ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

山椒の葉

2009年06月05日 | 酒と料理と
季節的にはそろそろ終わりの頃になる。
家の庭に山椒の木があって、毎年香り高い若葉を付ける。
筍の頃は、茹でた筍を酢味噌で和えて、
そこに山椒の葉を散らすと香りもよく、春を味わうことができる。

少し経つと若葉が茂ってきて、この葉を指ですごいて収穫する。
醤油と酒、みりんで煮ると、たったこんだけ、というくらいに少しになる。
最後にチリメンを加えてもう一煮立ちさせる。
これだけで十分である。

山椒の葉はだいたい2~3回収穫できる。
ほかの料理は食べたことがないが、やはりチリメンと混ぜた山椒の佃煮風が一番だ。
これを箸先でつまみながら、少し芳醇な地酒を飲む。
あー、初鰹はなくとも初夏の楽しみだ。

酒は、「貴」の濃淳辛口純米酒山田錦、1升で2,100円というハイコストパフォーマンスの酒だ。
80%磨きということだが、切れもよく美味い。
山椒の葉の佃煮も相乗してまたたく間に飲む。
しかしこのつまみは、食べ過ぎると口内が痺れるように感じるのは気のせいだろうか。
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東京見物-5-

2009年06月05日 | 東京日記2009
2009年5月26日

今日は仙台まで足を伸ばすことにする。
1泊2日で帰りは明日昼過ぎだ。
仙台は初めての訪問で、なにぶんにも九州からは遠いが、
東京からだと新幹線を使えば、3時間はかからない。

ちょうど昼頃仙台駅に着いたので、早速牛タンを食べに店を探す。
駅ビルの地階に牛タン専門店があり、ここにする。
生ビールを一杯頼み、牛タン定食を食べる。
なんだか、仙台で食べる牛タンは格別の味がするので、不思議なものだ。

その後、駅前のバス停から、「るーぷる仙台」という仙台市内の主な観光地を周遊するバスに乗る。
1回乗車だと250円、1日券だと600円乗り放題というので、1日券を購入。
まず、瑞鳳殿を見学し、次に青葉城で親しまれる仙台城址に行く。
青葉城はそこからの景色はいいが、何もない。
熊本城に親しんだ身としては非常に物足りない。

既に3時を過ぎたので、常禅寺市役所前で下車する。
確か今日の宿はこの近くである。
繁華街のど真ん中で、飲むにも食べるにも困らないところだ。
チェックイン後、近所を散策する。
仙台市は緑が多くて、とても落ち着いた街でいい。

今日の夕食の店の当たりをつけたので、しばらく宿で休む。
6時過ぎに宿を出て、すぐ近くの居酒屋に行く。
牛タンは昼食べたので、東北の海のものが食べたくなった。
店の前の朝どりホヤ入荷の文字に強烈に惹かれて入ったのだ。

早速ホヤを頼み、オレンジ色の味に酢醤油が美味い。
生ビールの後は、地酒を注文。
1人だとどうしても肴の一皿は量が多い。
だがどうしても食べたいのがあって、トロニシンの塩焼き。

これを注文すると、カウンターの向こうで焼き始めたが、そのでかいこと。
こりゃあ食えんかも、と内心びっくりしたが、食べ始めたら美味い。
地酒の勢いも手伝って、ほぼ完全に食べ尽くした。
これで、今日は打ち止め。
フレンドリーな店員のお兄ちゃんに勘定を払って宿に帰る。

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東京見物-4-

2009年06月04日 | 東京日記2009
2009年5月25日

今日は純粋に東京見物の日とした。
まず、谷中に行き、谷中銀座と霊園を回る。
下町の風情が残る何となく懐かしい雰囲気だ。
その後、上野公園に行く。
しかしこれは失敗だと気づいたのは、国立西洋美術館に行ったとき。
月曜日はほとんどの施設が休館日である。

ま、仕方ないということで、公園を巡り、上野東照宮に行く。
左甚五郎の龍の彫り物があったりと、なかなかいいところだ。
ゆったりと公園を休み休み歩き、不忍池に出る。

カップルがスワンボートを漕いだりして、のどかな風景だ。
外国人観光客も多い。
池の周りにあるベンチでしばらく休み、本を読んだりとのんびりしていると、
サラリーマン風の男性が隣で弁当を食べ始めた。

もうそんな時間かと、腰を上げ、アメ横を目指す。
地図を頼りに、いろんな食堂に食欲を誘われながらアメ横に着く。
一回りして、近くの食堂に入り昼食を済ませる。

アメ横は一つ目的があって、まず靴屋に入る。
今回、デジカメともう一つ靴を買って帰ろうと思っていたので、
適当なデジカメがない今、靴だけくらい買って帰ろう。
そのために家を出るとき、いつ捨ててもいいような靴を履いてきたのだから。
一軒の靴屋で防水のウォーキングシューズを買って、
履いていた靴は脱ぎ捨てて処分してもらうことにして店を出た。

その後、再びアメ横の鮮魚や並びに来て、娘達への土産を買う。
アメ横ならではの、格安大トロである。
大間産のクロマグロなどとは比べようもないが、一応の大トロ。
それに、辛子明太などを買って、いささか草臥れたので帰ることにする。
ルーブル展はまた来ることにしよう。
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東京見物-3-

2009年06月03日 | 東京日記2009
2009年5月24日

今日は嬉しい日だ。
ムコ殿(娘婿)の会社関係で手に入るらしい格安のチケットでJ1の試合を見に行く。
FC東京と川崎フロンターレの試合だ。
場所は、FC東京のホーム、味の素スタジアムである。

大森から川崎に出て、混まない線を選んで会場最寄りの駅まで、孫も含めて4人で行く。
川崎駅からは早速フロンターレサポーターのカップルが乗り込む。
こちらも気分が盛り上がってくる。
駅に着くとそれぞれのユニフォームを着たサポーターがぞろぞろと降りて、
いよいよその気になってくる。

スタジアムに行く途中で昼食を食べ、
ムコ殿が待ち合わせ場所でチケット4人分をゲット。
なんと、3,500円の指定席である。
これは凄い、ラッキー!である。

席に着く前に、アンケートに答えて、サポータータオルをもらう。
スタジアム内は既に多くの両サポーターで大変な熱気。
我がJ2ロアッソ熊本のサポーターの優に10倍はいようか。
アウェーのフロンターレも本拠地は川崎なので相当な数のサポーターがいる。

ラッキーついでに、今日はなんと東京スカパラダイスオーケストラが試合前に3曲生演奏だ。
ちょーラッキーではないか。
それが終わるとさあ試合開始。
スタジアムは揺れんばかりの熱気で、孫はびっくりして少し怖がっている様子。

前半は日本代表の今野のゴールで、1-0でFC東京リードで終わる。
FC東京は、現日本代表に今野と長友、オリンピック代表を含めた旧日本代表などでは、
梶山、徳永、石川、茂庭、羽生、平山等そうそうたるメンバーである。
一方、フロンターレも、先のキリンカップで大活躍した中村憲剛や谷口、山岸などがいる。

後半は、かっての日本代表石川のゴールで早々と2-0にしたが、
直後にジュニーニョにPKで得点されてイヤーな雰囲気になった。
このPKの原因となったセンターバックのブルーノクアドロスがレッドカードで一発退場。
守備の要の退場で、石川に代えて茂庭を入れたが、その後のFC東京は防戦一方となる。
あの交代は、平山ソータ君に代えて茂庭じゃなかっただろうか。
カボレのワントップの方が傷は浅かったような気がする。
平山ソータ君は久しぶりに見たが、なんだかまったりとした動きで、
2,3回いいプレーは見せたが、全体的に最近のスピードあるサッカーにはマッチしないようだった。

後半20分と23分に立て続けにフロンターレが得点して、2-3と逆転する。
盛り上がるフロンターレサポーター。檄を飛ばすFC東京サポーター。
結局試合はそのままで終わるのだが、我々は、10分前に出る。
小さい子もいることだし、ラッシュの電車は辛いだろうということで、スタジアムを後にした。
サンパウロのサッカー観戦後の帰りがものすごく大変だった記憶があって、それが教訓である。

約28,000の入場者数は、ロアッソ熊本では考えられない。
あの盛り上がりと熱気を是非熊本でも実現したいものだ。
余韻に浸りながら、大森に帰った。
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東京見物-2-

2009年06月02日 | 東京日記2009
2009年5月23日

大森の住まいから、自転車で平和島競艇所の近くにある平和の森公園に行く。
娘と孫と3人でボールを使ったりしながら遊ぶ。
すっかり好々爺だろうな、と人は見ているだろうな、と自分を振り返る。

公園のすぐそばにある、ディスカウントストアのドンキホーテに行く。
熊本の我が家のそばにあるダイレックスの規模を大きくしたような店だ。
なぜ、ドンキホーテなんだろう。
大手スーパーに雄々しく立ち向かって商売をするからなのか。
はて???

夕方から出かける。
今夜は人と会う約束をしている。
昨年の世界一周中、トルコのカッパドキアの現地ツアーで一緒になり、
私の方がすっかり気に入って、メールで付き合いを続けているAさん夫婦である。

なかなかの美男美女で、インテリジェンスもあり、
なおかつ礼儀正しく、気遣いも細やかなところのある、
とても気持ちのいい若夫婦である。
午後7時にカッパドキアを出発するバスに乗るとき、
わざわざ見送りに来てくれたのは忘れられない。

彼らの指定で、新橋駅の前に展示してあるSLのそばで待ち合わせることになった。
新橋ははじめて来るところだ。
SLのそばは結構待ち合わせの人がいて、
私は、定刻にAさん達と会った。

2人の案内で近くの焼鳥屋に入り、まずは乾杯。
次々と来る串をつまみながら、話は弾んだ。
今年は9月に5連休があり、そのときまた海外旅行を計画しているということだった。
私のように自由で、こうやってブラリと東京に来たり、
また東南アジアに行く予定だと言うと、「お元気ですね」と言われてしまった。

酒の酔いと、8ヶ月ぶりの再会の、
その入り交じった気分のよさを土産に、大森に帰ったのは10時過ぎだった。
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