ドイツのドブリント運輸相は22日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れを受け国内外のメーカーの
ディーゼルエンジン車を対象に実施した調査で、VWグループ以外の22のブランドで排ガスの窒素酸化物(NOx)が
基準値を超えたと発表した。日産自動車とスズキも含まれていた。
VWの排ガス規制逃れにより環境対応への関心が高まっているだけに、大幅に基準を上回るなどした場合、当局から
リコール(無料の回収・修理)を求められる可能性がある。
ドイツ運輸省は53ブランドのディーゼルエンジン車について屋内試験場だけでなく、実際の走行時の検査を実施した。
22ブランドは実走試験で値が不自然に上昇した。欧米メディアによると、英国のジャガーや韓国の現代自動車なども
含まれていた。
これら22ブランド以外に、VWグループの4ブランドも基準を超えていた。既に明らかになっている通り、違法に排ガス
浄化機能を操作するソフトウエアが確認された。27ブランドは問題が確認されなかった。(共同)