フィンカ60 のボート乗り場で1時間待つハメになったが、「今日コロン島に着けないならこちらに泊まればいいし」というのんびり派のバックパッカー君たちは全然動じない。
米国人二人組は、ギターに似た弦楽器を取り出し、桟橋で遊んでいた地元の子供たちと交流し始めた。楽器を弾きながら歌ったり、子供たちに楽器をさわらせたり、子供が巧みに漕ぐカヌーに乗せてもらったりしている。
待ち時間も旅のうち。
細かいスケジュールのない彼らの旅には、ストレスはない。
ここに、旅の原点を見たような気がする。
フィンカ60 からボートで CANAL(水路)をすりぬけるようにしてカリブ海に出ると、めざすボカス・デル・トーロのあるコロン島が見える。ボートは、大きな船と違ってゆらゆら揺れるわけではなく、ダダダダーと走るので酔っているヒマはなかった。所要1時間。野鳥が舞い降り、牛が放牧される CANAL の風景は美しく、マングローブ林すれすれを走りぬけて行く感覚は得がたいものだった。
つづく。
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