ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

利殖は難しい

2009年11月09日 | 日記(?)
昨年3月に退職したとき、金融機関からいろんな誘いがあった。
退職者特別金利の貯金だったり、
金融機関が扱うことができるようになった投資信託だったり。

で、数回誘いがあったが、投信には二の足を踏んでいた。
さしあたって、優待金利の3ヶ月定期だけをしておいて、
投信は世界一周の旅行から帰ってきてから考えるからと、
銀行の担当者に言っておいた。

なにぶんにも世間を騒がせ始めたサブプライムローンの破綻の予想が、
何となく投資を躊躇させる雰囲気があったのと、
目の前の世界一周の旅のことしか視野になく、
投資に対してほとんど気持ちを動かされなかったこともある。

結果的にはこれがよかったようで、大きな損失を被ることはなかった。
リーマンショックの話は、旅先のトルコで知ったが、
それが投信にあれだけの損失を及ぼすとは、帰国して初めて知ったのである。

一つだけ、僅かな金額を、損は承知で外国債券に投資していたが、
これは、相対的な円高により、損が出ている。
2~3年間の期間ものだが、その間の利を考慮しても、
いくらかの損失は免れないだろうが、たいした金額ではなく、想定の範囲内と言ってよい。

だいたいの相場が落ち着いた今年、少しだけ投信を始めてみた。
今思うと、1月から3月くらいの間に始めていれば、
その頃が底値だったので、相当な利益が出てたのだろうが、
素人の悲しさ、ある程度値が上がってからしか買えない。

投信にはいろんな種類があり、今やっているのは毎月分配型。
これは少ない投資でも、結果が目に見えるという楽しさがあるからで、
そのうちの一つに、国際投信投資顧問のグローバル財産3分法ファンドというのがあり、
これは分配金が、年利にすると約12%で、
銀行預金など馬鹿らしくてやっていられないという額である。

ほかの少ない分配金のものでも、年利10%くらいあり、
銀行預金なんてするもんじゃないと思える。
しかし預金と違うのは、原本保証が全くない。
大袈裟だが、投資した金がゼロになることだってあるのだ。

昨年リーマンショック前に投資して、400万円ほど損しているという知人もいた。
こんな場合、そのまま置いておくしかない。
置いておけば分配金が来るので、数年後には取り戻せる。

ただ、分配金も増減があって、このところ増加する見込みはあまりない。
それでも貯金よりはいいだろう。
大きく投資するほど大きい利が出る。
この世は、金持ちはより金持ちになるようにできているのだろうか。

大きい投資ができないのは、資金的な理由も勿論あるのだが、
汗して稼いだ金でないと、何となく後ろめたいような気がする、
この古~い考え方にあるのかも知れない。
やはり自分には利殖は向いていないのだろう。
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