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日本マクドナルド売却 ファンドなどに米本社打診

2015年12月21日 | 企業研究
日本マクドナルド売却 ファンドなどに米本社打診
株最大33%分 経営権移し、抜本改革

2015/12/22 3:30 日経朝刊トップ


 【ニューヨーク=山下晃】米マクドナルドが約5割を握る日本マクドナルドホールディングス株の売却に向け、大手商社や国内外の投資ファンドに打診を始めたことが21日わかった。最大約33%分を売却する方針で、譲渡先は筆頭株主として経営の主導権を握る可能性がある。売却額は1000億円規模の見通し。外部の資本とノウハウを取り込み低迷する日本事業の再建を急ぐ。日本進出の1971年以来、続いていた米本社の直轄体制を見直す。



 このほど米マクドナルド幹部が来日し、商社や投資ファンドなど計5社程度に譲渡を打診した。発行済み株式の15~33%分の相対売却を提案、来年1月中旬までの回答を求めている。その後、最有力候補に優先交渉権を与える見込み。売却が実現すれば米本社主導の経営体制から転換する。

 背景にあるのは日本事業の苦戦だ。2014年夏の期限切れ鶏肉の使用問題、今年1月には異物混入問題も表面化し、品質への信頼が傷ついた。15年12月期は380億円と2期連続で最終赤字になる見通し。足元の11月も3カ月連続で既存店売上高がマイナスになるなど客足回復には遠い。

 外部の資本導入を通じてブランドイメージを一新。日本市場を熟知した商社や、企業再生のノウハウを持つ投資ファンドの資金力を活用して改装や店舗統廃合など抜本的なてこ入れを進め、競争力の回復をめざす。

 日本マクドナルドの株価は21日で2943円と高値圏にあり、時価総額は約3900億円と外食業界首位だ。業績不振にもかかわらず、株主優待目当ての個人株主の買いに支えられている。純粋な収益力からみて割高との声も多く、米マクドナルドの提案のまま合意できるかは不透明だ。

 消費者の健康志向や競争力低下で、米マクドナルドも業績不振に直面。今春には、18年末までに全世界店舗の1割弱にあたる3500店について直営店から外部に運営を任せるフランチャイズ(FC)店に切り替え、本体のスリム化を進める方針を示した。

 7月に日本を高い成長が見込みにくい市場と位置づけ、資本関係見直しを検討していた。3割超の株売却が実現すれば米マクドナルドは引き続き日本法人からロイヤルティー収入を受け取る一方、株の持ち分低下で連結業績への影響が薄まる。日本の外食市場はピークの97年(約29兆円)から14年は約24兆円と2割弱縮小した。縮む内需を背景に生き残りに向けた資本再編が一段と進む。


中古住宅取引 透明に 国交省、開示強化で売買促す 増える空き家 流通後押し

2015年12月21日 | 未来予測研究会
中古住宅取引 透明に
国交省、開示強化で売買促す 増える空き家 流通後押し
2015/12/21 3:30 日経朝刊

 国土交通省は中古住宅市場の活性化に向けて、取引の透明性を高める。
物件情報をやりとりする業者向けのシステムで詳細な取引情報を開示する
よう義務付け、虚偽には罰則も適用する。売却依頼を受けた業者による
物件の囲い込みを防ぎ、売買を促す。中古住宅の品質への不安を拭うため
専門家による住宅の診断を普及させる法改正も検討する。欧米に見劣りする
中古住宅の有効利用を進めるとともに、高齢化で増え続ける空き家の流通も
後押しする。





 日本で中古住宅の売買は取引全体の約1割にとどまる。米英の約9割に劣り、
中古住宅の評価が低い一因となっている。
 国交省は売買てこ入れには情報開示が不可欠と判断。全国の不動産会社が
物件情報を登録するシステムの開示事項を1月から拡充する。システムを運営
する公益財団法人・東日本不動産流通機構などに内規見直しを求めており、
近く認可する。
 宅地建物取引業法は、不動産の売却仲介を1業者のみに任せる場合、依頼者
が不利な取引を強いられないよう物件情報を同システムに登録するよう義務付
けている。
 ただシステムへの登録情報は所在地や価格に限られ物件の取引状況は分からない。
そこで「公開(募集)中」「購入申し込みあり」「紹介を停止中」の表示を求める。
中古住宅の売り手自身が取引の現状をネット上で確認できる仕組みも設ける。
 見直しは一部業者の物件囲い込みが指摘されているためだ。売却の依頼を
受けた業者が物件をシステムに登録しながら問い合わせが来ると「商談中」などと
偽り取引を拒否。その間に自ら買い手を探し、売り手と買い手から仲介手数料を
二重取りしているとされる。
 国交省は「客観的な証拠が得にくく摘発できない」(幹部)ものの、是正策を
とる必要があると判断した。開示情報を偽った業者は、運営主体の公益財団法人
などが是正勧告や業者名の公開といった処分も検討する。
 国交省は専門家が住宅の状態を評価する住宅診断も促す。売買契約時に必要な
「重要事項説明書」に住宅診断の項目を設ける方向で、宅地建物取引業法の
改正案を来年の通常国会に出す方針だ。
 高齢化で住居の相続は増えている。だが中古住宅の購入を敬遠する人々は多く、
空き家は2013年に820万戸と10年間で24%増加した。中古市場の活性化で買い手
が増えれば、空き家の解消にも一役買うと国交省は期待している。