Design Manhole Cover

Design manhole cover that gathered throughout Japan

長岡日記ー2-3(新潟中越地震災害ボランティア)

2004年12月18日 | ボランティア日記
画像は塩谷の民家

地元の方が家の雪囲いや野菜の収穫をしたいのでボランティアを頼んだのだが「あんた達?」と勘違いされたが、出来ることが有れば直ぐに遣りましょうって事で、私はもう一人と一緒に農作業班として長芋掘りを手伝いました。
畑は歩いて行けば15分くらいの所でしょうか、行く道は鯉養殖池の包みが破れて流れ出た泥にまみれて非道い状態です。
農家の方はこれが今年最後の収穫だからと、大根を抜き、長芋を掘り、里芋を掘っておられる姿に山里で暮らす人の執念の様なものを感じました。
「せっかく掘ってくれたんだから、これを持って行け。」とおばあさんに言われても、そう簡単に貰えるものじゃありませんよ。
それでも、せっかくのご好意ですから、運ぶ途中で折れてしまった大根を貰って帰りました。
これは後に風呂吹き大根、大根のキンピラ、味噌汁にして中越センターの食事に出しましたが、大変ご好評をいただきました。
ここへ来てもシェフ海老名は健在です。

帰り道、来たとき村を見た峠から振り返って見ると、立ち昇るゴミ焼きの煙も何故か悲しく目に映った。

昨晩は寒くて何度も目が覚めて困ったので、今日はホカロンを買って来て寝袋の中にふたつ入れて、寝袋の上にも毛布を描けて寝ることにした。
これでなんとか寒さにふるえずに眠ることが出来るでしょう。



長岡日記ー2-2(新潟中越地震災害ボランティア)

2004年12月18日 | ボランティア日記
画像は倒壊した民家(塩谷)

倒壊した家の片付けは大分進んでいるようだ。
鯉の養殖池は堤が壊れて水が抜けてしまっている。
棚田への排水パイプも壊れていて来年の稲作に間に合うかどうか。
倒壊した家の後片付けが済んだ場所に老人がたたずんでいる。
お孫さんを亡くされたおじいさんだと照会をされた。
なんと言ったら良いのか言葉が見付からずご挨拶の言葉も出て来ません。
只、頭を下げるしか出来ない私でした。(ホントに情け無い奴です)

明日で全員山から降りるので、今日は何としても飼い猫を連れて行きたいと言うおばあさん。
引っ越しの騒ぎの中で猫が居なくなってしまったんだそうだが、誰もいない山村で飼い猫が越冬出来るんだろうか、見つかれば良いんだが。



長岡日記ー2-1(新潟中越地震災害ボランティア)

2004年12月18日 | ボランティア日記
画像は谷越えに見える塩谷集落と棚田

川口資材ベースから塩谷地区へ、この塩谷地区は養鯉と棚田で知られる風光明媚な地だが、今回の地震で三人の被害者を出している。慣れぬマニュアル車デリカを運転して復旧作業中の道を進入禁止の看板を横目にずんずん進む。

曲がりくねった坂道を昇って行くと、パッと視界が開けてきた。
水が抜けた棚田の、その谷の彼方に塩谷の集落が見える。
何も知らなければのどかな山村ですが、まるで黒沢映画の「七人の侍」の舞台となった村の様な、初冬の収穫後の村からは晴れた空に煙がふた筋立ち昇っている。