
7日午後6時頃球団事務所で目に涙をためながら、移籍を決断したことを明かした。11年間プレーした日本ハムには愛着もあり言葉を詰まらせていた。
日本シリーズ終了後、陽選手は「残りたい気持ちはある」と残留の意向を示していたが、慰留に消極的な球団の姿勢を受けて他球団に移籍を決意したようだ。
日本ハムは選手の年俸総額は25億円が上限という。査定を独自に構築したシステムに委ね評価から情を一切排除する。
費用対効果に見合わない高給取りの選手は容赦なく放出してきた。年俸9500万円の吉川がトレードされ、代わりに2100万円の太田を獲得した。
球団は吉川、陽よりも低年俸で同程度の働きができる若手が育ったと判断し、両選手を放出することで、残った選手の日本一貢献に報いる原資を確保した。
健全経営のために選手の取捨選択を貫く日本ハムの流儀だが、この日の会見で陽が流した涙を思うと何とも割り切れない思いがする。(一部夕刊フジ抜粋)