ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

九寨溝・黄龍・三峡クルーズ -2-

2010年06月29日 | 中国の旅2010
2日目は重慶観光から九寨溝に移り、
宿はこれも五つ星の、九寨溝シェラトンホテルだった。
日本人ツアー客が多く、ビュッフェ形式の夕食では、多くの日本語が飛び交っていた。
それにしても、九寨溝にはなんとホテルが多くあることか。
ガイドによるとそれでもホテルの数が足りないとか。

3日目は朝から専用車で九寨溝観光で、これがツアーの最大の利点である。
まずは入り口でチケットを渡されてから記念撮影。
このチケット、年齢によって若干異なるが、200元前後。
日本円では、3,000円程度。中国の物価に比べると呆れるくらいの高額。

九寨溝にはいくつか見所があって、
車で行かないととても見て回ることはできない。
トレッキングで、歩いて回ることもできるよう道は整備されているが、
1日で見て回るのは無理だろうということだった。


鏡海。澄んだ水はまるで鏡のように山々を写し込む。

鏡海、箭竹海、パンダ海、長海、五彩池、等々の非常に澄んだ水は、
場所によってエメラルドグリーンに変化し、
周りの山をまるで鏡のごとく表面に写す。
水に沈んだ木々の枝先まで見ることができるほどに水は澄んでいる。


沈む木々の枝まで見える透明度

この風景を保持するために、
昔からこの域内に住んで農業や畜産を営んでいたチベット族の人々は、
別の土地に強制的に移住を余儀なくされたそうで、
それでもいろんな職業に就くことができて、
昔よりいい生活ができているから幸せじゃないかと、漢族のガイドは説明した。


結婚写真を撮る新婚さん。余程の富裕層だろう。

人の生活がものの豊かさではかるべきものではないと言っても、
多分彼には分からないだろうし、
今ではチベット族の人にも判断できなくなってしまっただろう。




エメラルドグリーンの湖面の向こう、民族衣装を着てはしゃぐ中国人観光客たち

観光地で踊りや歌を見せて金を稼いだり、
自分たちの民族衣装を観光客に10元で貸す商売をしたり、
土産物を値切られながら売って生計を立てたり、
その方が、のんびりとヤクを飼って、畑を作って自給自足をするよりましだと、
理屈かも知れないが、同時に一方的でもある。
よその国のこと。その国に住む人が選ぶしかない。

この日はまる1日九寨溝観光をし、宿には早く帰られたが、
友人夫妻と夜は民族舞踊や歌謡のショーを見に行き、9時前に部屋に帰った。
それでも比較的のんびりした夜だった。
明日は黄龍観光から再び重慶へ飛ぶ。
コメント
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