⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

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歯の原基を操作して歯の数を増やす技術開発に成功(理化学研究所、東京医科歯科大)

2015年12月25日 | 再生医療

理化学研究所プレスリリースより

 

                                         2015年12月24日

理化学研究所
東京医科歯科大学

   歯の原基を操作して歯の数を増やす技術開発に成功

-先天性歯胚欠損、歯の欠損への移植医療への応用を目指して-

要旨

理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームの辻孝チームリーダー、東京医科歯科大学
医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野の森山啓司教授らの共同研究グループは、マウスをモデルにした研究で、
歯のもととなる原基(歯胚)の分割操作を行うことにより、1つの歯胚から複数の歯胚を発生させる歯胚分割技術[1]を開発しました。

歯の喪失に対する治療として、入れ歯やブリッジ、インプラントといった人工物による代替治療が行われ、咀嚼(そしゃく)機能を
回復する有効な医療技術として確立しています。しかし、これらの治療法だけでは、歯の生理的機能を完全に回復することが
難しいため、より生物学的な機能を付加し、周囲の組織と連携して機能する「歯科再生治療」の開発が期待されています。
現在行われている歯科再生治療として、自身の機能していない歯を歯の欠損部に移植し、歯の生理機能を回復する自家歯牙(しが)
移植や幼弱な発生段階の自家歯胚を移植し、歯を発生させる歯胚移植治療が行われています。これらの治療法は、有用な
歯科再生治療として注目されていますが、1つの個体が持つ移植可能な歯や歯胚には限りがあるため、歯胚の数を増やす技術
の開発が望まれていました。

共同研究グループは、歯胚の分割操作を行うことにより、1つの歯胚から複数の歯胚を発生させる歯胚分割技術を開発しました。
この技術を用いて実験を行ったところ、複数の歯胚が正常に発生し、天然の歯と同等の構造を持った歯が再生されました。
これら再生歯は、矯正力(歯列矯正の際に加える力)を加えることによって、骨リモデリング[2]を介した歯の移動が可能で、
また、中枢に伝達して痛みなども感知する神経機能を持っており、機能的にも天然歯と同等でした。

今回の技術を発展させ、ヒトへ応用することができれば、現在の自家歯牙移植や歯胚移植治療の課題である移植数の問題を解決
できるかもしれません。また、歯胚分割技術は、歯胚だけでなく、その他の器官に対しても適用できる可能性があるため、新たな
再生移植医療の技術開発へつながると期待できます。


本研究成果は英国のオンライン科学雑誌『Scientific Reports』(12月17日付け)に掲載されました。

※共同研究グループ

理化学研究所 多細胞システム形成研究センター
器官誘導研究チーム
チームリーダー 辻 孝(つじ たかし)(東京理科大学 総合研究機構 客員教授)

東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 顎顔面矯正学分野
教授 森山 啓司(もりやま けいじ)
大学院生 山本 直(やまもと なおみ)


スペースX、ロケット初の再着陸成功 打ち上げ費削減へ前進

2015年12月25日 | 未来予測研究会


スペースX、ロケット初の再着陸成功 打ち上げ費削減へ前進
 

         2015/12/22 11:44 日経新聞ニュース

 
 
 
米フロリダ州からの打ち上げ後、エンジンを噴射しながら地上に着陸する米スペースXのファルコン9ロケットの1段目の機体(21日)=ロイター
画像の拡大

米フロリダ州からの打ち上げ後、エンジンを噴射しながら地上に着陸する米スペースXのファルコン9ロケットの
1段目の機体(21日)=ロイター

 【ワシントン=川合智之】宇宙ベンチャーの米スペースXは21日夜、ケープ・カナベラル空軍基地(米フロリダ州)から
ロケット「ファルコン9」で通信衛星を打ち上げ、1段目の機体を再び着陸させることに成功した。実際の衛星打ち上げ時
の着陸は初めて。回収した1段目を再利用すれば「将来の打ち上げ費用が100分の1になる」
(イーロン・マスク最高経営責任者)とみている。

 ロケットは打ち上げから2分半後、約100キロメートル上空で2段目を切り離した後、エンジンを噴射して減速しながら降下。
10分後に目標地点に垂直に軟着陸した。1月、4月の打ち上げではいずれも着陸に失敗、炎上していた。

 11月には米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が設立したブルーオリジンが開発中のロケット「ニューシェパード」も
再着陸に成功した。ただニューシェパードが高度が低い弾道飛行なのに対し、ファルコン9は高い周回軌道まで打ち上げが可能。
今回の方が難易度が高く、実用化に先行した。


目立たず、自由に取り外せる矯正歯科治療「アクアシステム」

2015年12月25日 | 未来予測研究会

 

   



アクアシステムってどんな治療法なんですか?」というお問合せを
多く頂きますので、3分で分る
アクアシステム」と題して
書いてみました。

当社は、アクアシステムの事務局を運営し開発者のハーバード大学教授の
宮島邦彰先生とともにこの新しい矯正治療法の普及のために頑張って
います。 

通常は、矯正歯科治療は、患者負担が3割の保険診療と違い自由診療
ですので100%自己負担となります。
決して、治療費としては安いものでありません。

ですから、アクアシステムの治療法とメリット・デメリットをしっかりとご理解頂きたい
と考えています。

是非、最後までご覧ください。

       

この写真の先生がアクアシステムの開発者ハーバード大学大学院教授の
宮島邦彰先生です。

宮島先生はこれまでに10,000人以上の世界中の矯正歯科医の先生を
対象にアクアシステムも含めて矯正歯科治療の指導を行ってきた
先生の中の先生なんです。


さて、それでは本題に入ります。

矯正歯科治療に関する基礎知識です。

歯並びを矯正するには、大きくわけて以下の方法があります。

【ワイヤー矯正】
【インプラント矯正】
【外科矯正】
【ダイレクトボンディング矯正】

そして

【マウスピース矯正】などがあります。

それぞれ特徴がありますが(長くなるので省略します)一番よく知られているのが
ワイヤーを使ったワイヤー矯正です。

よく学生の方や若い方がされていますね。大体、治療期間は2年程度で
総費用は上顎と下顎で100万円から150万円位かかります。
(症状によって異なりますが一般的にはこの程度です。)


この矯正歯科治療の内、今、大変注目されているのが【マウスピース矯正】です。
そのマウスピース矯正には以下の方法があります。

アクアシステム
インビザライン
クリアアライナーなど

基本的な治療コンセプトは同じですが、それぞれ独自のノウハウがあります。
当社は、アクアシステムの日本全国の事務局運営(コールセンターと相談窓口)を
していますのでアクアシステムについてご説明します。


それでは以下にアクアシステムについてご説明します。

 


見えない矯正・目立たない矯正 - マウスピース矯正「アクアシステム」

アクアシステムは今までの矯正治療とは異なりワイヤーによる矯正装置を使用しません。
固定式の矯正装置の代わりに透明のマウスピースを用いて歯並びをきれいにしていく
新しい矯正歯科治療です。
アクアシステムは、宮島先生が今から約30年前に日本で開発しました。
開発当時は、手探りの状態でしたがアメリカの大学での治療と研究の中で
現在の治療法が確立されました。日本で最も歴史のあるのがアクアシステムです。


歯列矯正治療・アクアシステムの原理

アクアシステムの治療原理は、マウスピース(アクアフレームといいます)を装着して、
動かしたい歯に小さな力を加え続けて移動し、
理想の歯並びに近づけていきます。


 1枚のマウスピースにつき0.2mm~0.5mmずつ歯を移動させていきます。
2~3週間ごとに
マウスピースを交換して歯列を矯正していきます。
人によって治療期間は違いますが、8回から12回程度のアクアフレームの交換を
目安としています。

  


歯列矯正治療・アクアシステムの6つの特徴 

マウスピース矯正「アクアシステム」は従来の一般矯正治療で
患者さんが感じていた「不便なこと」を
改善し、ストレスの少ない
矯正歯科治療です。


1.目立たない

  ワイヤーなどを使用する一般矯正との大きな違いは目立ちにくいことです。
  透明なマウスピースタイプの矯正装置は装着してもほとんど目立ちません。


 

     

 

    よく見るとうっすらとマウスピースが見えますが、日常生活ではほとんど
    目立ちません!


2.矯正装置をいつでも取り外せる

 大事な仕事の打ち合わせなど、必要な時にいつでも取り外すことができます。
   食事もマウスピースをはずせば今までどおり楽しむことができます。

  お口のエチケット!歯磨きも今までどおりできます。


 固定式の矯正装置による矯正の場合、
 ガム・キャラメル・お餅など粘着質の食べ物は控えた方が良いとされています。
 また、矯正装置に食べ物が挟まったり、矯正装置への着色が気になるといった問題もあります。
 矯正装置に慣れるまで痛みがあり、うどんや豆腐など柔らかい食事しかできない方もいます。

 

3.同時にホワイトニングができるマウスピース矯正!

  アクアシステムには、ホームホワイトニングが同時にできるというメリットもあります。
  矯正用のマウスピースはホームホワイトニングのマウスピースも兼ねることができるので、
    矯正をしながらホワイト二ングも同時にできます。時間と費用の両面で経済的です。


.治療費がリーズナブル

 ワイヤー矯正にも歯の内側にワイヤーを張る目立たない矯正治療
  (舌側矯正:リンガルブラケット)がありますが、
どうしても高額となってしまいます。

 アクアシステムは、ワイヤー調整という治療はありません。マウスピース型の矯正装置の
 交換処置のみなので医院での治療時間が極めて短時間で済みます。
 治療費も比較的安価で歯並びの状況によって幅はありますが35万円~50万円程度
  となります。
 

5.マウスピース矯正は違和感が少ない

  一般矯正の矯正装置は大掛かりで「唇と歯」や「歯と舌」の間に違和感があります。
  唇が尖って見えたり、したったらず(舌不足)な話し方になったり、唇を閉じているのに
  開いている間隔を覚えるなどの違和感は慣れるまでかなりの時間を要します。

    アクアシステムは、一般の固定式矯正装置に比べてはるかに薄く、
  歯にはめ込む感覚の
矯正装置なので唇や舌と歯の間の違和感がほとんどありません。

 

6.医院の滞在時間が短く通院の負担が少ない

  固定式の矯正装置による矯正の場合、
 一般矯正の矯正装置は通院毎にワイヤーを調整して歯並びを整えていきます。
 4~6週間ごとに歯科医院に通い、調整のための時間を費やす必要があります。

 アクアシステムの場合、ワイヤー調整といった治療がありません。約1月に1回の
  通院ペースです。

 マウスピースの交換処置のみなので医院での治療時間が極めて短時間で済みます。
 マウスピース矯正はお忙しい方や時間を節約したい方に向いた矯正治療とも言えるのです。




アクアシステムQ&A - よくあるご質問例

○マウスピースの矯正装置を装着すると話しにくくなる?

 マウスピース矯正装置の装着直後は多少の違和感を感じる場合
  がありますが、
患者さんの多くはすぐに慣れていつも通り
  話せるようになります。


○マウスピース矯正の装着感は気持ち悪い? 痛みはあるの?

 マウスピースの装着直後はしめつけ感が少しあります。しばらくして歯が動き出すと、
 痛みを少し感じることがありますが、これは正常に治療が進んでいる証拠です。
 矯正治療は歯を動かす治療ですから、多かれ少なかれ痛みはあります。
  また痛みを感じなければ歯は動きません。

 違和感は従来の矯正装置よりは少なく、個人差があるようですが2~3日で
   慣れる方がほとんどです。


○マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?

 症例によって異なりますが、マウスピース単独で治療が可能な場合は、
 ワイヤー矯正に比べ約半分の1年程度です。


○通院頻度はどれくらい?

 症状によりますが1ヶ月に1回のペースだと考えて下さい。
  


○どんな歯並び・噛み合わせでも治せるの?

 歯並びや噛み合わせの状態によってはマウスピース矯正が適さない場合もあります。
 しかし、一般矯正(固定式矯正装置)の必要な困難な症例であっても治療の始めや最後に
 マウスピース矯正を併用すれば、一般矯正の期間を短縮できます。

 

○マウスピース矯正に年齢制限はあるの?

 矯正歯科治療に年齢制限はとくにありません。
 歯並びや噛み合わせの状態、歯を支える骨の状態、
 年齢などによって治療が可能か判断します。

 

○治療費は一般矯正よりも高いの?

 矯正治療費は、マウスピース矯正のみで治療できる方と、マウスピース矯正と
 一般矯正を併用する方とで異なりますが、カウンセリングで治療計画書を作成して
 患者様に詳しく説明し、治療費についても充分納得された上で治療を
 始めていただけます。

 

○支払いはどうなりますか?

 銀行振込の他に、クレジットカードでのお支払いも可能です。
 分割払いをご希望の場合は、クリニックにご相談下さい。



以上で「3分で分かるアクアシステム」の説明はおしまいです。



詳しいお問合わせは、コールセンター(電話:03-5298-7772)またはアクアシステムのHP
からお願い致します。
当社は日本全国のアクアシステムでの治療を行う提携先クリニックのコールセンター
運営しておりますので、お気軽にお電話下さい。夜10時までやっております。

 


ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった (ニーメラー牧師)

2015年12月24日 | 日記

クリスマスイヴに皆さんにこの詩を捧げたいと思います。


「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」

マルティン・ニーメラー



フリードリヒ・グスタフ・エミール・マルティン・ニーメラー (1892年1月14日 - 1984年3月6日)は、
ドイツの神学者でルター派の牧師である。
反ナチ運動家。ナチスの弾圧とそれに対する抵抗運動を描いた詩『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』
(Als die Nazis die Kommunisten holten)の作者である。


ノルトライン=ヴェストファーレン州のリップシュタット出身。ギムナジウム卒業後
ドイツ海軍に入隊し、第一次世界大戦時にUボートの艦長を務めた。退役後、ミュンスター大学
神学部に入学し、父と同じ牧師の道を目指した。この時期には保守派であり、アドルフ・ヒトラーの
支持者だったが、教会からのユダヤ人追放政策に反対し、1933年9月に反ナチに転じた。
告白教会の創立者の一人となりドイツ・プロテスタント教会のナチ化に強く反対するようになった。
ナチの教会に対する国家管理への反対行動によって、1937年から1945年までの間、ザクセンハウゼン
強制収容所とダッハウ強制収容所に収容されたが、ホロコーストをまぬがれ収容所から生還した。


1950年代から平和主義者、反戦運動家として声をあげるようになり、ベトナム戦争中も
ホー・チ・ミンと面談し、反核運動でも活動した。ヴィースバーデンで没した。
(Wikipediaより)

 





【これまた凄い】ノーベル賞受賞の大村博士開発の「イベルメクチン」 胆管がんに効果

2015年12月23日 | 医薬

大村さん開発のイベルメクチン 胆管がんに効果

12月22日 14時39分 NHKニュース
大村さん開発のイベルメクチン 胆管がんに効果
 
ことしノーベル賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さんが開発した熱帯病の治療薬「イベルメクチン」が、
胆管がんを縮小させる効果があるとする研究成果を九州大学の研究グループが発表しました。
北里大学特別栄誉教授の大村智さんが開発した「イベルメクチン」は、失明につながる熱帯病
「オンコセルカ症」などの特効薬で、大村さんは、この研究成果でことしのノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
この薬を九州大学生体防御医学研究所の西尾美希助教などの研究グループが詳しく調べたところ、
胆管がんの原因となる「YAP1」(ヤップワン)というたんぱく質の働きを抑える効果があることが分かったと
いうことです。また、胆管がんのマウスに「イベルメクチン」を投与したところ、がんの増殖を3分の1に抑える
ことにも成功しました。
西尾助教は「YAP1は、胆管がん以外にも肝臓にできるがんの原因になっているたんぱく質だ。これらのがんの
縮小にも効果があるのかさらに調べたい」と話しています。
 

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」

2015年12月23日 | 政治

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」
12月23日 7時19分 NHKニュース

天皇陛下の記者会見 全文「先の戦争考えた1年」
天皇陛下は82歳の誕生日を前に、皇居・宮殿で記者会見に臨まれました。記者会見の内容の全文です。

(宮内記者会代表質問)

今年は自然災害などいたましい出来事があった一方、日本人2人がノーベル賞を
受賞するなど、明るい話題もありました。天皇陛下は戦後70年の節目に当たり、新年のご感想で「満州
事変に始まる戦争の歴史を学び、今後の日本のあり方を考えることが極めて大切」と述べられ、パラオを
はじめ、国内外で慰霊の旅を重ねられました。また、全国戦没者追悼式では「さきの大戦に対する深い
反省」という表現を新たに用いてお言葉を述べられたほか、玉音盤の原盤や、御文庫附属庫の公開も
ありました。年明けには、フィリピンへの公式訪問が予定されています。戦争や平和への思いに触れながら、
この1年を振り返るとともに、来年へのお考えをお聞かせください。

(天皇陛下)

今年の自然災害としては、まず5月に鹿児島県の口永良部島の新岳が噴火して、海岸まで達する火砕流が
発生し、全島民が島から避難したことが挙げられます。火砕流は雲仙岳の噴火災害のお見舞いに行った時
に見ましたが、海岸まで達する火砕流は本当に恐ろしい光景だったと思います。島民は幸い皆無事でしたが、
まだ避難生活が続いていることに心を痛めています。

9月には豪雨により鬼怒川などが氾濫し、8人が亡くなる大きな災害となりました。氾濫により多くの人々が
家々に閉じ込められ、どんなにか不安な時を過ごしたことかと思います。自衛隊を始めとするヘリコプター等
の救助活動により、人々が無事に救出されたことは本当に幸いなことでした。危険を伴う救出活動に携わった
人々に深く感謝しています。水につかった家屋や田畑の復旧作業には多くの労力を必要とするもので、
多数のボランティアが協力してくれていることをうれしく思っています。困難に遭遇している人々を助けようと
いう気持ちが日本人の中に豊かに育っていることを非常に心強く思います。後日、常総市の被災地をお見舞い
しましたが、泥水につかった田畑が広がり、苦労して作物を育ててきた人々の気持ちはいかばかりかと察せられました。

今年の喜ばしい出来事としては、まず二人の日本人がノーベル賞を受賞されたことが挙げられます。大村博士の
生理学・医学賞は、アフリカや南米で、人に感染すると盲目になる危険をもたらすオンコセルカ症を治す薬を地中の
菌から作り出されたことなどの業績によるものです。私は以前、オンコセルカ症を患って盲目になった人々が連なって
歩いている痛ましい映像を見ていましたので、この病気を治す薬が出来たということを本当にうれしく思いました。
一方、梶田博士の物理学賞は、神岡鉱山の地下にあるスーパーカミオカンデにおけるニュートリノの研究で、
ニュートリノに質量があることを見出されたことに対する授賞でした。11年前、スーパーカミオカンデを訪問した
ことが思い起こされました。お二人の長年にわたる地道な研究を誠に尊いものと思います。


また、日本製のジェット旅客機が完成し、試験飛行が行われたこともうれしいことでした。かつて日本で戦後初めて
つくられたプロペラの旅客機YS11の試験飛行を、羽田の空港で関係者と共に見守ったことが懐かしく思い起こ
されました。それから50年以上がたったわけです。

今年は先の大戦が終結して70年という節目の年に当たります。この戦争においては、軍人以外の人々も含め、
誠に多くの人命が失われました。平和であったならば、社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が
命を失ったわけであり、このことを考えると、非常に心が痛みます。
軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として、民間の船の船員があります。将来は
外国航路の船員になることも夢見た人々が、民間の船を徴用して軍人や軍用物資などをのせる輸送船の船員
として働き、敵の攻撃によって命を失いました。日本は海に囲まれ、海運国として発展していました。私も小さい時、
船の絵葉書を見て楽しんだことがありますが、それらの船は、病院船として残った氷川丸以外は、ほとんど海に
沈んだということを後に知りました。制空権がなく、輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも、輸送業務に
携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います。今年の6月には第45回戦没・殉職船員
追悼式が神奈川県の戦没船員の碑の前で行われ、亡くなった船員のことを思い、供花しました。

この節目の年に当たり、かつて日本の委任統治領であったパラオ共和国を皇后と共に訪問し、ペリリュー島にある
日本政府の建立した西太平洋戦没者の碑と米国陸軍第81歩兵師団慰霊碑に供花しました。パラオ共和国大統領
御夫妻、マーシャル諸島共和国大統領御夫妻、ミクロネシア連邦大統領御夫妻もこの訪問に同行してくださったこと
を深く感謝しています。この戦没者の碑の先にはアンガウル島があり、そこでも激戦により多くの人々が亡くなりました。
アンガウル島は、今、激しい戦闘が行われた所とは思えないような木々の茂る緑の島となっています。空から見た
パラオ共和国は珊瑚礁に囲まれた美しい島々からなっています。しかし、この海には無数の不発弾が沈んでおり、
今日、技術を持った元海上自衛隊員がその処理に従事しています。危険を伴う作業であり、この海が安全になる
までにはまだ大変な時間のかかることと知りました。先の戦争が、島々に住む人々に大きな負担をかけるように
なってしまったことを忘れてはならないと思います。
パラオ訪問の後、夏には宮城県の北原尾、栃木県の千振、長野県の大日向と戦後の引揚者が入植した開拓の地を
訪ねました。外地での開拓で多大な努力を払った人々が、引き揚げの困難を経、不毛に近い土地を必死に耕し、
家畜を飼い、生活を立てた苦労がしのばれました。北原尾は、北のパラオという意味で、パラオから引き揚げて
きた人々が入植したところです。

この1年を振り返ると、様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。
年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の
将来にとって極めて大切なことと思います。

私はこの誕生日で82になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。
したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。
今年もあとわずかになりました。来る年が人々にとって少しでも良い年となるよう願っています。


これでいいのか株式市場!? 日経先物が現物の2倍以上の売買に

2015年12月23日 | 株式市場

これでいいのか株式市場!? 日経先物が現物の2倍以上の売買に

12月23日の日経朝刊は日経225先物の売買代金が現物株の
2倍以上に膨らんでいる事実を伝えた。
株式市場は、上がるか下がるかを掛ける先物市場は、丁半博打
そのものであり、この先物市場が相場の上げ下げを決めているのである。
不透明なのは、シカゴ市場でドル建てで日経225(CME225という)の相場が
立っていることである。このCME225のドルで表示された価格に
ドル円レートを掛けたものが翌日の日経平均の初値を決めているのである。

先日の日経平均の急落は先物が主導した。株価は、上がるときは一進一退を繰り返し
ながらじっくりと上がっていくのだが、下落するときはつるべ落としのように
ガンガンと落ちていく。下がるときは売りを立てておれば後で買い戻せばいいから
売りは売りを加速させてしまうのである。
確かに株価の下落リスクをヘッジするには先物が必要であろう。
しかし、現物の2倍以上も売買をしているというのは余りにおかしい。
この先物市場の存在は、日本株を不安定にしているのである。
僕は、CME225は止めるべきだと思うし、現物を持っていない事業者や
個人は取引の制限をすべきだと思っている。

==以下は12/23 日経朝刊の記事==


先物の売買代金、現物株の2倍
海外ヘッジファンドなど、値動き荒く売買活発
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 株価指数先物の商いが膨らんでいる。2015年の売買代金(想定元本ベース)
は22日までの累計で1355兆円と年間ベースで過去最高となり、同期間の東京
証券取引所第1部(612兆円)に比べ2.2倍の規模となった。海外ヘッジファンド
などの先物の売買が上下に値動きの激しい相場展開を主導した。高頻度取引(HFT)
や個人投資家の売買も増えた。






 22日の株式市場はクリスマスを前に、積極的な売買に乏しかった。
ただ日経平均先物など指数先物の売買代金は3兆1430億円と、東証1部の1.5倍の
規模と比較的大きかった。12月全体でも東証1部の売買代金の38兆円に対し、
指数先物は3倍強の132兆円に達している。
 日経平均先物など大阪取引所に上場する債券先物以外の指数先物の売買代金は今年、
前年比で46%増えた。今年の日経平均は14年末の1万7000円台半ばから6月の
2万0868円まで上昇した一方で、中国景気への懸念から9月に1万6930円まで
下落するなど、値幅が大きかった。先物主導で乱高下する場面も多かった。
 日経平均先物(ミニを含む)の売買シェアでは前年と同様、海外投資家が7割超を
占めた。短期のトレードで利益を上げるヘッジファンドが「値幅をとるために売買を
膨らませた」(国内証券のトレーダー)という側面がある。夏場には海外投資家の
損失回避(ヘッジ)目的の売りが広がり、海外勢は大幅な売り越しとなる局面が
あった。
 海外HFTの参入も広がった。HFTの売買を多く扱うABNアムロ・クリアリング
証券は、22日も日経平均先物のラージとミニの両方で売買高が首位だった。日銀の
追加措置が発表された18日にはHFTの売買が急増した。日米欧の金融政策など
大きなイベントで値動きがあると従来以上に先物の売買が膨らんだ。
 個人もミニでの売買が増えており、ラージの売買代金をミニが上回る日も増えた。
少額から売買できるため、「個人投資家にも値動きの荒い相場で値幅を取る手法として
利用されている」(楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリスト)
という。
 値動きが日経平均の2倍になるように設計されたレバレッジ型の上場投資信託(ETF)
の純資産が膨らんだことも先物の売買が増えた原因だ。こうしたETFは裏付けの
資産として先物を保有しており、日経平均の値動きに合わせて先物を売り買いする。
 ただ、16年も高水準の売買が続くかどうかには懐疑的な見方もある。「ヘッジファンド
の運用成績が振るわず運用資金が減り、先物の売買はやや減少するのではないか」
(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)との指摘が出ている。


アステラス 世界屈指の開発効率 規模との両立が課題

2015年12月23日 | 医薬

国際比較「稼ぐ力」ライバルに挑む(3) アステラス
世界屈指の開発効率 規模との両立が課題
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 収益力で国内トップを走るアステラス製薬。経営規模では米ファイザーや
スイスのノバルティスなどの巨人に見劣りするものの、実は、新薬を生み出す
効率は世界でも屈指の高さを誇る。





 ボストン・コンサルティング・グループの分析では、アステラスが米国で
承認された新薬の予想ピーク売上高の平均は20億ドル(約2400億円)超。
これらの新薬に充てたとみられる年平均の研究開発費とほぼ同水準だ。
年間1兆円もの研究開発費を投じるファイザーやノバルティスより新薬を
生む効率は良い。一般的に新薬の独占販売期間は10年前後とされ、ピークの
1年だけで投資を回収できる計算だ。
 「成功確率などを見極めて開発の優先順位を明確にする」。畑中好彦社長は
効率の高さの秘訣をこう語る。当たり前に聞こえるが、製薬業界では
「画期的な新薬は自由な研究から生まれる」という風潮が残る。
「聖域」にトップダウンを徹底するのは容易ではない。
 アステラスは2005年の旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業の合併以来、
一貫して「選択と集中」を進めてきた。06年に大衆薬から撤退し、
がんや泌尿器、移植関連などに資源を集中投資したのが好例だ。
今年11月には新たな重点領域とする眼科関連の米ベンチャーを約460億円で
買収すると発表し、その翌日に皮膚科事業の売却を決めた。
 生活習慣病などかつて大型薬を生んだ領域の新薬開発はほぼ一巡し、
今はがんなど難易度の高い疾患が主戦場だ。ボストン・コンサルティングの
北沢真紀夫氏は「研究開発費の多さでなく、専門性の高さが新薬開発のカギとなる」
と指摘する。専門性の高さは「目利き力」にもつながる。全世界で約2500億円を
売り上げる稼ぎ頭、前立腺がん治療薬「イクスタンジ」は、開発段階の09年に
米ベンチャーから買ったものだ。
 「総合製薬」の看板をいち早く下ろして特化型を選んだ戦略は奏功し、
16年3月期の純利益見通しは前期比27%増の1720億円と武田薬品工業の2.5倍だ。
08年3月期の最高益1774億円も視野に入る。
 それでも株価は昨年末とほぼ同水準にとどまる。予想PER(株価収益率)は
21倍と業種別日経平均「医薬品」(32倍)を下回り、時価総額ではなお武田の
後じんを拝する。バークレイズ証券の関篤史氏は「安定成長が見込める半面、
収益水準が一気に切り上がる期待に乏しい」と話す。
 経営効率の一段の改善にも規模拡大は必要だ。アステラスの売上高純利益率は
今期予想で12%。1兆円超の利益を誇る世界大手は利益率も20%前後と高い。
税負担の違いもあるが、固定費の吸収力などが差を生む。
 「選択と集中」はライバルたちにも広がっている。3月にはノバルティスと
英グラクソ・スミスクラインがワクチン事業などの大規模な事業交換を完了。
武田は今月、海外で展開する呼吸器薬事業売却で英アストラゼネカと合意した。
新薬開発競争は今後、ますます激しさを増す。
 経営陣は大型M&A(合併・買収)には慎重で、畑中社長は「開発領域を
絶えず見直しながら継続的な成長を目指す」と合併後10年で磨いた効率経営を
深化する考えを強調する。だが、今後、新薬需要が急拡大する新興国の開拓などの
課題は自前路線ではハードルが高い。次の10年、規模と効率の両面を追う機は
熟しているようにみえる。
(伊藤正倫)


うつ病を考える

2015年12月23日 | 医薬
【うつ病を考える】

NHKスペシャル 病の起源「うつ病」の再放送を見ました。ストレスがかかりすぎると
脳の奥深くにある扁桃体が刺激を受けストレスホルモンが分泌される。
これが脳の神経細胞をやせ衰えさせ、脳の萎縮が進行する。
これがうつ病発生のメカニズムとのこと。

このストレスは、人類の進化と関係がある。まず最初は、天敵への恐怖。
水槽にゼブラフィッシュと天敵の魚を入れるとストレスで終いに動かなくなる。
次は、孤独、恐怖の記憶、(恐怖の)言葉が扁桃体を刺激する。
うつ病を防ぐ仕組み。平等であることは扁桃体を刺激しないことが実験で
分かってきた。

狩猟採集時代は、平等に獲物を分けていたのでストレスは無かった。
しかし、農業の発達によって農産物の貯蔵が出来るようになり持つ者と
持たざる者との格差が生じ、平等が崩れた。文明社会によって平等が崩れた
といってもよい。

社会的な立場によって受けるストレスは違う。弁護士、自営業など比較的
自由な立場の人はうつ病の発生率が低く、営業事務職、工場作業員などは
命令される立場のためうつ病の発生率が高いというデータがある。

ドイツでの最新のうつ病治療では、脳深部に電気的な刺激を与える手術を
する事で劇的に症状が改善する成果を得ている。また、規則正しい生活、
適度な運動などでも扁桃体の刺激が減ることが次第にわかってきている。


米KKR創業者・クラビス氏に聞く 選択と集中ためらうな

2015年12月23日 | 国際ビジネス
真相深層 日本企業の改革は不十分
米KKR創業者・クラビス氏に聞く 選択と集中ためらうな
2015/12/23 3:30 日経朝刊

 米連邦準備理事会(FRB)が9年半ぶりに利上げし、世界経済や企業活動に与える影響に注目が集まっている。変化の時代に日本企業はどう国際競争力を高めるべきか。企業買収の草分け的な存在で、世界有数の投資家として知られる米大手投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の創業者ヘンリー・クラビス氏に聞いた。



手元資金多すぎ
 ――米利上げをどう受け止めていますか。
 「これまでの金融緩和で世の中にはマネーがあふれかえっている。(企業や個人など)誰もが容易に資金を借りられる状態は異常というほかない。金融の正常化に向けて利上げは必要な措置だった。多少の反動は出るかもしれないが、やむを得まい」
 「金融緩和が生む『イージーマネー』のおかげもあって、企業は巨額のM&A(合併・買収)に動いている。だが、従業員の実質賃金はほとんど増えておらず、消費者は節約志向を強めている。潤沢なマネーと、低成長が続く実体経済の溝は広がるばかりで持続可能とはいえない。日本も含めて多くの国が緩和策を続けてきたが、手詰まり感も目立つ」
 ――新興国経済の行方は。
 「中国がくしゃみをしたら、新興国全体が風邪を引くという構図は変わらない。中国の景気減速は数年単位で続くはずだ。金融当局が人民元安を誘導し、世界的な通貨安競争を招かないかを心配している。新興国の多くは輸出に依存しているが、自国通貨安による外需の喚起にはおのずと限界が来る」
 ――日本についてはどう見ていますか。
 「欧米に比べて日本企業の増益率は高く、投資対象としては魅力的だ。多くの企業が増配や自社株買いに動くなど前向きな変化も出ている」
 「ただし、注文もある。日本企業は手元資金を持ちすぎている。設備投資などに資金を有効に使っていない。改革は一歩進んでは半歩下がるといった具合だ。安倍政権は日本を変えるための施策に取り組んできた。今度は民間企業が汗をかく番だろう」
スピード足りず
 ――日本企業の改革スピードが遅い理由は何でしょうか。
 「日本には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や生命保険といった巨大な機関投資家がいるのに、株主として十分な役割を果たしていない。彼らがもっと声を上げない限り、経営者が改革に本腰を入れることはないだろう」
 「もう一つ、日本企業はめったに経営破綻しない。経営が傾いた企業に政府や銀行が救いの手をさしのべるからだ。これでは市場の原理が働かない。米国のように新しい経営陣に入れ替わり、破綻した企業が再生を果たすことが経済の発展にもつながる」
 ――どんな変化を望んでいますか。
 「日本の企業には世界でも有数の技術があり人材がいる。問題は潜在力が十分にいかされていない点にある。大事なのは企業が事業の選択と集中を進めることだ。経営者が非中核の事業部門を売却し、その資金を技術の革新につなげて本業の生産性を向上させる。そうすれば日本企業の増益率はさらに劇的に改善するはずだ」
 「ファンドは企業が切り離す非中核部門の受け皿となり、新たな成長資金を提供する役割を果たす。世界中の企業に投資しているネットワークをいかし、日本企業が海外でM&Aをする際には共同投資もできる」
 Henry Kravis 1976年に共同でコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)を創業。「買収ファンドの父」と呼ばれる。日本ではパナソニックのヘルスケア部門などの買収実績がある。運用資産は9月末で約980億ドル(約12兆円)。71歳。