8/26(金)から高輪ベーシックセミナーが始まり、
26(金).27(土)は第1.2課程で、基本整体。
年々、肘の捻じれが強い受講者が多くなり
診察・ケアが上手くできず、
赤ちゃんも上手く抱けず
自分の体もつらい人が多くなってきた。
そんな時、いつも聞こえてくる声は
「私、猿腕(猿手)なんです~っ」と、
たいてい腕をこんな風にして、私に見せてくれる。
↓
↑ ↑
B A B
上記3点のイラストはこのサイトから頂いたのだが、
整体などを生業としている人達をはじめ、
多くの日本人は、Bを「猿腕」と思っているようだ。
そんな声を聞くたびに、
私は「猿はそんな腕をしていません。猿に失礼です」と。
では、猿はどんな腕をしているかと言うと、まさにこれ。
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Aの腕です。きれいな写真ですね~。
これはこのサイトから頂きました。
Bの腕では、四つばいで
素速く走ることはできませんから、
Bの腕の猿は
生存することすら困難です。
私は高校時代、弓道の範士から、
次のように教えられた。
「弓の押し手は猿手(えんしゅ)でないといけない。
猿は獲物を取る寸前まで、
腕を曲げている。
取る瞬間に腕を伸ばし切る。
そうでなかったら、確実に獲物を取れない。
弓も同様、引き分けて、的に向かって押している時は
肘や手首を伸ばし切っていてはいけない。
矢が離れる瞬間、肘も手首も伸び切るように射ると、
矢は必ず的に当たる」と。
そのため、この上段のような腕で、弓を引き分け、押す。
↓
↑
矢が離れる瞬間、下段のように肘が伸び切る。
(弓を握ることなく、自撮りのため、人差し指が美しくありません)
あまりにもBの腕の受講者が多いため、
ゴムチューブで、弓を引く体操をすることにした。
まずは私がお手本を見せて解説。
受講者は、猿手(えんしゅ)までは到底できないので、
上段のゴムは
口角の高さ、肩は下げ、肘は前向き、手首は伸ばす
↓ ↓ ↓ ↓
弓道ではこちら向きはしないのだが、体操ではこちらもする。
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↑ ↑
胴体はブレないよう、どっしりと安定させる(胴作り)
ところが、受講者がするとこんなことに_| ̄|○
↓
↑
この腕では弓は引けない。
矢を射ると、ちょうどこの肘の湿疹の部位を
弦で強打して、皮下出血し、
青紫色に大きく腫れて、強烈に痛む。
この程度の腕でも皮下出血する。 ↓
白シャツの人は肘を前に向けるよう、
肩を上げ前に向けている。
↓
↑ ↑
そのため腕の筋肉は、ひどく捻じれている。
肘を前に向けようとすると、手首が折れ曲がってしまう人
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肘は上に向き、手首は折れ曲がり… ↓
弦を引く手は、まるで招き猫で、体が右手側に倒れている。
↓
残念ながら私の腕に近い人はいない。
これじゃ~、バトンも回せないし、
診察やケア技術の上達も遅い (-"-;
「基本整体の技術試験に合格できるかな?」と
ちょっと心配したが…、
バトン・ゴム引きでずいぶん体が軽くなったそうで、
無事、全員合格\(^o^)/
上で使用している黒いゴムは
病院で使う駆血帯のゴム。
かなり硬いし、普通には買えないので、
この体操用ゴムチューブのついたムック
『チューブ・ダイエット』をお勧めしている。
↓
こちらのゴムの方が軟らかくて使いやすい。
著者の横手貞一郎さんは、
美人モデル 道端3姉妹のパーソナルトレーナー
私と横手さんとは、カポエイラつながりで
SNSでお友達となっている。
このムックの中にも、
ゴムチューブ体操がたくさん紹介されているので、
「使える腕と、美しい体作りに励んでほしい」
と願うばかり。
そうでないと、
診察もケアも上手なケアギバーが、増えませんもの。
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