裁判員制度が発足して、平成21年5月21日から実施されることになった。
中でも性犯罪裁判が先日あって、
青森地裁は強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた被告の男に、
求刑通り懲役15年を言い渡した。
裁判員制度が法制化された時点で、
いろんな事件の裁判で、このような判決結果になるだろうことは、予測されていた。
一般人の事件に対する意識は、被害者側に寄り添うものであることは、想像に難くない。
自分だって勿論そうである。
マスメディアで、裁判員制度による裁判のニュースを見たり聞いたりするとき、
必ず思い出す映画がある。
シドニー・ルメット監督作品のアメリカ映画、「12人の怒れる男」である。
日本で公開されたのは、1960年頃で、封切り当時見たのではない。
多分、高校時代に熊本市内にあった「名画座」で再上映されたのを見たのだと思う。
画面は白黒で、主演は当時大好きだったヘンリー・フォンダ。
12人の陪審員が審議する部屋の中でドラマは進行し、
最初は、いろんな状況から被告の有罪は確定的と思われていたが、
ヘンリー・フォンダ演じる1人の陪審員が異議を唱え、
陪審員同士のいろんな葛藤もありながら、
次第に無罪に傾いていく課程を描いた映画である。
多感な年代に見た映画は、文学に触れたときと同じように、
いろんな意味で人生に影響を与える。
映画少年だった私は、映画から数多くのことを学び、
それがまた映画にのめり込む動機となっていった。
この映画が、シドニー・ルメットという巨匠の監督初作品というのは最近知った。
この人の映画で何が好きかと言われると、
アル中の弁護士を、やはり大好きなポール・ニューマンが演じた「評決」である。
これも裁判にまつわる映画である。
アメリカの陪審員制度と日本の裁判員制度を同列に語ることはできないが、
ニュースを見聞きする度に、
「12人の怒れる男」という映画を思い浮かべるのは何故だろう。
この気持ちを分かってもらうには、映画を見てもらうしかない。
多分、DVDで手に入ると思うが、もし駄目なときは、
2年ほど前にロシア映画でリメイクされているようなので、そちらを御覧頂くか。
個人的には、白黒画面だけど、それ故に緊迫感のあるオリジナルを見て欲しい。
ヘンリー・フォンダもいいが、練りに練られた脚本の妙も味わえます。
中でも性犯罪裁判が先日あって、
青森地裁は強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた被告の男に、
求刑通り懲役15年を言い渡した。
裁判員制度が法制化された時点で、
いろんな事件の裁判で、このような判決結果になるだろうことは、予測されていた。
一般人の事件に対する意識は、被害者側に寄り添うものであることは、想像に難くない。
自分だって勿論そうである。
マスメディアで、裁判員制度による裁判のニュースを見たり聞いたりするとき、
必ず思い出す映画がある。
シドニー・ルメット監督作品のアメリカ映画、「12人の怒れる男」である。
日本で公開されたのは、1960年頃で、封切り当時見たのではない。
多分、高校時代に熊本市内にあった「名画座」で再上映されたのを見たのだと思う。
画面は白黒で、主演は当時大好きだったヘンリー・フォンダ。
12人の陪審員が審議する部屋の中でドラマは進行し、
最初は、いろんな状況から被告の有罪は確定的と思われていたが、
ヘンリー・フォンダ演じる1人の陪審員が異議を唱え、
陪審員同士のいろんな葛藤もありながら、
次第に無罪に傾いていく課程を描いた映画である。
多感な年代に見た映画は、文学に触れたときと同じように、
いろんな意味で人生に影響を与える。
映画少年だった私は、映画から数多くのことを学び、
それがまた映画にのめり込む動機となっていった。
この映画が、シドニー・ルメットという巨匠の監督初作品というのは最近知った。
この人の映画で何が好きかと言われると、
アル中の弁護士を、やはり大好きなポール・ニューマンが演じた「評決」である。
これも裁判にまつわる映画である。
アメリカの陪審員制度と日本の裁判員制度を同列に語ることはできないが、
ニュースを見聞きする度に、
「12人の怒れる男」という映画を思い浮かべるのは何故だろう。
この気持ちを分かってもらうには、映画を見てもらうしかない。
多分、DVDで手に入ると思うが、もし駄目なときは、
2年ほど前にロシア映画でリメイクされているようなので、そちらを御覧頂くか。
個人的には、白黒画面だけど、それ故に緊迫感のあるオリジナルを見て欲しい。
ヘンリー・フォンダもいいが、練りに練られた脚本の妙も味わえます。