アンディ・ラウさんが、ノーギャラで出演したということでも話題の映画ですが、
ドンパチ一切なしで、誰も殺されないアンディさんの映画を観たのは初めてかも?(笑)
一度だけ本人を見たことがあるのですが、まだ若いころだったせいもあったでしょうが、
まあ、スターオーラの凄い人で、キラキラしておられましたが、
この作品では、みごとに、オーラを消して、
普通の、独身の中年男性を演じていて、その自然さに、驚きました。
(そんでも、50才には見えないかっこよさですが。(^_^;))
その、アンディさんと、淡々と日々を過ごす、
タオさんに扮した、ディニー・イップさんもまた素晴らしいです。
香港映画界を代表する大女優なのですが、
これまた、ホントに家政婦さんなのでは?と思えてくる佇まいで、
死が迫ってくるあたりの演技は、その運命に対して、
あまりに淡々としてドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥りそうでした。
すごくドラマティックなことは起きなくても、
ただ、人と人との関わりを見ているだけでも、幸福な気分になれる映画です。
もっと、こんな感じの作品、増えるといいなぁ。
http://taosan.net
『桃(タオ)さんのしあわせ』日本公式サイト