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『ロケットマン』

2019-08-26 16:09:27 | 映画


ツアーからの引退こそ表明したけれど、
まだまだ現役であるアーティストの、その半生を描く映画なんて、
本気モードで作れるものなのかしらん?と、
観る前は、少し不安もあったのですが、
逆に、ここまで赤裸々に描いちゃていいのかしら?と思うほど、
気合の入った作品で、ちょっと驚きました。

Elton自身が制作に関わっているということも、
どんなもんなんだろう?と思っていたのですが、
こちらも、完全に良いほうへ作用した感じで、
その、大スターの苦悩と孤独に迫ることができたような気がしました。

そんな、普通に映像化していたら、
ただただ重苦しくなってしまいそうな内容の本編なのですが、
完全に、ミュージカルファンタジーとして映画にしているので、
Eltonの数々の名曲たちによって、その苦しみや悲しみが、
ひとつひとつ浄化されていくような作りになっていますね。

時代は、幼少期から、ドイツ人女性と結婚して、
そして、離婚するあたりまでのことが描かれていますので、
80年代の終わりくらいまでのことが出てきている計算になりますが、
やはり、登場する楽曲は、Eltonが一番すごかった時代の、
70年代の曲が中心になっていますね。

ただ、80年代のヒット曲である、
"I Guess That's Why They Call It the Blues"や、
"Sad Songs"も、意外なシーン(現実的にはありえない場面)で、
チラっと聴けるのが、80年代からの遅いファンである自分にも嬉しくありました。
映画ならではの遊び心ですね。

あと、もし、これから御覧になろうと思っておられる方の中で、
Eltonの楽曲には、そんなには詳しくないという方がいらっしゃいましたら、
↓この曲のミュージックビデオだけは、予習しておかれるといいかもと思います。
最後に、ニヤリと出来るはず。(笑)



Taronも、Ramiに続いて、
アカデミー賞をあげたい感じの熱演ですが、どうでしょうかねぇ。
顔も声も、もともと全然似ていないのに、歌い方も、
ずんぐり体型も、思い切り寄せていて、みごとです。

https://rocketman.jp/
『ロケットマン』日本公式サイト

https://www.rocketmanmovie.co.uk/
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