡麻よごし
麩を使ったよごしは珍しいし、簡単そうだったので作り方を聞きましたよ。
水で戻した車麩をしぼり、出汁にひたし軽くしぼって、
(たぶんさっと茹でた)人参と芹を加えてゴマ味噌で和えるって感じだそうです。
お家でも簡単に出来そうですよね。
■麩久箱
・つくね麩入り茶碗蒸し
・峰岡豆腐
・玉子焼き
・生麩岩石揚げ
・すだれ麩稲荷ずし
・海老旨煮 ・菜の花芥子ひたし
・管牛蒡旨煮 ・梅型柚子大根
すだれ麩の稲荷寿司は目からうろこでした。
すだれ麩に揚げのような味付けをしてご飯をつめる。
違和感なくて美味しかったです。
これも家でも出来そう♪
■煮物
・治部煮
(小芋、すだれ麩、巻きゆば、市姫麩、竹の子、どんこ椎茸、ブロッコリー、鶏肉、細工麩、わさび)
治部煮は本当に美味しいですね。
大好きです♪
■飯
・白飯
・しぐれ麩別盛り
しぐれ麩は、麩をたまり醤油でじっくり炊いた佃煮だそうです。
あまり麩を感じさせない一品です。
■汁
・加賀味噌仕立て
■香の物
・沢庵 ・野沢菜 ・しば漬
■フルーツ、水菓子、麩まんじゅう
この日は創業祭期間中だったので、デザートがおまけに付きました。
ラッキー♪
麩久箱の料理を頂いた後のお皿から顔が出てきました。
お雛様ですね。
細かな所にも工夫があり、とても素敵です。
今の期間は、本店の2階で古いお雛様の展示がされていました。
とっても素敵でしたよ
お料理は本当に素晴らしかったです。
見ていて一品一品楽しむ事が出来ました。
こんなにも麩で料理が出来るんだととても参考になりました。
これだけ食べるとお腹がいっぱいになりましたよ。
金沢に行かれたら、ぜひ行ってみて下さい。
オススメです
お部屋に飾ってあったお店の外観の版画です。
加賀麩
不室屋
営業時間 11:30~18:00
お食事 11:30~14:00
定休日 毎週火曜日
もちろん麩はお土産に買ってきましたよ
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