ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
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「村祐」微発泡

2010年06月07日 | 酒と料理と
村祐という日本酒がある。
新潟の酒で、新潟に特徴の淡麗辛口とは一線を画す酒である。
あるテレビ番組で紹介され、一気にブレイクしたため、今でも手に入りにくい酒の一つである。
その番組で対戦酒として紹介されたのは鹿児島の「萬膳」で、
これも芋焼酎では手に入りにくいものの一つだ。

最近、その「村祐」のうすにごり微発泡が手に入った。
初めてだったので、友人と1本ずつ入手した。
しばらく冷蔵庫に保管して、吹き出しに用心しいしい開栓した。
夕食時に、わくわくしながら飲んで見るとびっくり。
「なんだこりゃ」と思わず唸ってしまった。

これこそ米で作ったジュース。
村祐は全体にどちらかというと甘口で淡麗。
香りはさほど強くなく、雑味は少ない。
しかしこれほどに日本酒を意識させない日本酒は初めて飲んだ。

香りだけ言えば、「鍋島」や「来福」などはフルーツのような香りが立つ。
しかし、味を加えるとやはり日本酒だなぁと思える酒だ。
ジュースのようだとまで思える酒は初めてだ。
こういう日本酒がないことはない。
「すず音」や、「ひめぜん」のような甘口で5%前後の低アルコール度の日本酒である。

しかし村祐のうすにごりは、無濾過生酒で、アルコール度数は16度。
普通の日本酒と何ら変わらない作りで、
ほとんど日本酒を感じさせないできあがりになっているのは驚きだ。
ジュース感覚で飲むとえらいことになりそうだ。

さて、合わせる食べ物は何にするか。
最近使用頻度の高い圧力鍋に少量の水とコンソメを1かけ入れ、
先日収穫してきた新タマネギの小さいのを丸ごと煮る。
蒸気を噴き出してから3分火に掛け、圧力が抜けるまで放っておく。

煮えた新タマネギを縦割に2分して、スープ椀に盛る。
コンソメとタマネギの味がしみた煮汁に片栗を溶かし込み、トロトロにして器のタマネギにかける。
最後に三つ葉をのせて飾ればできあがり。
新タマネギの上品な甘さがコンソメのスープに際立ち、さっぱりと美味い。

今日は季節の野菜を堪能しながら、飲み過ぎに気をつけて「村祐」を頂こう。
極楽極楽。

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