ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

さすがに万里の長城

2011年05月30日 | 中国の旅2011
5月24日、今日の楽しみは万里の長城見物。
7:00に3階レストランに朝食に行くも、宿泊客でごった返している。

「ホテルの窓から朝の北京」
なんとか席を見つけてビュッフェの朝食を摂り、同席になった札幌から来た女性客と話す。
彼女らは万里の長城は丁度日曜日に見物したので、物凄い人出だったらしい。

まずは、朝一の観光はこれも世界遺産の頤和園に、8:00に出る。

「旗を持っているのが陳クン」
ガイドの陳クンの口調から察するに、彼にとってはすこぶるつきの悪女、西太后が造らせたもの。
じゃあ、毛沢東夫人だった江青のようなもんかと聞きたかったが、
陳クンの様子を見ると、これに答えるだけの度胸はないだろうと思い直した。

「水と毛筆で地面に字を書く人、練習だそうだ」

「頤和園の中の湖と寺」

「地方から来た中国人観光客と」
しばし見物の後、ツアー最初のショッピング、翡翠の店に行く。
途中、オリンピックスタジアムの鳥の巣をちょっとだけバスを降りて写真撮影。

「鳥の巣」
ついでに北京に一つだけある七つ星ホテルを見る。

「七つ星ホテル」
ホテルの格は五つ星までと思っていたが、さすが中国、何でもありなのだ。

ツアーのショッピングは例によって、縁のない商品なのでNさんと一緒にすぐに外に出る。
これも例によって、周りにはほとんど何もない場所に店はあり、
何か買い物をするというわけにもいかない。

「翡翠店前の道路」
なんとか博物館の入口にある小さな店でアイスクリームを買って退屈しのぎ。

翡翠店の後は、昼食へ。
昼食会場へ行く途中、バスの中で陳クンが説明するには、
そのレストランにはトルコの革製品の店が併設されているらしく、
いかにその製品が素晴らしく、また値段も良心的かということを熱心に説明する。
その後もそうだったが、陳クンはショッピングの説明には異常に熱があるが、
観光地のガイドには素っ気ないくらいに簡素な説明に終始する。

29,800円で4泊5日。
ホテルは日航で、飛行機に全食事付き。入場料も含むとなれば、
土産物屋のバックマージンやぼったくりビールで補わない限り利益は出ないだろう。

さて、昼は広東料理らしいが、ここでもほとんど野菜の食材。
テーブルは3卓に分かれていて、昨夜の夕食から我々は1卓と決まっている。
その1卓に座ろうとしたら、既に他の卓のおば(あ)さん姉妹が座っている。
ここは違いますよと言ったら、妹の方から睨み返されて、私はここですと言い、梃でも動かない。

「派手な服の人が姉でその向こうがやたらと睨みの効く妹」
そこに陳クンが来て、3卓の方はあちらですからと後方を指さすと、
姉の方はさっさと移動して行ったが、目つきの鋭い妹は、
「あなたがここに案内したのじゃないね」と、陳クンを一喝。
その威圧感に、さすがの陳クンもタジタジとなり、しきりに謝ってなんとか移動させる。

ここは、ツアー客御用達の店で、韓国からの女子高生団体などが10数台以上のバスで来ていた。

「ツアーバスが20台ほど停まっていた」
出発前に革製品の店に連れて行かれ、ミニファッションショーがあって、
客の中から男女2人が引っ張り出されてモデルになったが、
これが離れて座っていたにもかかわらず、偶然夫婦であった。
父ちゃんは、運動好きの割には、明の十三陵の途中で、足を痙ったりする温和しい人物。

「これが素人モデルの一場面」
おっ母は、何かにつけてはその旦那を叱りつけている、御不満タラタラ女性。
ツアーは、観光地を見物するより、同行者の様子を見る方が余程面白い。

高速を使って、いよいよ万里の長城に来る。
ロープウェイで移動するので随分楽な長城見物だ。
そこら辺では一番高い場所からの見物になるので、見晴らしも良く絶景。
一度は見てみたかった万里の長城。権力者の夢の跡。
彼らはこの建造物で、何を守りたかったのだろう。







万里の長城四景

15:40に長城を後にして、一度市内に帰り、明の十三陵を見物する。

「明の十三陵」

「定陵の地下宮殿」
定陵の地下宮殿を見物し、再び万里の長城へ。
何故かって。このツアーには万里の長城のライトアップが組まれているのです。
団体写真の撮影の後、近くのホテルのレストランで夕食後、ライトアップを見物。

「ツアー写真係のシンさん」

「万里の長城の一部がライトアップされる」
それなりにはあるが、一度引き返すほどのものでもなかったか。
ここまでで3つの世界遺産を見物。
ホテル着は21:00前後。外出の気力なし。

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