ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

地キュウリ

2009年08月29日 | 酒と料理と
阿蘇地方では、直径10cm長さは30~40cmにもなろうかという大きなキュウリを、
地(ぢ)ギュウリと呼んで、夏野菜としてよく食べている。
栽培は簡単で、地に這わせてもいいし、立てたネットに這わせてもいい。

普通のキュウリに比べると、瓜系の味が強く、シャキシャキ感に欠けるので、
サラダや生食にはあまり合わない。
漬け物にしても、ぬか漬けには適しないが、浅漬けにはいい。

阿蘇に(阿蘇に限らないらしいが)、冷や汁という食べ物があって、
まず、白味噌を水で溶かし、豆腐を手で潰してこれに入れる。
油揚げを刻んで入れ、地ギュウリを薄く切ってこれに加える。
どんぶりについだら、青紫蘇の千切りと白ごまを載せて完成。

冷や汁は家庭によって作り方や具はそれぞれで、家庭の数だけあるといわれる。
夏の暑い時期、熱い味噌汁は食べられないために発案されたもので、
地ギュウリは、その具として重要な位置を占めるのだ。
冷や汁は好き嫌いが多く、上さんはあまり得意でないので、我が家で食卓に載ることはほとんどない。
結構いけると思うのだが・・・。

酢の物や漬け物にするときは、中の種を取り除く。
酢の物は、地ギュウリを薄く切って塩もみし、
市販のもずく(三杯酢付きのもの等)と混ぜればできあがり。

浅漬けにする場合、縦に半分に割った地ギュウリの種を除き、
それをまた縦に半分に切る(四半分になる)。
これを1cmくらいの厚さに切り、塩もみし、半日ほど置くと水分が出るので、水を切る。
水切りしたキュウリに、塩昆布と七味を混ぜる。
朝から作れば、夜には食べられる。

市販のキムチの元を混ぜれば、簡単オイキムチのできあがり。
熟成しなくても美味しく食べられる。
キュウリは、水分が出やすいので、軽く塩もみした後、
水が出てしまうまで置いておくのが肝要で、
焦ってキムチの元を混ぜると後で水がしみ出して美味くなくなる。

今年はいやになるくらい地ギュウリを食べた。
さて、これに合う酒となると、やはりあっさり系か。
キリッと冷えた発泡酒。キリンストロングセブン。
サントリーのプレミアムモルツかエビスがいいが、年金生活者らしく、ここは発泡酒。
アルコール度7%で早めに酔おう。
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