自白―刑事・土門功太朗 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2010-03 |
今日読み終わった本は乃南アサ『自白 刑事・土門功太郎』
うわぁ、この本も面白かったなぁ。
キャラが立つっていうのか魅力的なんだよな。
これも短編連作集なのですが短編のパターンがあって
プロローグは犯人側の視点で書かれていて
本文になると主役の土門さんを含め刑事の目線になります。
この陰陽というか、追われる者と追う者の対比が良いんじゃない。
あと、時代のちょっとした背景が見えるんですよ。
ディズニーランドが出来て大賑わいだとか
ETを観に行くとか、
尾崎紀世彦のまた逢う日までとか、何気なく見せている
でもって、連作なのに主人公が短編の中で
若い頃とか歳とった頃とか、何気ない所に
なるほどねぇって感じを持たせてくれるわけで
バックトーザフィーチャーみたいに
観るたび毎に新しい発見が出来る感まで満たされてしまうわけです。
あぁ、この本で乃南アサの短編連作本はほとんど読破しましたね。
これからは長編を読むか、新しい本が出るのを待つかですね。
自分の本の読み方なんだけど
続けて読んでしまうので、新しい本が出るのを待つことになる。
好きな作家に限って、新しい本をなかなか出してくれない。
っていうか、図書館でお目にかかれなくなるんですよね。